ノーコードのテスト自動化「Autify」待望のアプリ対応へーー秋には実機テストも

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Autifyの管理画面。ここでQAシナリオを作成して自動実行する

ソフトウェアテスト自動化プラットフォーム「Autify」を開発・運営するオーティファイは1月25日、モバイルアプリのテスト自動化に対応した「Autify for Mobile (β版)」の先行テストを開始すると伝えている。Autifyは開発したプログラムが期待した通りに動作するかを検証するQA(Quality Assurance:品質保証)工程を自動化してくれるもの。ブラウザ上でサービスの検証シナリオを作成し、プログラムがアップデートされた際にも同様のシナリオでテストが自動化されるため、かかる工数が削減できる。

またテスト用にプログラムを書く必要がない「ノーコード」サービスのため、テストが必要なケースでも開発技術者の工数をセーブすることができる。現在、ECサイトやエンターテインメントコンテンツの配信企業など、日々の情報配信を手がけるウェブサービス事業者を中心に300社ほどの導入実績がある。同社の創業は2017年2月でサービスの正式公開は2019年10月。約1年半の実績となる。

今回β版として公開されたAutify for Mobileはウェブベースだった対象をスマートフォンアプリにまで拡大したものになる。iOSから対応し、4月1日まではクローズドベータとして提供される。本格的な提供は10月の秋頃を目指すとした。

話題のポイント:ソフトウェア自動化で一気に躍進しているオーティファイが新しいプロダクトを公表しました。1年半で300社はかなりのペースではないでしょうか。オーティファイについてはこちらの記事を参照ください。もしくはバーニングニーズで検索すると彼らの自動化スピリットに触れることが可能です。

さて、コロナ禍の影響でリモートワークが随分と一般化しました。特にデザインや開発といった業務は元々場所を選ばない工程も多いことから一気に加速した感があります。一方、もちろんマイナス面もあり、例えばクリエイティビティを求められるディスカッション等は対面の方が温度感などの点で有利です。

そういう意味で、個人情報やセキュリティに関わる箇所を除けば、プログラムのテストはどちらかというとリモートでもできる作業(そもそもサービス自体インターネット経由で提供するので)が中心という印象がありました。しかし実際はそうではなく、特にスマホアプリについては「実機」という壁があるとお聞きして確かにそうだなと。

このようなリモートでの環境下で多様な端末での実機テスト(アプリ開発したことがある方なら理解されますが、アプリの場合は実機検証が必要なケースがあります)をする場合、なんと、郵送で送り合うという涙ぐましい工程が発生しているケースもあるのだそうです。

人工知能が車を自動運転させるこの時代において端末を郵便で送り合ってテストする。なんというギャップ。

今回、Autifyが秋までに対応すると公表したのはこのアプリのクラウドテスト環境です。いくつかのフェーズに分けて提供されるそうなので、最初は実機対応はなく、シュミレーターのみの実装だそうです。今後はiOSとシュミレーターで対応を開始し(iOSのバージョンは最新のものとひとつ古いものあたり、というお話でした)その後、秋にはデバイスファームと連携して実機による検証を完全クラウドで提供するそうです。

ちなみにデバイスファームというのはさまざまな端末を集めたファームで、オーティファイもそこと提携しており、ユーザーが必要な端末をクラウド上で選ぶことで実機テストを実現してくれるものになります。Autify for Mobileの利用料金は月額10万円程度を予定しているというそうですが、ECやコンテンツ配信など、高頻度に改修などのリリースが必要なケースでは十分にメリットがあるのではないでしょうか。

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