前月比70%の急成長、Skypeは今後どうなる?

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Microsoftは2011年にSkypeを買収して以降、ほとんどその利用者数を公開していない。スカイプのMAUは2015年8月以来更新されておらず、3億人のまま何年も放置されている。しかし、COVID-19によりSkypeは再び注目を集めだすこととなった。

同社が法人向けに運営する「Microsoft Teams」は同社過去最高の成長率を記録しており、Skypeも同様文脈で成長戦略を進めていることが明らかとなってきた。同社運営のYammerへの投資計画が明らかになるにつれ、同社が抱えるMicrosoft Teams・Skype両者への投資戦略も徐々にクリアとなりつつある。

3月に発表された消費者向けMicrosoft 365ニュースでは、SkypeのDAUは前月比70%増で4000万人を突破し、通話時間が22%増となったことを明らかにしている。また、Teamsが消費者向けプランに対応することも発表し「それまでの間」Skypeを個人的生活の中で利用して欲しいといった旨の声明を出している。つまり、Skype for BusinessがMicrosoft Teamsに代替されたように、コンシューマー向けのSkypeもMicrosoft Teamsへ移り変わっていくことを示唆していると取れる。

Facebookとの比較

「我々はSkypeへの投資を続けていく予定です」とMicrosoft 365のJeff Teper氏は語る。

「Skypeへの新機能導入、Teamsとの相互運用性を強化していきます。確かにTeamsがコンシューマー向けに対応するのは事実ですが、Skypeもまた、それ自体がユーザーの皆さんに愛されているプロダクトです」。

アプリのMAUが30億人に達するFacebookは、インスタグラム、メッセンジャー、WhatsAppとそれぞれの機能を統合し続けている。Microsoftは、同様の戦略をSkype並びにTeamsに取ると予想されている。

また、Googleも同社のコミュニケーションツール(Google Meet, Google Chat, Google Duo, Google Messages, アンドロイドの通話アプリなど)を1つのチーム下で再編成した。Googleのプラットフォーム・エコシステム担当SVPを務めるHiroshi Lockheimer氏は「目的が違う限り、複数のコミュニケーションツールがあることが必ずしも悪いとは言えないでしょう」と語っている。

なぜまだ、Yammerは存在している?

マイクロソフトは、組織内向けのプライベートなコミュニケーションツール「Yammer」の運営にも積極的に乗り出している。2019年3月には、YammerをTeamsに統合し両サービスへ新機能実装を続けてきた。Skypeは、おそらくYammerと同じ道筋を辿ることが予想できる。Teper氏は以下のように述べる。

「Teamsなどに見られるグループチャットツールは、ワークグループ(企業など)にとって大きく価値提供を出来ることが分かってきました。Yammerは、SNSに近く、よりオープンかつ堅苦しくないコミュニケーションを取る場所として優れています。だからこそ、私たちはTeamsとYammerを統合する決断をしています」。

エンタープライズ企業はTeamsを利用していなくともYammerを活用できる仕組みを取る。つまり、仮に消費者向けSkypeがTeamsと統合されたとしても、少なくともTeamsを利用しなければSkypeを利用できないといったことにはならないだろう。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】