シンガポールのCredoLab、シリーズAラウンドで700万米ドルを調達——スマホのデータでクレジットスコアを算出

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シンガポールを拠点とするフィンテックスタートアップの CredoLab は26日、イギリスを拠点とする ID 管理、位置情報、詐欺防止サービスを提供する GB Group がリードしたシリーズ A ラウンドで700万米ドルを調達したと発表した。既存投資家である Walden International や Access VC、他の新規投資家らもこのラウンドに参加した。

CredoLab のチーム
Image credit: CredoLab

2016年に設立された CredoLab は、デジタル銀行、P2P レンディング、EC 企業、旅行会社、配車サービス、e ウォレット、保険会社、小売企業などを対象に、スマートフォンのメタデータに基づいた銀行グレードのデジタル信用スコアカードを開発している。CredoLab の CEO 兼共同創業者 Peter Barcak 氏は、Tech in Asiaに対し、前回の資金調達以来、同社は15カ国で55社の新規顧客と契約したと語った。同社によると、創業以来、20カ国以上で70社以上の顧客から20億ドル近くの融資を実現したという。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で収益が減少しているものの、CredoLab はデジタルオンボーディングプラットフォーム「CredoApply」、ブラウザデータを使った信用力評価 Web ツールキット「CredoWeb」など、デジタルソリューションに対する需要が増加していると、Barcak 氏は明らかにした。同社にとっての最大の課題は、売掛債権の改善、企業の長い販売サイクルの短縮、料金の発生しない PoC を求めるクライアントとの交渉だったと Barcak 氏は言う。同社はまた、シンガポール国外での成長を支援する人材を探している。

同社は調達した資金を使って、製品の機能をさらに強化し、顧客のデジタルフットプリントをオンラインで調査する計画だ。代替クレジットスコアリングアルゴリズムの強化に加えて、他の業界でのソリューション採用も推進していく。CredoLab はまた、東南アジアを中心に、アジア、ラテンアメリカ、アフリカにも拡大していく予定だという。

昨年は、ブラジル、インド、南アフリカ、ナイジェリアで素晴らしい企業が我々のサービスを導入した。今後12ヶ月の間に、より多くのリソースを準備し、販売ネットワークを拡大し、非銀行系金融機関をターゲットに加えたいと考えている。(Barcak 氏)

同社は2018年に Walden International から100万米ドル、2017年に Fintonia Group のリードし、インドネシアの Reliance Modal Ventura など機関投資家のコンソーシアムが参加したプレシリーズ A ラウンドで100万米ドル超、2016年に実施したシードラウンドで、フィンテックベンチャービルダーの Forum から非公開額を調達した。

【via Tech in Asia】 @Techinasia

【原文】

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