フードデリバリやEC事業者の悪しき労働慣行、米資本市場から撤退を迫られる中国テック大手など——中国テックシーン・アップデート

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「Ele.me(餓了麼)」の配達員
Image credit: TechNode/Shi Jiayi

中国のフードデリバリ大手 Ele.me(餓了麼) が、仕事中に死亡した配達員の家族への補償金が少ないと批判された。アメリカは アメリカの投資家による Alibaba(阿里巴巴)や Tencent(騰訊)への出資禁止を検討している。アメリカに上場する中国企業の多くが、代替手段を模索している。Luckin Coffee(瑞幸咖啡)は、現在進行中の権力闘争の新たなラウンドに耐えている。

炎上するテック大手の労働慣行

  • Alibaba 支援を受けたフードデリバリプラットフォーム「Ele.me(餓了麼)」のオンデマンド配送サービス Fengniao(蜂鳥)で働いていた43歳の配達員が急死したことを受けて、ネティズンらは Ele.me の対応を非難した。配達員が仕事中に死亡したことを受け、同社は当初の対応として、「配達員とプラットフォームとの間には直接の労働関係はない」とし、「人道主義 の観点から2000人民元(約32,000円)の補償金のみを提供する」としていた。当初の対応に対する世間の批判を受けて、Ele.me は8日の声明で、配達員の家族への補償額を60万人民元(約960万円)に引き上げると発表した。South China Morning Post=南華早報
  • 中国東部の都市・泰州市にある Fengniao の配送ステーションの前で、フードデリバリ配達員が身体に火をつけている様子を撮影した映1分間の動画が、12日に中国のソーシャルメディア上で拡散した。TechNode=動点科技)
  • 中国のテック企業で残業の強制化が議論される中、「Pinduoduo(拼多多)」の元従業員が投稿した劣悪な労働条件を撮影した動画が拡散した。不満を持った元従業員からの動画が拡散される前、Pinduoduo では最近、従業員が2人事故で亡くなっている。TechNode=動点科技)

アメリカで上場する中国企業への圧力

  • EC 大手の Alibaba は、競合の Tencent とともに、アメリカ資本から断絶される可能性がある。The Wall Street Journal
  • アメリカが中国企業を株式市場から強制退場させたことを受けて、中国のオンライン小売業者 Vipshop(唯品会)、ライブストリーミングプラットフォームの Joyy(歓衆集団) 、Tencent Music(騰訊音楽)が香港での二次上場を模索していると報じられている。Dealstreet Asia
  • NASDAQ 上場の高級品小売 Secoo(寺庫)は株式非公開化計画を開始し、貿易緊張が悪化する中、アメリカ株式市場から逃避する中国企業の増加するリストに加わることになった。Caixin Global=財新国際

ホットな飲料市場

  • 飲料チェーン Luckin Coffee の経営陣は、昨年4月の金融詐欺スキャンダルを受けて7月に CEO に就任した Jinyi Guo(郭謹一)氏の解任を求めている。また、Guo 氏の行為について独立した調査を開始するよう求めた。Caixin Global=財新国際
  • 北京に拠点を置くティー飲料ブランド「Willcha(小罐茶)」は、エンジェル投資家から数千万米ドルを調達し、この資金はオフライン事業の拡大に向けて投入されるという。中国の茶飲料市場は、2010年から2020年までの間に30億人民元(約480億円)以上の投資を集めていることが、企業情報サービス「Qichacha(企査査)」のデータで明らかになった。この市場は過去10年間で急拡大し、登録加盟店数は2010年の7,410店から2020年までの11ヶ月間に87,000店と10倍以上に増加した。この業界に投資されたベンチャーキャピタルは、2020年には過去最高の1億400万人民元(約16.7億円)に達した。バブルティーブランド「Naixue’s Tea(奈雪の茶)」は今月、20億米ドル近い時価総額で1億米ドル以上を資金調達したと報じられたTechNode=動点科技

【via TechNode】 @technodechina

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