
AI教材「atama+」を展開するatama plusは4月7日、ChatGPTを活用した新機能「物語文で単語学習機能(β版)」を公開した。ChatGPTを活用して、atama+の学習データのうち「習熟度が低い」と判定された複数の英単語データを使って、生徒一人ひとりに合わせた専用の物語文を1クリックで生成することができるもの。生徒が苦手な英単語について、文脈を通して理解を深めやすくなるとしている。4月7日から長野県の直営塾「THINX(シンクス)」にて、AI教材「atama+」の機能として提供を開始する。
提供されるデータは、atama+の学習データから抽出された複数の英単語データのみで、個人の識別ができる情報は用いない。同社によるとChatGPTのAPI規約には「送信したデータはAIの学習に使われない」と明記されているため、昨今問題視されているプライバシーの問題はクリアできているとしている。直営塾THINXの3教室にて高校生を対象に提供を開始し、今後は検証を経て、提供範囲の拡大を検討する。
atama plusの提供するAI教材「atama+」は、AIによる基礎学力のティーチングと人間によるコーチングを分離することで、学習効率を飛躍的に高め、現在、全国の塾・予備校3,400教室以上に提供している。同社に今後のGPT活用について尋ねたところ、同社代表取締役の稲田大輔氏から次のコメントが届いた。
「教育において人にしかできない領域はなくならず「AI✕人」のベストミックスが大事という考え方は変わりません。ChatGPTをはじめとした生成AIを活用することで、様々な学習データを蓄積しているatama+のAIをさらに進化させることができると考えています。AIがこれまでできなかったことも実現することができるようになり、人は人にしかできないことによりフォーカスすることができる、それにより生徒によりよい学びを届けられることに大きな可能性を感じています。atama plusとしてスピード感をもって対応していきます」(稲田氏)。
via PR TIMES
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