
Image credit: JD(京東)
中国のEコマース大手 JD.com(京東)は22日、オープンプラットフォーム「ミニプログラム(小程序)」を公開し、同じ技術を導入する中国のテック大手の仲間入りをした。
重要視すべき理由:JD のミニプログラム導入は、他社と比べ後発だ。ミニプログラムはメインアプリから離脱せずにさまざまな機能が使える軽量アプリで、メインストリームのアプリにとって必須の機能だ。
- JD によれば、同社の EC プラットフォーム上には、現在27万以上のサードパーティー加盟店が存在する。
詳細情報:JD のミニプログラムは、プラットフォーム上のブランドや加盟店だけでなく、家電、ベビー&マタニティケア、自動車、スポーツ、教育、ホスピタリティなどさまざまな業界の外部パートナーを対象にする予定。
- JD のミニプログラムは、Tencent(騰訊)との戦略的提携により WeChat(微信)プラットフォームにも採用される可能性がある。
- ミニプログラムは、JD のメインアプリや「JD Finance(京東金融)」など、同社のエコシステム内のさまざまなアプリからアクセスできる。また、「7FRESH(七鮮超市)」や「JD Health(京東健康)」からも連携される予定だ。
- 新たにローンチした機能はまだ開発中だ。テストすると、これらの新機能は WeChat アプリ上のアクセスしやすい場所よりも目立たない場所に配置されていることがわかる。
- Tencent が出資する「Yonghui Superstores(永輝超市)」、「JD Home Appliances(京東家電)」、家電レンタルサービス「Jingxiaozu(京小租)」などのサービスグループが既にミニプログラムをローンチしている。
- China Telecom(中国電信)、Burger King(漢堡王)、Mehood Hotel(美豪酒店)、ehi Car Services(一嗨租車)など、より多くのブランドが今後数ヶ月のうちに参加する予定だ。
- JD のスポークスパーソンによると、同社はさらに多くの加盟店を募集しているという。
背景:2017年に WeChat が最初に開拓したミニプログラムは、Tencent の「QQ」、Baidu(百度)、Meituan(美団)、Alibaba(阿里巴巴)の「AliPay(支付宝)」や「Taobao(淘宝)」など中国を代表するスーパーアプリや、Bytedance(字節跳動)の「Jinri Toutiao(今日頭条)」や「Tik Tok(抖音)」などに採用されている。
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