短期間でVRアプリ開発者を目指す集中プログラム「TECH::CAMP VR」の反応は上々

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div 「TECH::CAMP VR」責任者 平田裕哉氏
div 「TECH::CAMP VR」責任者 平田裕哉氏

複数のヘッドマウントディスプレイが市販されるようになり、今年に入ってVRの注目度はますます上昇している。VRという新しいフィールドで挑戦しようという人々も登場してきているようだ。

プログラミングの短期集中学習プログラム「TECH::CAMP」を運営するdivは、初心者から1ヶ月の期間でVRアプリケーション・3Dゲームを作れることを目指す短期集中学習プログラム「TECH::CAMP VR」を2016年10月15日より開始することを発表した。

techcamp vr

「TECH::CAMP VR」の受講対象者は、VRコンテンツや3Dゲームを開発したい人やエンジニアとして仕事の幅を広げたい人など。受講期間は1カ月間で、料金は税別12万8000円となっている。

受講者は同コースで、プログラミング言語 C# やゲーム開発環境である Unity を利用し、プログラミングにおけるライティング技術の基礎やカメラの使用方法、アニメーション作成、VR対応の方法など、3Dゲームやアプリ作成に必要な特殊な技術と考え方が身につけていくという。

「TECH::CAMP VR」事業の責任者である平田裕哉氏に話を伺ったところ、同プログラムは募集開始から約1週間で120人以上の応募があったという。応募者の3〜4割がエンジニアであり、年齢層は20代が7割を占める。

「自分が作りたかったゲームやアプリケーションを、自らの手で作ることができることに期待を持つ応募者が多いようです」と、平田氏は語る。「TECH::CAMP」は、エンジニアを目指す以外の受講者も増えているが、VRはまだまだ黎明期。「TECH::CAMP VR」へは、エンジニアを目指す人や一定の知識を持った人の応募が多いようだ。

VRはWebアプリケーションほど教えられる人数は多くないが、VRアプリの開発経験者等に講師として参加してもらい、受講した生徒にメンターに回ってもらうことを想定しているという。これは「TECH::CAMP」で起きている流れと同様だ。

応募者は順調に増えている「TECH::CAMP VR」が抱えている課題が、ハードウェアのコスト。「Oculus Rift」「HTC Vive」など登場しているヘッドマウントディスプレイはどれも高価であり、かつ動かすためにマシンも必要になる。この課題が解消されるまでは、受講生を大きく伸ばすのではなく、限られた人数に対してコースを提供していくことになりそうだ。

ようやくハードが出回り始め、VRコンテンツは今後世の中にリリースされてくるタイミング。まだ前例がない中で、VRコンテンツの開発者を目指すというのはなかなかハードルが高いと考えられるが、だからこそワクワクするのかもしれない。「TECH::CAMP VR」の卒業生からどんなVRコンテンツが生まれるのか楽しみだ。

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