Bytedance(字節跳動) CEO、従業員向けメッセージで現状を説明

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Image credit: Photo credit: Alexey Malkin / 123RF

人気の短編動画プラットフォーム「Tiktok」を運営する Bytedance(字節跳動)の CEO Zhang Yiming(張一鳴)氏は3日、従業員に宛てた手紙の中で、海外でのさらなる利用禁止措置の可能性に対峙する中、同社のユーザ、従業員、ビジョンを最優先に考えていると述べた。

重要視すべき理由:Zhang Yimng 氏は、Tiktok がアメリカでの禁止の可能性に直面していて、マイクロソフトがアメリカ事業を買収する可能性があるという噂が渦巻く中、Zhang Yimng 氏は Tiktok の将来を決定する上での懸念についてコメントした。

  • トランプ大統領は中国のソフトウェア企業をさらに規制することが予想される。トランプ大統領は Tiktok の売却交渉にあたり、Bytedanceに9月15日までの期限を与えている。

詳細情報:Zhang 氏は従業員向けのメッセージの中で、アメリカのユーザが Tiktok を利用できるようにするため、匿名のテック企業と予備的な話し合いを行っていると述べた。この手紙は中国メディアが入手したもの。

  • Zhang 氏は Tiktok の独自性を守り、売却に伴ってプラットフォームのユーザ体験が影響を受けないことを望んでいると述べた。
  • Zhang 氏は Tiktok の将来について考えるにあたり、Tiktok のチームの興味やキャリアパスを考慮に入れると述べている。
  • Zhang 氏は Tiktok の最終的な和解が、「創造性を鼓舞し、人生を豊かにする(inspire creativity and enrich life)」ことを目指す、同社の幅広いビジョンに沿ったものになることを期待しているという。
  • Zhang 氏は書簡の中で、外国の買収者による取引を国家安全保障上のリスクの可能性があるかどうかを審査するアメリカの対米外国投資委員会(CFIUS)が、Tiktok にアメリカ事業の売却を要求したことを確認した。
  • Bytedance は2017年、後に Tiktok に統合された Musical.ly を10億米ドルで買収した際、CFIUS のクリアランスを求めていなかった。

我々はまだ最終的計画を辿りいついていないため、Tiktok を取り巻く世間の注目と噂はしばらく続くかもしれない。(書簡のメッセージ)

背景:米中間の緊張の高まりとともに、アメリカでの Tiktok のトラブルは数ヶ月前から発生していた。Bytedance は、Tiktok のアメリカ事業に対する監視の高まりに対し、Tiktok の買い手候補との取引を追求することで解決策を模索してきた。

  • Bytedance とマイクロソフトは、トランプ大統領はが7月31日に TikTok の禁止措置を考慮していると発言したことを受け、事業買収の交渉を再開した
  • TikTok は国家安全保障上の理由からインドのアプリストアから排除された59のアプリの一つである。一方、中国政府のユーザデータのアクセスに対するセキュリティ上の懸念が世界的に高まっていることから、日本の議員も禁止の可能性を検討している

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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