短期集中プログラミングスクール「テックキャンプ」運営のdiv、シリーズCラウンドで18.3億円を調達—Eight Roadsや森トラストなどから

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「テックキャンプ」丸の内校
Image credit: div

<29日11時更新> 2020年3月の名称変更のため、「TECH::CAMP」を「テックキャンプ」に訂正。

<29日17時更新> 「ウィーンの森-VLI ベンチャー育成(ファンド名)」を、「ベンチャーラボインベストメント(GP 名)」に訂正。

エンジニア養成スクール「テックキャンプ」を運営する div(ディヴ)は29日、シリーズ C ラウンドで18.3億円を調達したと発表した。このラウンドは Eight Roads Ventures Japan がリードインベスターを務め、森トラスト、NEC キャピタルソリューション、SMBC ベンチャーキャピタル、ドリームインキュベータ、ナント CVC(南都銀行とベンチャーラボインベストメントが運営)、ベンチャーラボインベストメント、森正文氏が参加した。

今回の金額には、商工中金ときらぼし銀行からの借り入れが含まれる。div にとっては、2億円を調達した2017年のシリーズ A ラウンド、10.8億円を調達した昨年のシリーズ B ラウンドに続くものだ。累積調達額は明らかになっているものだけで30.1億円。

div は今回調達した資金を使って、テックキャンプの教室拠点や講師を増やす。同社は現在、東京・大阪・名古屋・福岡でテックキャンプを展開しているが、営業地域を拡大するというよりは、むしろ各拠点の増床を図るようだ。その先駆けとして、今月には、400席を擁する丸の内校を新たにオープンしている。

「テックキャンプ」丸の内校
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エンジニア人材の供給不足が叫ばれる中で、他の職業からエンジニアへの転身を目指してテックキャンプの門を叩く人の数は増えていて、現在までの受講者数は累積2万人以上。その人気の背景には、転職コースを選んだ人のうち、受講後に99.5%(2020年現在)は転職先が決まるという圧倒的な就職率の高さがある。この1年間は特に高い年齢層やパソコンを触ったことが無い人の受講が増えたそうだ。

教室で実践学習するというスタイルをとる以上、新型コロナウイルスの影響は少なからず出ているが、事業内容へのインパクトは限定的のようだ。

オンラインでの講義も実施しているが、オンラインではやりきれない人も多いため、教室に集まり、同じ目標を持った人たちで切磋琢磨してやっていこうというスタイルを維持している。

感染拡大のピーク時は、少し時間を置いてから受講を再開しようとする人も多かったが、少しずつ戻ってきている。テックキャンプは学べる場の提供という価値で成長してきているので、増床ペースが変わることがあっても、完全にオンラインにシフトすることは無いだろう。(取締役 新保麻粋氏)

この分野では、BRIDGE でも取り上げた「TechBowl」や「Graspy」などのほか、DMM が買収した「WEBCAMP」やユナイテッドが買収した「TechAcademy」らがしのぎを削っている。

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