クラウドファンディングから受けた資金はまさにローンのようなものです。スタートアップの資金支援者(バッカー)に資金を借りているわけで、起業家は、量産化プロトタイピングの壁/Design for Manufacturing(製造性を考慮した設計技術)に非常に注意する必要があります。
Kickstarter Julio Terra 氏「Kickstarter はコミュニティを構築するための場所」
Kickstarter Julio Terra 氏
Julio Terra 氏は、ニューヨークを拠点に建築やプランニングデザインを手がけるデザイン企業 Rockwell Group のイノベーションスタジオ LAB で、IBM、Microsoft、Sprintといった企業向けにデジタルマーケティングプログラムを管理していた人物だ。その後、ニューヨークの Kickstarter のデザイン&テクノロジー部門ディレクターとして、この3年間で Nebia、Pebble、Cubetto、Prynt といったスタートアップのキャンペーンを成功に導いた。
Terra 氏は「クラウドファンディングプラットフォームの活用」をテーマに話を進めた。Kickstarter は2009年に設立され、クリエイティブなプロジェクトに対して、クラウドファンディングによる資金調達を可能にしたプラットフォームである。ハードウェアスタートアップにとっても非常に重要なツールだ。
Terra 氏は、世界のテクノロジーイノベーションに貢献できるスタートアップになるためのポイントを3つ挙げた。
Hardware Club Jerry Yang 氏「スタートアップが成功できるかどうかは、防御力で決まる」
Hardware Club Jerry Yang 氏
Jerry Yang 氏は、27カ国から180社ものスタートアップが集まるコミュニティをサポートする Hardware Club のジェネラルパートナーだ。Hardware Club はスタートアップへ投資とあわせ、製品化やプロトタイピングのサポートも行うベンチャー企業である。Yang 氏は台湾国立大学で電子工学の学士と修士、HEC Paris で MBA を取得後、台湾やシリコンバレーでエンジニアとしての勤務した。
彼は「スタートアップのプロダクトは、それを届けるまでに何が必要か?」という問いから講演を始めた。彼は、自身の豊かなハードウェアへの投資経験から「Scaling to Dominance(スケールから寡占へ)」というテーマで話を続けた。
Yang 氏によると、少し前に話題になったスマートウォッチのブームの中で、重要だったのは「大手企業もスタートアップも、オリジナルの製品を生産できる」点だったと言う。そして、ここで最も重要なポイントは、拡張性:scalability (どうやって利益を得るのか)と防御力:defensibility (どうやって自分のビジネスを守るのか)である。
創業者の Linh Le は大学の研究者なので、私たちは政府機関からの資金を得ています。デザイナーとして発言させていただくと、アメリカでは大きなアパレル会社と協業することはコントロールを失うことになります。なので小さいけれども優れたデザイナーとコラボレーションしたいと思っています。また、Bonbouton のターゲットとしては、医療関係や安全に関する分野を考えています。
本稿は、500 Startups の日本向けマイクロファンド 500 Startups Japan の代表でマネージングパートナーである James Riney 氏による寄稿だ。彼が 500 Startups Japan のブログに記載した内容を、本人承諾のもと転載した。 500 Startups Japan では最近、起業家志望者が共同創業者を探せる月例イベント Founders’ …
しかし、多くの人が抱いているこのイメージは、ほんの一部の企業の夢物語的なサクセスストーリーに由来しているところが大きいです。テクノロジーを使って若者らが世の中を変えていく、そんなストーリーにロマンを感じずにはいられません。これは真実であり感動的ですが、同時に誤解を招くものでもあります。なぜならば、「成功」するほとんどの会社は Apple でも Facebook でもないからです。実は、世界の「ユニコーン」のほとんどは30代が起業しているのです。