アプリコットとTLMの合体新ファンド「mint」に52億円集まるーー産業革新投資機構ら追加参加、プレシード投資へのコミットに評価

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mintに出資したLP

ニュースサマリ:テックスタートアップのプレシード期に投資するベンチャーキャピタル「mint」は11月8日、昨年に設立した「mint(投資組合の名称はApricot Venture Fund 2投資事業有限責任組合)」 の組成完了を公表した。集まった資金は52億円。当初予定していた30億円を大きく超える資金調達に成功している。出資したのは昨年の組成発表時からLP(リミテッド・パートナー)として参加していたギフティー、グリー、セゾンベンチャーズ、セプテーニ、中小機構、ファンコミュニケーションズ、マイナビ、ミクシィ、ライフパートナーズ、個人投資家らに加え、産業革新投資機構、セブン銀行、ポーラ・オルビスホールディングス、FFG ベンチャービジネスパートナーズ、SMBC ベンチャーキャピタルが新たに加わった。

mintは創業期(プレ・シード期)のスタートアップ投資を手がけるアプリコット・ベンチャーズとTLMが昨年の5月26日に合体して生まれた新ファンド。GP(ジェネラルパートナー)には白川智樹氏と木暮圭佑氏、アプリコットベンチャーズおよびTLMが就任している。チケットサイズは追加投資を含めて1,000万円から3億円程度の予定。また、起業を予定している起業家向けのオフィス支援・起業家コミュニティ「FLAP」、社会人向けの起業支援プログラム「Springboard」なども実施している。

今回、予定していた30億円を超える資金が集まったことについて白川氏は本誌取材に対し、次のようにコメントを寄せてくれた。

「スタートアップへの資金量が多くなっている反面、相対的にプレシード(シード)への資金供給が進んでいない状況があります。その点に対して機関投資家、事業会社のみなさまからプレシード(シード)にコミットしている、業界課題をシードVC2社が合体して取り組んでいる、かつmintとしてチーム化を目指している、ということに対しての期待感を持っていただいているのかなと理解しております」。

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