スタートアップ向け売上連動型ファイナンス「Flex Capital」運営、10億円をシリーズA調達

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Image credit: Fivot

レベニュー・ベースド・ファイナンス(RBF、売上連動型ファイナンス)「Flex Capital」や個人向け積み立てアプリ「IDARE(イデア)」を運営する Fivot は21日、シリーズ A ラウンドで約10億円を調達したことを明らかにした。同社では調達した資金を使って、Flex Capital の顧客獲得と顧客への提供サービスの拡大、審査に高い質をもたらす与信モデル・データ分析基盤への投資、融資オペレーションを効率化するシステムの更なる開発、プロダクトチーム、ビジネスチームの人材採用を行う。

このラウンドは Angel Bridge がリードし、SBI インベストメント、SuMi TRUST イノベーションファンド(三井住友信託銀行と SBI インベストメントが運営)、三井住友銀行、SMBC ベンチャーキャピタル、新生企業投資グループ、Sony Innovation Fund、キャナルベンチャーズ、DEEPCORE が参加した。これは Fivot にとって、同社が今年3月に発表したプレシリーズ A ラウンドに続くものだ。キャナルベンチャーズと DEEPCORE は前回ラウンドに続くフォローオン。

Fivot は2019年10月、共に外資系投資銀行で M&A アドバイザリー業務などに従事していた安部匠悟氏と佐保百合子氏により共同設立。B 向けに Flex Capital、C 向けに自動積み立てができる「IDARE」というモバイルフィンテックアプリを提供しており、多面的にサービスを提供できるチャレンジャーバンクとして成長を目指している。

RBF は将来発生しうる売上高の見込額に基づいて、その金額の何割かに相当する金額を前倒して手に入れられる金融手段。サブスクリプション、SaaS など売上の将来見込が立てやすいレカリング型の料金体系を持つスタートアップなどで取り入れやすい。特に ToC 向けサービスを提供するスタートアップは請求書を発行しないケースもあるため、ファクタリングが使いづらいこともある。赤字か黒字かにかかわらず、定期的に売上が発生するタイプのスタートアップであれば利用できる。

Flex Capital を利用したいスタートアップは、事業財務データ、事業計画、決済・請求データを Fivot に提出する。提出から2週間以内に審査結果が回答され、それに応じて、最大1億円(初回は5,000万円)までの融資が実施される仕組み。Fivot は手数料として、買い取る将来の売上見込額を一部ディスカウントした金額をスタートアップに入金する。返済は売上額連動なので、対象スタートアップの成長が速ければ速いほど、Fivot は貸した資金を早く回収でき、調達金利との利ザヤが大きくなる。

この分野では最近、アメリカの Capchase がシリーズ B ラウンドで1.5億米ドルを調達した。また、フランスの Unlimitd、イギリスの Uncapped、Outfund、Forward Advances、Vitt、ドイツの re:cap、スペインの Capchase と Ritmo、オランダの Requr、イタリアの Viceversa などヨーロッパ勢の台頭が目立つ。日本国内では、RBF サービス「Yoii Fuel(ヨイフューエル)」を提供する Yoii(ヨイ)がプレシリーズ A ラウンドで4.8億円を調達したのは記憶に新しい。

via PR TIMES

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