Amazon、AIによるコードレビュー「CodeGuru」を一般公開、東京も利用可能

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AWS – Amazon Web Services Office in Houston, Texas by Tony Webster via Flickr

Amazonは6月29日、コードのクオリティを高めるための助言をAI駆動で提供する開発者向けツール「CodeGuru」を一般ユーザにも公開することを発表した。2019年にラスベガスで開催されたAmazon Web Services(AWS)のカンファレンス「re:Invent」で最初に発表された同サービスの従量課金制での提供が始まった形だ。

ソフトウェア開発では、プログラムコードをアプリケーションに追加する前にコードレビューを実行し、ロジック、構文、スタイルをチェックするのが通例となっている。だが適任者を見つけるのが難しいことも多い。加えて、彼らがバグやパフォーマンスの低下を引き起こすようなコードの問題点を見逃さないという保証はない。

CodeGuruは1万以上のオープンソースプロジェクトでコード評価のトレーニングを受けたAIアルゴリズムを利用している。問題を発見すると人間が読める形のコメントを提供し、何が問題なのかを説明し、可能な修正案を提案してくれる。また、最も非効率的で非生産的なコード行も特定してくれる。

CodeGuruには「CodeGuru Reviewer」と「CodeGuru Profiler」の2つの機能がある。

「CodeGuru Reviewer」はAWS APIおよびSDKを使用する際のベストプラクティスからの逸脱を検出し、本番環境で問題につながりそうな箇所、スレッドセーフではないクラスの使用などにフラグを立てる。リポジトリ(GitHub、GitHub Enterprise、Bitbucket Cloud、AWS CodeCommitなど)内のコードを分析し、プルリクエストを開いてコードレビューを作成してくれる。

「CodeGuru Profiler」は無駄なオブジェクトの作成や非効率的なライブラリの使用、過剰なロギングといった問題への助言を提供する。アプリの実行時にプロファイリングした情報からコードのクオリティに関する問題(レイテンシやCPU使用率に関わるもの)を検出する。開発者が問題点を修正してパフォーマンスを上げるための方法も提案してくれる。また、非効率なコードのまま実行した場合のコストの推定値も表示する。

Amazonは、CodeGuruによってこれまでに8万以上のアプリが最適化され、数千万米ドルものコスト削減につながったとしている。あるチームではプロセッサの使用率を1年で325%削減し、コストを39%カットできたという。

現在、CodeGuruが利用できるリージョンはアメリカ大陸(北バージニア、オハイオ、オレゴン)、欧州(アイルランド、ロンドン、フランクフルト、ストックホルム)、アジアパシフィック(シンガポール、シドニー、東京)となっているが、今後数カ月以内に他リージョンにも拡大される見込み。

アーリーアダプターには、Atlassian、クラウドテクノロジーコンサルタント会社のEagleDream Technologies、エンタープライズソフトウェア開発のDevFactory、コンドミニアムレビューのウェブサイトオペレーターRenga、スケジューリングプログラムのスタートアップYouCanBook.meなどがある。

※本稿は提携するVentureBeat記事の抄訳になります

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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