潮目が変わるEC市場【Canvas 8月号(8月1日〜5日)】

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潮目が変わるEC市場

今週の話題(8月1日〜5日):10%が見えてきたEC化率、物販系の市場成長率は脅威の22%に

7月末に新しいECに関するレポートが出ていました。2020年の国内の消費者向けEC市場規模は19.3兆円で金額こそ2019年の19.4兆円とほぼ変わらず、マイナス830億円・前年比0.43%減という結果なのですが、内訳が大きく変わっているようです。

令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)

大幅に伸びた物販系EC

  • 物販系のECについては2019年の10兆円に対して12.2兆円の大幅な増加となりました。2018年が9.3兆円だったので、成長率にして約8%だったのが、2020年には一気に21.7%の増加となっています。

EC化率は増加率に注目

  • 2020年のEC化率は8.08%で、前年比で1.32%の増加となりました。これは前年の6.76%の成長率、0.54%に比較して角度がついた数字です。記事冒頭のグラフを見てもその様子がわかります。

ついに動いた食品EC

  • 物販系の市場規模で生活家電等が約2.4兆円、衣類等が2.2兆円 、食品等が2.2兆円、生活雑貨等が2.1兆円となっています。これら上位4つが7割以上を占めています。特に気になっていたのが食品のEC化率で昨年まで2.89%と他の項目に比べて極端に低い数値でした。

注目の数字とトレンド

今月特に注目を集めた数字やキーワードをお伝えします。

Photo by Pixabay from Pexels¥

8%を超えたEC化率

  • 2020年のEC化率は8.08%で、前年比で1.32%の増加となりました。これは前年の6.76%の成長率、0.54%に比較して角度がついた数字です。記事冒頭のグラフを見てもその様子がわかります。

Play to Earn(遊んで稼ぐ)

  • プレイヤーがゲームをプレイしながらNFTの報酬を得ることもできる。こういった考え方を提唱しているのがAxie Infinityの「Play-to-Earn(遊んで稼ぐ)」モデルだ。Yield Guild Gamesでは「Axie Infinity」をプレイしているプレイヤーたちがギルド(プレーヤーグループ)を作っているという話を書いた。その多くはフィリピンでスマートフォンを持っている貧困層だ。彼らはゲームの中でお金を稼ぐことができており、同国の最低賃金の数倍以上の収入を得ているのだ。

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