東北大発・ISSに代わる人工衛星開発のElevationSpace、3.1億円をシード調達——技術実証機の2023年打上げ目指す

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「ELS-R」
Image credit: ElevationSpace

国際宇宙ステーション(ISS)に代わる宇宙環境利用プラットフォームを開発する ElevationSpace は9日、シードラウンドで3.1億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、ジェネシア・ベンチャーズ、みらい創造機構、MAKOTO キャピタル、リバネスキャピタル、東北大学ベンチャーパートナーズ、Plug and Play Japan。今回参加の投資家のうち、2021年7月のプレシードラウンド(約3,000万円調達)には、MAKOTO キャピタルと、リバネスグループは CEO の丸幸弘氏が個人投資家として参加していた。

なお、今回の調達とあわせ、ジェネシア・ベンチャーズのパートナー兼 Chief ESG Officerの河合将文氏が社外取締役に就任する。また、リバネスグループとは業務提携も伴っており、両社は新たな宇宙で の新規材料製造マーケット創出に共同で取り組む。

ElevatioSpace は2021年2月、東北大学で宇宙ロボット研究を行う、吉田桒原(くわはら)研究室でこれまで開発してきた10機以上の小型人工衛星の技術を基に設立されたスタートアップ。2024年以降運用体制が未定である ISS に代わる宇宙利用設備として、小型人工衛星内での宇宙実験や製造を可能とする小型宇宙利用・回収プラットフォーム「ELS-R」を開発している。同社では今回の調達を受け、2023年の打上げを目指して現在開発している技術実証機「ELS-R100」の開発を加速し、「大気圏再突入技術」の獲得を目指す。

via PR TIMES

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