ゲームアクセサリ大手Razerのフィンテック子会社、デジタルバンキングの免許取得を前にミレニアム特化銀行の設立に向けたコンソーシアムを設立

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2018年11月、Singapore FinTech Festival に出展した Razer Fintech のブース
Image credit: Razer

シンガポールを拠点とするデジタル決済スタートアップ Razer Fintech は、デジタル銀行のフル免許を申請したと発表した。シンガポール金融管理局から発行される見込み。この申請にあたり、Razer Fintech はサービスが行き届いていていない若年層やミレニアム層に特化したデジタル銀行の設立に向け、コンソーシアムをリードする予定だ。

Razer Fintech によれば、同社は世界初の若年層向け銀行と称する「Razer Youth Bank」をシンガポールに設立することで、現在提供中のフィンテックサービスをデジタルバンキングサービスにまで拡大する計画だ。Razer は、若年層やミレニアム向けのライフスタイルブランドであるため、客層が同じで強みが出せると考えている。

Razer Youth Bank は、Razer Fintecch が60%の過半数株式を保有、残りの株式は戦略パートナーのコンソーシアムが保有する見込み。コンソーシアムのメンバーは次の通り。

  • Sheng Siong Holdings(昇菘控股) …… シンガポール最大のスーパーマーケットチェーン「Sheng Siong(昇菘)」のプライベートビークル。
  • FWD …… 投資グループ Pacific Century Group の保険部門。
  • LinkSure Global …… WiFi Master Key を運営するアジアの民間インターネット企業。中国のサードパーティ決済会社 「ShengPay(盛付通)」の関連会社で、世界中で月間アクティブユーザ約8億人を擁する。
  • Insignia Ventures Partners  …… 東南アジアに特化したシンガポールのアーリーステージテックベンチャーファンド
  • Carro …… インドネシア、タイ、マレーシア、シンガポールで運営される東南アジアの自動車卸売マーケットプレイス(関連記事

Razer Youth Bank が提供を目指すバリュープロポジションは次の通り。

  • Razer のブランドを活用し、世界中の若年層やミレニアム層をオーディエンスとして獲得する力。
  • 若年層やミレニアム層のニーズを理解し、関連製品やサービスをカスタマイズする力。
  • ユーザーエクスペリエンスを提供すべく、データドリブンテクノロジースタックを備えたテクノロジーとフィンテックの専門知識。
  • 業界リーダーやライフスタイルパートンアート連携し、若者やミレニアル世代のライフスタイルのニーズを理解し、関連する製品やサービスをカスタマイズする能力。
  • ユーザーエクスペリエンスを提供するデータ駆動型テクノロジースタックを備えたテクノロジーとフィンテックの専門知識。
  • 業界のリーダーやライフスタイルパートナーと連携し、サービスが行き届いていない層向けに特化した銀行ソリューションを開発・提供できるエコシステム。
  • グローバル展開を念頭に置きつつ、シンガポールのグローバルな金融センターとしての継続的な成長への貢献。

これを可能とすべく、Razer は航空会社(名前非開示)、コワーキングコミュニティの Jusco、デジタルウェルスマネージメントソリューションプロバイダの Quantifeed、教育金融コンテンツプラットフォームの Real Vision、マルチアセット運用フィンテック投資プラットフォームの Saxo Markets、世界的旅行会社の SkyScanner、現金運用ネットワーク「SoCash」、デジタル融資ソリューション Turnkey Lender、ソフトウェアによるデジタルセキュリティソリューション V-Key、および Visa といったサービスプロバイダ、製品、技術プロバイダを集め、Razer Youth Bank 向けにサービスやプロダクトを開発する。

Razer の CSO(最高戦略責任者)で Razer Fintech の CEO である Lee Li Meng 氏は、次のように述べている。

我々は、新世代かつ差別化されたデジタルバンキングのプロポジションを、シンガポール人や世界中の若年層・ミレニアム層に届けることで、グローバル金融センターとしてのシンガポールの成長に貢献できると期待したい。

新しい役員の就任

Image credit: e27

デジタルバンキングコンソーシアムの発表に加え、Razer は CIO(最高投資責任者)に Edwin Chan 氏を任命したと発表した。CFO だった Chan 氏の後任として、前シニアバイスプレジデントでコーポレートコントローラーだった Tan Chong Neng 氏が CFO に就任する。

2人の任命は、我々のリーダーシップチームを強化し、収益目標を達成しながら長期的な成長軌道を継続できるようになる。(Razer の共同創業者兼 CEO の Min-Liang Tan 氏)

CIO となる Chan 氏は、同社の投資ポートフォリオの管理に注力することになる。これには、コーポレートファイナンス、財政投資、ベンチャーキャピタル投資、M&A など同社の短期・長期投資戦略の開発も含まれる。

2017年に入社した Tan 氏は、20年以上に及んだ Tri-Star Group や Stanley Security Solutionsでの経験を CFO としての新たな役割に活かすことになる。

【via e27】 @e27co

【原文】

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