ブランド向けWeb3支援のGusto Collective、東京進出へ——中国スタートアップシーン週間振り返り(6月20日〜6月24日)

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Image credit: Gusto Collective

本稿は、Technode(動点科技)が、6月20日〜6月24日に配信した「News Feed」記事の中から主要ニュースを翻訳したものです。

香港のソーシャルコマース基盤「SleekFlow」、Tiger Globalらから800万米ドルをのシリーズA調達(6月23日)

Alibaba Hong Kong Entrepreneurs Fund (阿里巴巴香港創業者基金、AHKEF)が支援する SaaS 型オムニチャネル・ソーシャルコマースプラットフォーム「SleekFlow」は、昨年の数百万米ドルを調達したプレシリーズ A ラウンドに続き、ニューヨークの投資会社 Tiger Global Partners がリードした800万米ドルのシリーズ A ラウンドをクローズしたことを発表した。

SleekFlow は声明の中で、今回の新たな資金投入は、イギリス、ヨーロッパ、その他の新興市場への拡大計画の一環として、東南アジア、特にシンガポールとマレーシアへの戦略的市場浸透を促進するために使われると述べている。

また、この資金は、フィンテックやデータ分析機能、人気のソーシャルメディアプラットフォームを通じたワンクリック決済、商品リストの一元化、チャットでの簡単な決済統合など、プラットフォームの機能拡張に使われ、O2O(Online to Offline)および E コマースブランド向けのシームレスなワークフローを強化するために使用される予定だ。

SleekFlow は昨年、AHKEF が支援した最近のプレシリーズ A ラウンドの後、過去12カ月間で1,200%の時価総額の成長と500パーセントの売上高の成長によって支えられ、東南アジア諸国からイギリスやヨーロッパまで、事業を国際的に拡大することも目指している。Technode Global

香港のブランドテックスタートアップGusto Collective、東京などへの事業拡大を視野に(6月23日)

香港のブランドテックスタートアップ Gusto Collective は先月、シードプラス資金を調達し、シンガポール、東京、バンコクといった地域のデジタル先進都市への進出を視野に入れていることを明らかにした。

コンテンツ制作サービスを提供する Gusto Collective は、先月、Animoca Brands と Gaw Capital(基滙資本)がリードしたシード+資金調達ラウンドで1,100万米ドルを調達した。このオーバーサブスクライブしたラウンドには、BlackPine、YCI Limited、ClearVue Partners(鍇明投資)を含むいくつかの既存株主も参加している。

このラウンドの完了により、同社は2020年のローンチ以来、累計で2,300万米ドルの外部資金を調達したことになる。今回の資金調達により、 Gusto Collective は、アジアの他の地域への地理的拡大、Web3 サービスおよび製品、経常収益型製品の開発などの成長をサポートすることになる。

Gusto Collective は、アジアは Web3 の発展にとって大きな可能性を秘めていると見解を示している。Technode Global

中国、ライブストリーミングのホストに対する規制をさらに強化(6月23日)

ライブストリーミングによる e コマースとエンターテインメントは、中国人のオンラインショッピングのルーティンの一部になっている。中国のメディア規制当局は22日、ライブストリームのホストの行動に対する監視を強化するための新しい規制を発表した。

この規則によると、ライブストリーマーは、規制の厳しい従来のメディアホストに適用される一連の類似した基準を遵守する必要があり、急成長し利益を生むこの業界をさらに厳しくする兆しが見られる

ライブストリーミングによる e コマースとエンターテインメントは、中国人のオンラインショッピングの一部となっている。最近では、教育企業の New Oriental(新東方教育)が、中国の家庭教師に関する新しい規則によって収入の大部分が絶たれた後、ライブストリーミングを活用して大復活を遂げることができた。

新ルールは、中国の国家ラジオテレビ局(国家新聞出版広電総局)と文化観光部が共同で発表したものだ。ライブストリーミングの主催者向けの18のガイドラインで構成されている。動点科技

香港のBabel Finance(貝宝金融)、8,000万米ドルをシリーズB調達しダブルユニコーンに(6月21日)

デジタル資産ローンを提供する香港の仮想通貨金融サービスプロバイダー Babel Finance(貝宝金融)は21日、シリーズ B ラウンドで8,000万米ドルを調達し、この投資によって時価総額が20億米ドル(ダブルユニコーン)に達したと発表した。

Circle Ventures、10T Holdings、Jenerations Capital、BAI Capital、Bertelsmann などの大手ベンチャーキャピタル、Dragonfly Capital が資金調達をリードしたと、Babel Finance は声明で述べた。同社は昨年、Tiger Global Management、Sequoia Capital China(紅杉資本)、Zoo Capital、その他の大手機関投資家から4,000万米ドルを調達した。

Babel Finance の CEO Del Wang(王立)氏は、仮想通貨業界は「チャンスと隠れた危険に満ちている」と述べ、今回のラウンドは、「金に代わる可能性を持つ仮想通貨と現在の金融システムにおけるその地位の長期路線を支持するもの」だと述べた。Technode Global

Tencent(騰訊)、XR チームを新設(6月20日)

中国のゲーム大手 Tencent(騰訊)は、メタバースへの関心が中国で高まり続ける中、XR(拡張現実)に焦点を当てた新しいチームを結成したと、同社からの情報源を引用してロイター通信が報じた。Tencent Games Global(騰訊遊戲国際)の CTO Li Shen(沈黎)氏が率いる新チームは、仮想現実(VR)と拡張現実(AR)の両方をカバーする XR に関連するハードウェアとソフトウェアの両方を開発することになっている。XR チームは、同社の中核部門であるゲームと e スポーツをカバーする Interactive Entertainment Group (IEG)にも参加する予定だ。ロイター

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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