インテリアプラットフォーム「OHouse」運営が230億円調達、ダブルユニコーンに——韓国スタートアップシーン週間振り返り(5月9日~5月13日)

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5月9日~5月13日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは20件で、資金総額は3,958.5億ウォン(約396億円)に達した。

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主なスタートアップ投資

  • OHouse(오늘의집=今日の家)」を運営する Bucketplace(버킷플레이스)が2,300億ウォン(約230億円)を調達し、時価総額が2兆ウォン(約2,000億円)に達した。自社物流倉庫で家具配送システムを備えたサービスで、調達した資金を使い海外市場進出を本格化する。
  • ファンダムビジネスの BeMyFriends(비마이프렌즈)が CJ から224億ウォン(約22億円)を調達した。両社は共同でファンダムサービスを推進していく。音楽、映像 IP、ネットワーク、独占コンテンツを提供し、クリエイター NFT を制作する。
  • モバイルヘルスケアの Goodoc(굿닥)が210億ウォン(約21億円)を調達した。調達した資金を使い、病院探し、オンライン・オフライン診療予約、非対面診療、決済、医薬品デリバリなど医療関連すべてをアプリ一つで可能にする「ヘルスケアスーパーアプリ計画」を推進する。
  • 物流プラットフォームの Roadwin Human(로드윈휴먼)が175億ウォン(約18億円)を調達した。調達した資金を使って、宅送サービスをベースにした車両管理事業部の B2B 新規顧客と物流配送車両運営規模を拡大し、2024年に上場する目標を掲げている。
  • EVR Studio(이브이알스튜디오)が第一企画から170億ウォン(約17億円)を調達した。メタバースの能力を強化する。第一企画と、メタバースコンテンツベースのビジネスモデルの具体化する計画だ。

トレンド分析

上半期に資金調達した P2E(Play to Earn=遊んで稼ぐ)ゲームスタートアップを振り返る

NFT 技術を基盤としたP2E(Play to Earn)スタートアップが浮上している。お金を稼げるゲームとも呼ばれる P2E は、ゲームをしながら仮想資産または NFT を受け取れ、現金化もできる。ベトナムで誕生した Axie Infinity が最も代表的な P2E ゲームに挙げられる。昨年から NFT がトレンドに浮上すると、国内外の大型ゲーム会社がこの分野に参入したり、関連スタートアップの投資に乗り出しており、P2E 分野のスタートアップの時価総額も大きく上昇している。

韓国国内のブロックチェーン分野の投資は昨年から着実に増加し、今年4月までに1,500億ウォン(約150億円)を超える資金が投入された。中でも NFT ベースの P2E ゲームを推進するスタートアップが占める割合が最も大きかった。今年これまでに資金調調達に成功した韓国国内スタートアップの中で主要 P2E スタートアップを挙げてみた。

  • 最近最も多くの資金を調達したのは ISKRA(이스크라) で、シードラウンドだけで420億ウォン(約42億円)を確保した。同社のサービス「LaunchPad(런치패드)」はさまざまなジャンルの P2E ゲームをパブリッシングし、コミュニティ参加メンバーが貢献度に応じて報酬を受ける仕組みで、今年中にサービスがリリースされる予定だ。
  • P2E ゲーム会社として、国内外に瞬く間に名前が知られることになった Nine Corporation(나인코퍼레이션) は P2E ゲーム「Nine Chronicles(나인크로니클)」を開発している。分散型ブロックチェーンゲームエンジン「Libplanet(립플래닛)」を開発したスタートアップで、Naver D2SF、We Ventures など韓国国内の投資会社だけでなく、Binance Labs(幣安実験実験室)、Animoca Brands などグローバルな投資会社から資金を調達しており、分散型ゲームが持つ技術的課題を解決しているとの評価を得ている。
  • ブロックチェーンゲームプラットフォームの Monoverse(모노버스)は40億ウォン(約4億円)を資金調達し、第2四半期には P2E ゲーム「Frutti Dino(후루티디노)」をローンチする予定だ。フルーツイメージを合成した恐竜キャラクターを収集できるゲームで、ゲームローンチ前にすでに Binance(幣安)で NFT 販売を成功裏に終えている。
  • プログラミング教育団体 Like Lion(멋쟁이사자)の設立した子会社 Syltare(실타래)は、Mirae Asset Ventures、WeMade などからシリーズ A ラウンドで出資を受けた。「Syltare」はは5枚のカードを持って競う、仮想通貨「クレイトン(Klaytn)」ベースの P2E カードゲームで、昨年12月に NFT 販売を進め、1秒で9,500枚(100億ウォン=約100億円相当)の完売に成功した。Syltare は開発者のイ・ドゥヒ(이두희)氏を筆頭に、プロゲーマーのホン・ジンホ(홍진호)氏、Guillaume Patry 氏など専門家により開発が進められ、チーム力と経験により資金調達が成功した。
  • これ以外にも、メターバスコンテンツプラットフォーム「RealWorld(리얼월드)」を開発する Unique Good Company(유니크굿컴퍼니)もシリーズ A2 ラウンドで資金調達した。同社は P2E の導入でグローバルプラットフォームに成長させる計画を明らかにしている。この調達により、ローンチ予定のピクセルバトル P2E ゲーム「Pixel Play(픽셀플레이) 」の初期資金を確保した。

P2E ゲームはゲーム会社だけでなく、ユーザもゲーム成長の恩恵が得られるという点で革新的な変化とされ、グローバル市場でもブームを起こしているが、韓国国内では P2E ゲームのローンチが不可能ということが障害だという指摘が出ている。P2E ゲームのローンチを控える大型ゲーム会社も規制撤廃の声を高めている。

【via StartupRecipe】 @startuprecipe2

【原文】

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