Microsoft Teams がApple CarPlayに対応、通話機能を大幅アップデート(2/2)

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新たな通話機能たち

(前回からのつづき)Apple CarPlayに対応したことで、車に内蔵されているコントローラーを使ってTeamsの電話をかけたり、受けたりできるようになった。また、Siriが連携できる場合は、Siriを使って電話をかけたり、応答したりすることもできる(ちなみにMicrosoftは、Android Autoの可能性についてコメントを控えた)。

次に、Teamsの管理者はOneDriveまたはSharePointを通話のデフォルトの録音保存場所にすることができるようになった(Streamの代わり)。Microsoftによると、Teamsの通話をOneDriveやSharePointに保存しておくことで、外部ゲストとの通話記録の共有や書き起こしが容易になるという説明だった。

スパム電話の判断については、Teamsがスパム電話の可能性を識別できるようになったため、未知の番号からの着信にも積極的に対応できるようになった。さらにTeamsは発信した電話番号をデジタル認証し、受信した人に拒否されないようにする。

Teamsでは、PSTNとVoIPの両方の通話を統合できるようになった。また、自動逆引き番号検索機能が改善されたので、発信者の名前を着信時に確認でき、アクティビティフィードやボイスメールにも表示されるようになる。

また、新たに2つの高度なビジネス通話機能が追加された。新しいSurvivable Branch Appliance(SBA)は、ネットワーク障害が発生した場合でも、ユーザーがPSTN通話を発信したり受信したりすることができるようになる。さらに、電話を転送した際、相手が不在であっても通話は切れないようになっている。つまり転送先にかけ直してくれるのだ。

これらの通話機能は2021年初頭にお披露目となる。その上で、Microsoftは2021年初頭に以下のようなTeamsコール機能を追加することを明らかにしている。

  • 通話転送:Teamsでは、モバイルとデスクトップ間で通話を転送できるようになります。通話を終了する際、場所やデバイスを変更する必要がある場合に便利だ
  • 低データモード:Teamsで設定を変えてネットワークの可用性(Cellular、Wi-Fi、またはAlwaysのいずれか)に基づいてビデオ通話中に使用するデータ量を制限する
  • 音声対応チャネル:通話キューを特定のチャネルに統合して、通話前、通話中、通話後のチャネルでのコラボレーションや情報共有を実現する。同社はこれがITや人事のヘルプデスクに役立つことを期待している
  • 認定コンタクトセンターソリューション:プレゼンスやユーザーAPIなどをを使ってTeamsと統合し、代理の人間が対応に適した同僚を見つけられるようにする。参加したいコンタクトセンタープロバイダーは、ソリューションのMicrosoft認定を申請することが可能だ

Microsoftは本日、10月のTeamsユーザーの通話回数が6億5,000万回を超え、3月の11倍に増加したことを発表した。同社はこの数字が来年以降も伸び続けることを考えて対応を予定している。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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