元Momentumの高頭氏、米国で糖尿病予防の完全代替食ローンチへ——日本のエンジェル複数から4,000万円調達

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Image credit: Teatis

高頭博志氏のことはエンジェル投資家として紹介した方がしっくりくるかもしれない。2014年に Momentum を設立し、国内初のアド不正検知サービスをローンチ。2017年に KDDI(東証:9433)傘下の Syn. ホールディングス(現在の Supership ホールディングス)に売却した。以来、明らかになっている限りで、高頭氏はトリプル・ダブリュー・ジャパン、Legal Technology、Holoash といった、人々の社会生活向上に寄与するようなスタートアップに出資している

今年に入って、高頭氏は糖尿病向けの食品メーカー Teatis を創業、再び連続起業家としての一歩を踏み出すことになった。アドから健康食品という異業界への転身は珍しいが、その背景にはガンで亡くした妻への想いがあるようだ。種類や発症場所にもよるが、ガンは外科治療だけによる根治は難しく、食事に起因するところが小さくないとする科学的エビデンスは多い。栄養バランスが整ったものを毎日の食事で摂取することは予防につながるが、忙しい現代人は買い物をする時間がなく、料理スキルを伴わない場合もある。

高頭博志氏

そこで高頭氏が作り出したのがミールリプレイスメント、つまり、食事に代わる完全栄養食だ。現代人の生活習慣病の一つである糖尿病にフォーカスし、まずは約1.2億人の糖尿病や糖尿病境界型の人がいるとされるアメリカで、海藻ポリフェノールなどスーパーフードを多く含んだミールリプレイストメント8月から販売する予定。水に溶かすとスムージーやラテとして飲むことができ、血糖値スパイクを抑制することに主眼を置いている。今のところ、アメリカでは朝の血糖値スパイクを抑制するのにプロテインシートを使う人が多いそうだ。

Teatis のミールリプレイスメントの開発には、キッコーマン総合病院院長の久保田芳郎医師、予防医療の権威である海風診療所(山口・周南)の沼田光生医師、栄養に特化した AI を開発するニューヨークのスタートアップ RxDiet の CEO Roman Kalista 医師らが協力している。正式ローンチを前に、Teatis にはすでに4,000人ほどの事前登録ユーザがいて、Teatis の製品を試してもらったところ、血糖値上昇を抑制できたことを実感したとのフィードバックが多数得られたという。

アメリカでの正式ローンチを前に、Teatis は約4,000万円の資金調達をエンジェル投資家複数から実施したことを明らかにした。明らかになっている範囲で、出資者には、健康系 D2C で深い知見を持つ野口卓也氏(バルクオム代表取締役 CEO)のほか、島田達朗氏(コネヒト元 CTO)、内田悠一氏(メルカリ)らが名を連ねる。まずは PMF(プロダクトマーケットフィット)を図り、市場の反応が良ければ、世界中の多様な投資家から資金を募り、インド・中国・日本などに世界展開を図る計画だ。

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