廃品回収サブスク「Ridwell」Amazonプライムデーを機にリサイクル問題を考える

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シアトル・アマゾン本社の前で写真を撮るRidwell創業者

ピックアップRecycling startup Ridwell wants a piece of Prime Day with its plan to collect Amazon package waste

ニュースサマリー:シアトルに本拠地を置くリサイクル系スタートアップ「Ridwell」がAmazonのセール期間「プライムデー」に向けて自社のプランを発表している。

同社はごみ処理されるリサイクル可能製品を自宅でとりまとめ、リサイクルとして引き渡しできるサービスを展開。電池や包装に使われるバブルシートなど同社が対応するリサイクル製品は多岐に渡る。月に10ドルから14ドル支払うサブスクリプション型で、またプラットフォーム化することでユーザーの環境保全への貢献度合いを視覚化させているのが特徴だ。

RidwellはAmazonプライムデーに合わせ、お試しのような形にて無料で同サービスを提供するとしている。同社によればECによって生まれる廃棄物への警鐘を兼ねた取り組みだとしている。

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話題のポイント:非常にアメリカらしさ満載のスタートアップがRidwellです。グリーンテックの中でも規模は小さいものの、トレンドであるサブスクプラットフォームのモデルを上手く利用しています。

例えば米国でリサイクル店舗として著名なものに「Goodwill」があります。自宅にある物を24時間なんでも持ち込むことが可能で、お金は貰えませんが税金控除に利用できるクーポン券のようなものを獲得できます。

Goodwillに持ち込まれたものは、そのまま店舗で再販されるかリサイクルに回されるかの2択です。今回ご紹介しているRidwellは、再販ということはせず基本的にはリサイクル資源として再利用することを前提としています。

Ridwellによれば、Amazonは昨年50億もの商品を配送しているそうです。そこで同社はこの梱包材を例に、どれだけ身の回りにリサイクル資源があるのかを示しています。確かにこれら段ボールやダメージ軽減用の素材が単に廃棄されるか、それともリサイクルされるかには大きな差が生まれそうです。

日本で「リサイクル系スタートアップ」といわれてもぱっと思いつきませんが、これからの新しいスタートアップの形としては検討の余地があるのではないでしょうか。

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