シンガポールのGoBearが1,700万米ドルを調達、東南アジア全域で金融サービスを加速へ

SHARE:
Image credit: GoBear

シンガポールを拠点とするフィンテックスタートアップ GoBear は、プレスリリースでオランダのベンチャーキャピタル Walvis Participaties とオランダの資産運用会社 Aegon N.V. から1,700万米ドルを調達したことを明らかにした。

今回調達した資金は、オンライン金融スーパーマーケット、デジタル保険仲介、デジタルレンディングという、オルタナティブデータの強固な基盤の上に構築された3つの成長の柱において、継続的な事業拡大のために活用される。

レンディングプラットフォーム「AsiaKredit」の買収に続き、同社はアジアの他の市場への進出も計画している。現在、香港、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの7つのアジア市場で事業を展開している。

今回の資金調達は、投資家の方々が当社の成長の可能性を引き続き認識していて、アジアが必要とする強固な金融サービスプラットフォームの構築に向けて軌道に乗っていることを証明するものだ。

オルタナティブデータの強固な基盤の上に構築された当社は、リスクをより良く評価し、価格を決定し、より良い商品を共同開発し、最終的には金融包摂(financial inclusion)を向上させることができる。(CEO Adrrian Chng 氏)

Chng 氏によれば、GoBear のデジタル保険仲介セグメントは、過去3ヶ月間で平均注文額が52%増加したという。同社はまた、ローン商品からの収益が前年比50%増を記録したと付け加えた。

2015年に設立された GoBear は当初、金融サービスへの移行前は金融メタサーチエンジンとしての役割を担っていた。現在は銀行や保険会社など100社以上のパートナーを持ち、5,500万人以上に利用されている。

昨年、GoBear は AegonWalvis Participaties から8,000万米ドルを調達した。それ以来、同社の収益は消費者金融製品から100%以上増加したと主張している。今回の調達は、GoBear にとって5回目の資金調達となる。

先月はアジアのフィンテックスタートアップが投資家の注目を集め続けていた。4月には、(新型コロナウイルス感染拡大に伴う)世界的な健康危機による市場の不確実性にもかかわらず、Investree、Modalku、KoinWorks などのフィンテックスタートアップがレイターステージで資金調達を実施した

<関連記事>

【via e27】 @e27co

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する