シンガポール政府系VCのVertex Venture Holdings、東南アジアのテクノロジー企業向けに2億9,000万米ドルのVCファンドをローンチ

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Image credit: Vertex Growth Fund

Grab の主要出資会社であるシンガポール拠点の Vertex Venture Holdings が、成長率の高いテック企業に投資するために、2億9,000万米ドル規模のベンチャーキャピタル(VC)ファンドの組成を発表したと Reuters が報じた。また、同国の国有投資会社 Temasek Holdings、台湾のチップ設計会社 Elan Microelectronics(義隆電子)、その他東南アジアおよび台湾に拠点を置く機関、ファミリーオフィス、ファンドからのコミットメントを確保した。

Vertex Venture Holdings で長年 CEO を務める Chua Kee Lock 氏は、次のように語った。

提携ファンドはアーリーラウンドに属する企業1社につき300万~400万米ドルを出資していますが、Vertex Growth Fund は主に3、4段階目の投資ラウンドに進出した企業に対し、1,000万~1,500万米ドルを出資していきたいです。

Vertex Growth Fund は当初の目標額である2億5,000万米ドルを超える資金調達に成功した。配車サービスアプリから e ウォレットまで、東南アジアのありとあらゆるテクノロジー企業の成長から利益を得ることを目指す。Grab の初期投資会社である同ファンドは、中国、東南アジア、インド、米国、イスラエルに広がる Vertex のグローバルファンドネットワークのメンバーとして最も新しく、6番目に当たる。

Vertex はファンドネットワーク全体で約30億米ドルもの運用資産を持ち、これまで200社以上の企業に出資した実績を持つ。産業に特化した地域への投資に焦点を当て、それぞれ独立して運営されている。

Chua 氏は、イスラエルのサイバーセキュリティや東南アジアや中国の消費者関連技術などの分野にも、グローバル視点で今後注目していくと述べた。

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【via e27】 @E27co

【原文】

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