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創業4年半「カルチャーに投資」したatama plus、その組織(チーム)の結果は

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ニュースサマリ:学習塾向けAI教材「atama+(アタマプラス)」を展開するatama plusは12月、事業拡大を見据えたオフィス移転を公表している。新設されたオフィス「atama park」はコロナとの共存生活が予想される中、オフィスとリモートワークを組み合わせた働き方を検討した上で、多様な価値観を持った社員が自由にコミュニケーションできるように800坪のワンフロアで設計されている。同社はこれ…

800坪ワンフロアとなった「atama park」

ニュースサマリ:学習塾向けAI教材「atama+(アタマプラス)」を展開するatama plusは12月、事業拡大を見据えたオフィス移転を公表している。新設されたオフィス「atama park」はコロナとの共存生活が予想される中、オフィスとリモートワークを組み合わせた働き方を検討した上で、多様な価値観を持った社員が自由にコミュニケーションできるように800坪のワンフロアで設計されている。同社はこれに先立つ昨年7月にシリーズBラウンドでの51億円の増資を公表しており、増資額は2017年4月の創業から累計で82億円となる。

話題のポイント:昨年7月に大型かつ、世界戦に向けた増資を発表したのがatama plusです。ティーチングとコーチングを分割することで劇的な学習効果を生み出すことに成功したAI教材「atama+」を武器に快進撃を続け、国内主要な駿台グループやZ会グループなど2500以上の教室で利用されているほか、オンライン模試の提供や、立命館と共同でatama+の学習データを入試に繋げる研究会も発足させるなど、これまで当たり前だった学習の根幹を変えようとしています。

この爆発力を支えるのが組織(チーム)なのですが、個人的に思い出深い記事があります。

創業2年目を迎えたばかりの彼らは15億円の大型増資を発表したのですが、使途としてカルチャーに全振りする、という主旨の話を投資家そして経営陣共にしていたのを記憶しています。カルチャー、つまりは人が自律的に集まりそこで仕事をし、もう少し広い視点で言えば人生を楽しむ、そういう基盤の一部を作るという話です。なかなか創業数年のスタートアップに語れる話題ではありませんし、そもそもカルチャーを作ると言ってできるものではありません。

2019年当時のオフィスに掲げられたホワイトボード。誰が誰だかすぐわかるようにしている(撮影:筆者)

では、投資金をカルチャーに突っ込むと言った同社はそれから2年経過してどうなったのでしょうか?現在、彼らは250名体制に向けて組織拡大中なのですが、これまで参加して現在も在籍している人の数は170名、何よりも驚いたのは辞めた人の数が4年半で15名ほど、という結果です。いくつかの質問に答えてもらったのでその内容を共有します(太字の質問はすべて筆者、回答はatama plus広報)。

ーー現在の組織について教えてください

現在の全社員は170名(派遣社員・業務委託社員含む)で、正社員だけだと155名になっています。

ーー増えましたね。どういうバックグラウンドの方々が多いですか

上場企業出身で70%、これにコンサル出身の方を含めると85%になります。ビジネス系の職種は大手企業(商社、金融等)で、コンサル出身のメンバーが多く、またプロダクト系の職種(エンジニア・デザイナー・プロダクトオーナー)やコーポレート系の職種だと大手IT出身のメンバーが多くなります。

ーーペルソナのメンバーは増えましたか

はい、ペルソナは藤井真一くん(高校生)、藤井純二くん(中学生)、保護者、塾の教室長、アルバイト、塾本部の社員の講師に加えて、学力層の異なる生徒さんなど新しい仲間も増えています。

atama plusのメンバーには仮想ユーザーも含まれる

ーー採用の経路はリファラルが初期多かったと思うのですが、現在はどういう経路でみなさん集まってますか

リファラル(社内でnakama+と呼んでいます)は引き続き多いですが、他にも媒体応募、スカウト、エージェントなど経路は広がっていますね。採用としては、経路にこだわらず幅広くatama plusのことを知ってもらい、応募につなげることに取り組んでいます。

ーーオンラインイベントで数百人が集まったとお話されてましたが、どういう媒体でどのようなコミュニケーションをしていますか?またどのあたりが一番効果ありましたか

2021年7月、資金調達の発表にあわせて連続イベント(計10本)を実施しました。atama plusのことは聞いたことはあるけど社内の雰囲気がよくわからないな、という声をよく聞いていただたので、いろんな切り口で社内の雰囲気を伝えられるようなコンテンツにしました。転職意欲は問わずに多くの方にatama plusのことを知っていただきたいなと思ったので、媒体は絞らずに広くコミュニケーションをとることに取り組みました(社員紹介、SNS広告、エージェントからの紹介、HPなど)。 会社紹介っぽくならないように、できるだけ気軽に参加してもらえるようなメッセージを意識して発信しています。テーマによりますが、各回100~300名に参加いただきました。

ーー参加者の反応は

そうですね、「登壇者同士のやりとりから、社内の雰囲気やカルチャーが感じられた」とか「チームや職種をまたいで全員でプロダクトづくりに取り組んでいる様子が伝わった」といった感想を多くいただいて、これまでもカルチャーや社内の様子は意識して発信していたつもりではありましたが、まだまだ足りなかったんだなと思いました。参加からすでに採用につながった方もいますし、参加者が知り合いの方を紹介してくれるということもありました。複数回参加してくれる方も多くいました。

改めて、いろんな切り口から自社のことを知ってもらうために、社内の様子を発信し続けることが、atama plusのファンを増やすこと、そして中長期での採用につながると思いました。イベントは今後も継続していく予定です。

ーーカルチャーづくりについては、スター施策などいろんな制度を作っていましたよね。コロナ禍ということもありますが、どのような方法でみなさんの意識を統一していますか

はい、atama plusでは入社1〜3カ月目の社員を「スター」と呼んでいます。もともとは、新メンバーとごはんにいくと食事代を補助するよということをしていたら、マリオでいう「スター」みたい(無敵)だねということから呼ばれ始めて(笑)そこから浸透、現在は正式にスターとなっています。スターをみんなでウェルカムする、スターと既存社員とのコミュニケーションを促進するためのさまざまな取り組みを実施しています。

ーー具体的にはどんなことをしていますか

オフィスでの施策であればスターを紹介する、スターシートやスターの椅子カバーを作ったりしていたのですが、コロナ禍では対面が難しかったので、試行錯誤しながら新しい取り組みが生まれました。例えば「スタートーク」という施策では、スター期間に、既存社員と1on2(30分)を実施、100名くらいと話すということをしています。試行錯誤を重ねて、現在は1〜2カ月目は既存メンバーがスターを指名し、3カ月目はスターが話してみたい既存メンバーを指名するというスタイルにしています。

あと「Love fun channel」という、お昼時にオンラインラジオ形式で、スターを紹介するということをしています。スターの、これまでの経歴や人となりを知れる取り組みとして好評で毎回50%程度の高視聴率となっています。

ーー最後、失敗について。少ないとはいっても離脱する方はいたわけです。なぜ失敗したのか、そこからの学びや、なぜ再発しないのか、そのあたりの工夫について教えてください

はい、退職者は創業から4年半で15名となっています。理由としては、atama plusのミッションとご本人のやりたいことがフィットしない/しなくなったというものが多いです。atama plusとしては、それぞれの人生においてやりたいことを実現するのが大事だと思っているので、卒業すること自体はネガティブには捉えておらず、それぞれの人生を応援したいなと思っています。

一方で、失敗もあります。創業初期のタイミングで、入社直後にやりたいことが合っていないとなり、退職に至ってしまったことがありました。当時はまだ選考において何を大事にするかが明確にできていなかったこともあり、すりあわせが不十分だったと反省しました。それからは、選考においてatama plusのミッションとご本人のやりたいことがフィットするかというすりあわせを大事にするようになりました。

面接はすりあわせの場だとおいています。一方的に見極めたり口説いたりするのではなく、お互いにオープンに価値観を共有し、フィットするかをすりあわせる。どんなに能力が高い方であっても、やりたいことがすり合わない方は採用しない、と決めています。それ以降は入社前のすりあわせ不足が要因の退職はほぼないです。

ーー具体的な体験談、個人的にも参考になりました。ありがとうございました。

ということで、いかがだったでしょうか。強いプロダクトがあってもカルチャーがなければ自律的に組織が強くなるというイメージは湧きません。採用合戦が激しくなる中、調達金額が大きくなり、ある投資家は投資金が採用費と広告に消えると半ば嘆くように話していました。逆に言えばここを抑えることは激しい競争で一歩リードする一手になるはずです。

お知らせ:BRIDGE Tokyoでは20日、午前11時からatama plusの稲田 大輔氏のライブインタビューを予定しています。時間ではこのカルチャーの構築やこだわりについてもお聞きする予定です。

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atama plus:塾・予備校を通じ、生徒にアダプティブラーニングを提供【BRIDGE Tokyoノミネート企業紹介】

本稿はBRIDGE Tokyoの企画をご紹介いたします。年明け1月19日から開催するオンラインイベントにて「NEXTスタートアップが実現するデジタル民主化」をテーマに、トップランナーの起業家をお招きしたセッションを配信いたします。現在、数量限定の無料視聴チケットを配布していますので、お早めにチェックしてみてください。 1月19日から開催を予定している「BRIDGE Tokyo 2022」に先立ち、…

本稿はBRIDGE Tokyoの企画をご紹介いたします。年明け1月19日から開催するオンラインイベントにて「NEXTスタートアップが実現するデジタル民主化」をテーマに、トップランナーの起業家をお招きしたセッションを配信いたします。現在、数量限定の無料視聴チケットを配布していますので、お早めにチェックしてみてください。

1月19日から開催を予定している「BRIDGE Tokyo 2022」に先立ち、BRIDGE では次世代のスタートアップを讃えるリスト「INTRO Showcase」のノミネート企業106社を発表させていただきました。

これら106社は、BRIDGE Tokyo 2022 に協力いただいているベンチャーキャピタル(VC)、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)から、次世代の企業成長を支援する「若手キャピタリスト」に選考委員としてご参加いただき、彼らの視点で候補をリストアップいただいたものです。

掲載する106社は選出された候補からノミネートを受諾いただいた各社となります。なお、ノミネートの基準は2015年以降の創業で、概ね5年以内に上場を視野に入れられる可能性のある急成長企業としています。

BRIDGE では BRIDGE Tokyo 2022 の最終日である1月28日に発表される最終選考に向けて、106社の顔ぶれを紹介していきます(順不同)。最終選考で注目を集めた企業については、インタビュー記事の掲載も予定しています。

atama plus

atama plusチームは250名体制を目指している。
Image credit: atama plus

<事業内容>

atama plus は、「教育に、人に、社会に、次の可能性を。」をミッションに、テクノロジーを活用して「基礎学力」の習得にかかる時間を短くし、「社会でいきる力」を養う時間を増やすことを目指しています。現在は、教育を一人ひとりに最適化する AI 教材「atama+」を駿台グループ、Z 会グループなど全国の塾・予備校2,600教室以上(2021年10月末時点)に提供しています。

atama+ では、AI がつまずきの根本原因を特定し、生徒一人ひとりに合わせた「自分専用カリキュラム」を作成します。AIによる個別最適化学習により、生徒は自分のペースで効率的に学習を進めることが可能となります。また、講師向けプロダクト「atama+ COACH」では、生徒の集中度や学習の進捗をリアルタイムで解析し、コーチングのタイミングや内容を提案します。AIが「ティーチング」、人は「コーチング」と役割分担し、それぞれの強みを活かすことで、効果的な学びの形を実現しています。

<推薦者>  ジャフコ グループ

<推薦者コメント>

当社は人工知能を用いて生徒の「苦手」「理解不足」を把握し、適切な学習を進めることができるアダプティブラーニングシステム「atama+」を提供している企業です。

各生徒の苦手の原因を人工知能が分析し、1人1人の生徒に合った学習を進めることで、効率的かつ効果的に学習が行えます。

学習塾の市場は1兆円の市場規模を有しておりますが、昨今では、個別対応へのニーズ拡大といった背景の中で、講師不足やその働き方が社会問題になるなど、市場としての課題も多く存在しています。

既に国内の大手塾を中心に導入されておりますが、教育に関しては世界を見渡しても多くの課題を抱えており、当社の持つ技術・サービスがグローバルでの次世代を担うものと信拠しております。

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AI先生「atama plus」51億円調達の衝撃、世界戦に向けグローバル機関投資家が出資

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ニュースサマリ:学習塾向けAI教材「atama+(アタマプラス)」を展開するatama plusは21日、シリーズBラウンドでの増資を公表する。調達した資金は約51億円で、出資したのは既存投資家のDCMベンチャーズ、ジャフコ グループ、新規投資家としてテマセク・ホール ディングス傘下のPavilion Capital、米資産運用のT. Rowe Priceなどが参加した。評価額などの詳細は非公開で…

atama plusチームは250名体制を目指す

ニュースサマリ:学習塾向けAI教材「atama+(アタマプラス)」を展開するatama plusは21日、シリーズBラウンドでの増資を公表する。調達した資金は約51億円で、出資したのは既存投資家のDCMベンチャーズ、ジャフコ グループ、新規投資家としてテマセク・ホール ディングス傘下のPavilion Capital、米資産運用のT. Rowe Priceなどが参加した。評価額などの詳細は非公開で、同社の増資額は2017年4月の創業から累計で82億円となる。

atama+はAIを活用した教材で、基礎学力の習得にかかる時間を大幅に短縮できる。学習時につまづきの元となる箇所を個別に発見してくれるティーチング部分をシステムに任せ、つまづくタイミングを先生に教えることで的確なコーチングも実現しているのが特徴。高い学習効果が見込めることから導入が相次ぎ、駿台グループやZ会グループなど2500以上の教室で利用されている。

また、昨年7月からはオンライン模試の提供や、12月には立命館と共同でatama+の学習データを入試に繋げる研究会も発足させるなど、応用の幅を広げている。調達した資金で現在、160名ほどの体制を250名規模にまで引き上げ、事業拡大を狙う。

話題のポイント:創業からたった4年でここまで大きく景色を変えてしまったスタートアップはどうでしょう、メルカリ以来じゃないでしょうか。ポイントは投資家の顔ぶれと、彼らがこれから戦うであろう、ものすごく強いプレーヤーのインパクトです。AI先生の凄さや彼らを最強のチームにしたカルチャー投資については過去記事をぜひご覧ください。

海外機関投資家が投資するワケ

さて、まず今回投資をした顔ぶれから。シンガポールの政府系ファンドのテマセクや米資産運用のT. Rowe Priceですが、まず、日本国内のプライベート企業(上場前)に出資するケースはレアで、これまでにあったのはスタディストやSUPERSTUDIO(共にPavilion Capital )、freeeやSansan(こちらはT. Rowe Price)など数件が記録されています。

2021年の海外(主に米国中心)投資はこちらの記事にある通り、上半期だけで2,880億ドル(約31.7兆円)が投資されており、前年同時期の1,100億ドルを大きく更新するモンスター市場です。テマセク(今回出資したPavilion Capitalはこのグループ)はこの中にあって2021年上半期だけで47社に投資しており(トップはTigar Global Managementの144社)、T. Rowe Priceの出資額は50億ドル(5,500億円)に上ります。

繰り返します、2021年上半期だけです。

では、彼らはなぜこれまで日本のスタートアップにあまり目を向けなかったのでしょうか。これは別件で別の国内投資家と意見交換した際の話ですが、やはりどうしても国内案件については市場規模に引っ張られる部分があるそうです。彼らの評価はシンプルに時価総額なので、アップサイドはApple(今日時点の時価総額が2.4兆ドル)になります。

一方、世界でユニコーンと呼ばれる10億ドル規模のプライベート・カンパニーは900社を超えており(半数は米国)、その予備軍が次のAppleを目指して投資家と二人三脚しているわけです。世界戦を戦えない限り彼らが出資することは考えにくく、逆に言えば稲田さんたちは「世界戦を戦い抜ける」と判断されたとも言えます。実際、稲田さんも今回の出資の顔ぶれに海外機関投資家を入れた理由として、海外におけるIPOを視野に入れたものとしていました。

世界トッププレーヤーとの戦い

インドBYJU’sの評価額は1.8兆円

ではこれから稲田さんたちはどのようにステップし、世界戦で誰と戦うことになるのでしょうか。

稲田さんによると世界の教育市場は420兆円の試算があり、国内は25兆円、そこから塾・予備校のところまで落とし込むと1兆円程度になるそうです。矢野経済研究所の調査結果(2019年予測)にも塾や予備校に加え、語学学習や社会人資格などを入れた市場で約2.8兆円という試算があり、売上規模で約4,500億円ほどのベネッセがこの業界トップで、その他はおおよそ数百億円規模の売上事業者が全国に散らばっている、という状況になっています。

一方の世界戦で教育市場のユニコーンはこちらのリストにある通り、アジア勢の躍進が目立っています。特にトップを走るインドBYJU’s(評価額165億ドル・1.8兆円)と、中国のYuanfudao(評価額155億ドル・1.7兆円)は明確にatama plusが世界戦で戦う相手になります(2017年創業でatama plusと同級生)。ちなみに国内最大手のベネッセの評価額は2700億円(記事執筆時点)ほどです。

稲田さんたちの考えるファーストステップはまず、国内の塾・予備校(約5万教室ほど)を中心に導入を進め、確実なトッププレーヤーの位置を取りつつ、並行して現在進めているオンライン模試や立命館との共同事業など、塾・予備校の教材以外にも事業を拡大していくというものです。元々、atama+にはオンボーディングに時間がかかるという課題がありましたが、現在はスリム化が進み、塾・予備校への導入は以前に比べてスムーズになっているという話でした。

稲田さんの分析では中国やインドの教育市場はまだ途上にあり、教材の質というよりは、そもそも教育自体を提供することに課題があるそうです。大きく膨れ上がっている評価額もマーケティング中心に成長を加速させるパワープレイが要因で、プロダクトの質という点では十分に勝てるとお話されていました。

青柳さん参加の意味

左=メルペイ代表取締役CEO 青柳直樹氏、右=atama plus代表取締役CEO 稲田大輔氏

今回の調達に先立って、atama plusではメルペイ代表取締役の青柳直樹氏がアドバイザーに就任しています。この意図について稲田さんは、世界規模でスタートアップする際の戦い方を教えてもらうため、としていました。ここ10年、日本からテック・スタートアップで世界に挑んだ起業家はそこまで多くありません。

年齢も近く、かつグリーや現在のメルペイなど、大きな組織に成長させる経験を持った青柳さんの知見は、確かに今の稲田さんたちにとって非常にプラスに働くと思います。同社は今回の調達で250名規模に組織を拡大させるそうですが、稲田さんも三井物産での教育事業経験があるとは言え、スタートアップは初めてです。そのあたりは素直にこれから起こるであろう成長痛を事前に知って対応したいとされていました。

atama plusが実施した海外機関投資家からの増資は金額もさることながら、日本からグローバルへという国内スタートアップの悲願に近いケーススタディになる可能性を秘めています。そういった視点からも彼らの展開には注目していきたいと思います。

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学習履歴で大学へ、一発試験と丸暗記がなくなる世界ーーatama plusが進める入試改革

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ニュースサマリ:AI先生「atama+」を展開するatama plusは2月5日、新教材となる小学生向け算数の提供を伝えている。同社はこれまでに塾・予備校向けにAIを活用した教材を提供しており、高校生向けの数学、英語、物理、化学と中学生向けの数学、英語、理科が公開されていた。同社が小学生向けの教材を提供するのは初めて。atama+を導入する教室の数は2100にのぼる。 話題のポイント:基礎学力の習…

AI先生「atama+」、小学生向け「算数」の提供を開始/プレスリリースより

ニュースサマリ:AI先生「atama+」を展開するatama plusは2月5日、新教材となる小学生向け算数の提供を伝えている。同社はこれまでに塾・予備校向けにAIを活用した教材を提供しており、高校生向けの数学、英語、物理、化学と中学生向けの数学、英語、理科が公開されていた。同社が小学生向けの教材を提供するのは初めて。atama+を導入する教室の数は2100にのぼる。

話題のポイント:基礎学力の習得時間を大幅に短縮する個人最適化学習のatama+が着実に成長しています。同社代表取締役の稲田大輔さんにお話伺いましたが、小学生向けの教材は圧倒的にニーズが高かった算数からの提供になったそうです。これまで中高と教材開発を進めていますが、この順番はプロダクト/コンテンツ両面で難しく、かつ、教室のニーズが高いものから取り組んでいるそうです。全ての教材でAIによる最適化アルゴリズムはひとつずつユニークに作る必要があり、ひとつ作ってあとは横展開とはいかないそうです。逆に言えば、これが大きな参入・競合障壁になっています。

atama+の特徴のひとつがティーチング(AI先生が担当する基礎学力の習得)とコーチング(人間の先生が担当する生徒のエンパワメント)を分けるアイデアです。興味深いのはこのコーチングの部分で、教室によって取り組みが異なるそうです。ある教室では緊張感溢れる指導があったり、別の教室では生徒に寄り添った取り組みをするなど、塾・予備校によってカラーが違ってきているというお話でした。教材としてのatama+が教育内容を均質化する部分はあくまで基礎学力の習得効率化であって、コーチングで差別化ができるというのは新しい発見でした。

創業から4年経過してそろそろ競合が出てくるかと思いきや、稲田さん曰く、それらしきものがあることは認識しているものの、そこまで意識していない様子でした。AI活用を謳う教材は多いものの、彼らの勢いを覆すまでには至っていないようです。一方、稲田さんたちが認識している教室数が全国5万なので、道のりとしてはまだまだ先があります。この先、大資本がどのように動いてくるのかも興味深いところです。

立命館とatama plusが共同研究会を設立/プレスリリースより

さて、彼らの現状報告はこのぐらいにしておいて、今回、もうひとつ注目していた取り組みが昨年12月に公表された立命館との共同研究です。立命館の附属校生の学内推薦合格後の基礎学力定着モデル構築やオンライン入試のプラットフォーム開発などが発表されているのですが、特に面白いのが「学習歴を踏まえた新たな入試企画の検討」です。つまり、中高で学習した履歴を元に入学の判断をしようという流れになります。

稲田さんも言及されていましたが、これまでの大学入試は筆記試験一本が主流で、人生にある程度影響があるにも関わらず、その機会に全てを集中させる必要がありました。結果、本来の学習とはやや異なる「受験勉強」という点数を取るための方法が常態化してしまい、丸暗記のような無駄が生じているのはご存知の通りです。atama plusと立命館はこういう「一発試験」ではなく、日々の学習が履歴として積み上がり、結果として入学につながる新しい方法を検討しはじめた、というわけです。

そしてこれは何も将来のことではなく、早ければ来年度には入試制度として活用される可能性があるというお話です。立命館では高校の学習にatama plusの教材が導入されており、既に学習履歴が積み上がっているからです。

この方法のもう一つのメリットは、より細かい知識の確認ができる点にあります。例えば文系の経済学部では微分・積分がよく使われる一方、文系ということで入試には英語と国語だけしか用意されていないケースがあります。履歴がしっかりと確認できれば、経済学部に必要な知識が得られているかどうかを確認することができますし、不足しているケースでは履修し直すこともできます。

atama plusは創業4年で現在の体制は110名ほどに拡大しているということでした。日本の教育を大きく変える可能性について、また話題が届いたらお伝えしたいと思います。

※本稿はClubhouseでの取材内容をご本人に同意いただいて記事化しています

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中高生の約半数が過去の単元履修に問題抱える【atama+学習調査結果】

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AI先生「atama+」を展開するatama plusは8月27日、中高生に関する学習状況に関する学習調査結果を公表している。調査によると、高校生の約46%が中学生範囲の単元に、中学生の約55%が小学生範囲の単元になんらかの課題を抱えていることが分かったという。2020年5月から7月の3カ月間にatama+を使って数学を学習した中高生6万人が対象で、学習データを元に分析した。 調査によると、高校生…

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AI先生「atama+」を展開するatama plusは8月27日、中高生に関する学習状況に関する学習調査結果を公表している。調査によると、高校生の約46%が中学生範囲の単元に、中学生の約55%が小学生範囲の単元になんらかの課題を抱えていることが分かったという。2020年5月から7月の3カ月間にatama+を使って数学を学習した中高生6万人が対象で、学習データを元に分析した。

調査によると、高校生でつまずいていた小中学校時代の単元は平方根の計算(約29%)、図形の相似・面積比(約21%)、確率(約18%)となっている。同社はこの課題の原因として義務教育機関における履修主義が挙げられるとしている。履修主義は定められた期間・時間内に授業の履修を終える考え方で、履修時間にとらわれないで授業内容を習得する「習得主義」が重要になると指摘している。

atama+はAIによる個別指導を可能にした教材で、ティーチングとコーチングを分離した手法が特徴。ティーチングでは主にAI教材が学生のつまずいた箇所を過去に遡って指摘し、効率の良い学習方法を指導してくれる。8月時点での導入状況は全国の塾・予備校1900教室が採用している。

 

via PR TIMES

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スタートアップがカルチャーを体現するために費やした「600時間」のこと(2/2)

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本稿はPR TIMES STORYからの転載記事。一部、執筆者の許諾を得て要約・編集をしております 前回からの続き atama plusはMission実現に向けて大切にしたい価値観をValuesとして定めていますが、創業から2年と少し経過した頃、Valuesの短い言葉だけでは表しきれない、かつ皆が大事にしたい価値観があることに気づきました。 たとえば「Speak up. 話そう、とことん。」とい…

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半年を投資して作ったカルチャーコード

本稿はPR TIMES STORYからの転載記事。一部、執筆者の許諾を得て要約・編集をしております

前回からの続き

atama plusはMission実現に向けて大切にしたい価値観をValuesとして定めていますが、創業から2年と少し経過した頃、Valuesの短い言葉だけでは表しきれない、かつ皆が大事にしたい価値観があることに気づきました。

たとえば「Speak up. 話そう、とことん。」というValueについて、atama plusではチームの垣根を越えて議論しあうという文化があります。では、チーム外の人とどこまで“とことん”議論すべきなのでしょうか?

そもそも背景知識の異なるチームの人が検討主体のチームに対して意見すべきなのでしょうか?そして意見されたら検討主体のチームはどういったスタンスでその意見を聞くべきなのでしょうか?「他チームの業務に関心を持って意見すること」と「役割分担して任せること」のバランスってどう考えたらよいのでしょうか?

皆が同じMissionを目指しているのにもかかわらず、Valuesの認識のズレが生まれたらもったいない。この先、メンバーが増えていくにあたり、皆が大事にしている暗黙の価値観をきちんと言葉にしておきたい(逆に言えばそれ以外は多様性を大事にしたい)、そういった想いでカルチャーコード作成がはじまりました。

作成にあたっては職種横断のタスクフォースを組成し、全メンバーの意見を聴きながら、半年以上の時間をかけて侃侃諤諤の議論を行いながら作りました。正直、創業3年目(作成開始当時)のスタートアップにとってこんなにも作成に時間をかけるというのは非常に大きな投資です(スタートアップは時間がほぼ全ての資産です)。

しかしatama plusは、Missionを実現するために設立された会社ですから、皆がMission実現に向かって大事にする価値観の認識を合わせることは何よりも重要だと考えています。そうしてValuesを体現するために必要なことを定めたカルチャーコードが完成しました。

カルチャーコードは、いわば、何を「いい」と感じるか、何が「リスペクトに値するか」のモノサシです。atama plusという「場」を共にする一人ひとりにとって決定的に重要なもので、各々の働き方や日々の意思決定の基盤になります。

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atama plus社内でValuesを意識するための取り組み

私たちは、「全員がカルチャーコードを体現している状態」であり続けるために力を尽くしたいと考えています。なぜなら、その状態であれば細かい(そしてつまらない!)ルールも管理も不要になるからです。

全員がカルチャーコードを体現できていれば、必然的に個々の判断・行動はひとつの大きな方向を向いたものになります。その中での裁量の自由を最大化できます。一人ひとりがMission実現の当事者として、自律的に行動できるようになります。

Atama plus社内はMissionやValuesに関係したものであふれています。壁にはMissionが掲げられたポスターがあり、会議室や日常の業務で使用するものにValuesが記載されていたり、等身大の生徒(ペルソナ)のパネルがあったり、、、

ただし、これらはカルチャーへの投資のごく一部の結果にすぎません。「一人ひとりがMission実現の当事者」であるカルチャーであるために、何よりも大事なのはメンバー全員がatama plusで大切にするValuesを完全に理解し、体現していることだと考えています。

Culture gardening

カルチャーコードは作成しておしまいでは意味がありません。

全員でカルチャーコードに記載されている内容の認識をすりあわせるべく、カルチャーコードができあがった当日から3日間かけて「Culture gardening」というイベントを行いました。一般的にカルチャーを築くためのイベントのことを「Culture building」と呼ぶことが多いと思いますが、atama plusでは全員で「庭」のようにカルチャーを作っていくという目的から「Culture gardening」と呼んでいます。

新型コロナウイルス対応で多忙な時期ではありますが、全メンバーの通常業務をストップして全員でカルチャーコードに記載されている内容の認識をすりあわせるセッションを行いました(のべ600時間!)。コロナ禍で対面でのイベントができないため全てZoomでのセッションです。

各自の自宅に郵送で届いた「atama+ culture code」を読んだ上で、普段業務を一緒に行っているチームで「役割の異なる仲間からの意見を真摯に受け止めるSpeak upな姿勢とは、具体的にはどんなことですか?」「自ら仕事を楽しむLove funな状態と、単に楽をすることの違いって具体的にはなんですか?」といったValuesに関連する答えのないテーマについて議論を行いました(おおいに盛り上がりました!)。

atamaplus_culture_002
atama+ culture codeをもとに、ValuesについてZoomで議論する様子

これはCulture gardeningの第1弾。引き続き第2弾、第3弾も実施していく予定です。カルチャーはいきなり作れるものではありません。Atama plusはこれからもカルチャーに投資し続け、カルチャーをガーデニングしていきます。

Atama plusは「○○すべし」がほとんどない会社です。

What we doで縛るより、What we respectをシェアし、How we feelを誇れる集団。それは複雑化した社会において、変化に強い集団にもなります。細かいルールでガチガチに管理するよりも、一人ひとりが「atama+ culture code」を体現しながら自律的に行動するほうがMission実現への近道だと考えます。

だからルール作りよりもカルチャー作りに投資します。

これからもatama plusの現メンバーと未来のメンバーの一人ひとりが、Mission実現の当事者として、教育を通じて社会を新しくしてまいります。

本稿はAI先生「atama+」を開発・提供するatama plus代表取締役、稲田大輔氏によるもの。Facebookアカウントはdaisuke.inada.10。彼らの事業や採用に興味がある方、彼らとの取り組みを希望する企業はこちらからコンタクトされたい

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AI先生はオンラインで教育の何を変えているのか

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ニュースサマリ:AI先生「atama+」を展開するatama plusは7月9日、学習塾の業態変化に対応するソリューションを公表している。感染症拡大防止に学習塾が対応しているものを支援する形で、例えば同社のソリューションをすでに導入している能力開発センター(運営はティエラコム)では、従来の通塾コースに加えて自宅でも受講を完了できる「オンラインコース」を開始している。このコースではコーチングを必要と…

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atama plusが公開したカルチャーコード・ブック

ニュースサマリ:AI先生「atama+」を展開するatama plusは7月9日、学習塾の業態変化に対応するソリューションを公表している。感染症拡大防止に学習塾が対応しているものを支援する形で、例えば同社のソリューションをすでに導入している能力開発センター(運営はティエラコム)では、従来の通塾コースに加えて自宅でも受講を完了できる「オンラインコース」を開始している。このコースではコーチングを必要とする授業形式を生徒の希望に応じて通塾もしくはオンライン(自宅等)から選べるようになっている。

また、生徒は塾や自宅などの場所の制約なしに、いつでも必要なだけatama+を使った学習に取り組むことができるほか、先生の方もatama+ COACH上で、生徒の学習姿勢や進捗などの確認が可能となった。オンラインの場合のアドバイスは電話やオンライン面談などを通じて実施される。

この支援サービスによって、atama+を導入している能力開発センター以外にも、城南予備校DUO、Z会グループの大学受験ディアロなどがコースの拡張を実施している。現在、同社のサービスを導入している塾や予備校の数は1900教室におよぶ。

話題のポイント:感染症拡大の影響もあって、デジタルトランスフォーメーション(DX)というワードがここ数カ月で一気に爆発した感がありますが、教育におけるDXを牽引しているのは間違いなくatama plusでしょう。単なるデジタルツールを導入するのではなく、学習をティーチングとコーチングに分類するアイデアで学習様式そのものを変革し、人工知能によるオリジナルの教材開発で完全な差別化に成功しています。創業から3年で主要学習塾が多数導入しているという実績だけでなく、学習時間が大幅に短縮されているという事実も彼らの強みです。

また、学習塾にとって人の接触を減らす必要が出てきたことも、彼らにとって大きな挑戦の機会となったはずです。これまで実はatama plusにとってインターネットはエンドユーザー側の提供価値としてはあまり大きなものではありませんでした。あくまで学習塾という場所での提供が前提だったからです。

しかし今回の出来事で、いかにして自宅で学習塾と同等の効果を出せるのか、という大きな宿題を与えられたわけです。もちろんこれまでにもZ会のような通信教育は脈々と続いており、それらと何が違うのかを証明しなければなりません。

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6月にはオンラインでも質問しやすい機能を追加(同社リリースより

ポイントはやはりコーチングです。

atama plusのメリットは前述した通り、ティーチングとコーチングを分離したところで、生徒は基礎的な学習についてはAI先生の教材を使って効率的に学習をこなしていきます。しかし、どうしてもつまづく場所については人に聞く必要があります。

この生徒のつまづきを事前に予測して先生にアドバイスするタイミングを教えてくれるのがatama+ COACHのメリットです。遠く離れた場所であってもやり方は同じですから、先生はつまづく生徒のアラートを元に、電話をかけたりオンライン面談でアドバイスすればよいのです。これは通常の学習を単にオンライン化するだけでは実現できない体験です。

AI先生に教えてもらった生徒は、習得にかかった時間や目標までの予測学習時間がある程度わかるようになっているので、計画が立てやすいというのもリモート化に追い風だと思います。

こうやって見てみると、現在のワークスタイルをリモートにしている社会人と重なるところがあります。会社のオフィスに詰め込んで上司部下で顔色を伺わないとできない仕事のスタイルはそもそも何かが間違っているように思います。

学習も同じで、周りに人がいた方が集中できる、という場合は教室に行けばいいし、現在のように人が密集してはいけない場合は離れても同じ体験が提供される方が圧倒的に可能性は広がります。学習塾も場所の制約から開放されれば新たなビジネスチャンスを得ることになります。

こうやってみるとatama plusは教育だけでなく、この市場のビジネスモデルそのものを大きく変える存在になるのではと期待が膨らみます。

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カルチャーに半年もの時間を投資したスタートアップが得たもの(1/2)

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本稿はPR TIMES STORYからの転載記事。一部、執筆者の許諾を得て要約・編集をしております 今月、atama plusでは、自分たちが大切にしているカルチャーについてまとめた「atama+ culture code」を公開しました。 カルチャーコードとはValuesを体現するために必要なことを言語化したものです。作成にあたっては職種横断のカルチャーコード検討タスクフォースを作り、全メンバー…

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atama plusが発行したカルチャーコード・ブック

本稿はPR TIMES STORYからの転載記事。一部、執筆者の許諾を得て要約・編集をしております

今月、atama plusでは、自分たちが大切にしているカルチャーについてまとめた「atama+ culture code」を公開しました。

カルチャーコードとはValuesを体現するために必要なことを言語化したものです。作成にあたっては職種横断のカルチャーコード検討タスクフォースを作り、全メンバーを巻き込みながら実に半年以上の時間をかけ侃侃諤諤の議論を行いました。

創業3年目(作成開始当時)のリソースの限られたスタートアップがなぜこんなにもカルチャーに投資を行うのでしょうか?本稿では、カルチャーに投資する理由、そしてその結果得られたものの体験をみなさんに共有したいと思います。

「エライ」のはMission

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創業前のatama plus(写真:atama plus)

話は創業前にさかのぼります。これはatama plusを創業した2017年4月のさらに半年前の写真です。私の自宅に集まり、これから立ち上げる会社(まだ名前もない!)のMissionについて議論していた頃の様子です。

なぜ、私たちはそれなりに順風なキャリアを歩んできたにもかかわらず、わざわざリスクをとって新しい会社を立ち上げるのか?そんな議論を重ねた結果、「教育を通じて社会を新しくするために会社を創るんだ」ということを決めました。

そうです。創業より先に決めたのはMissionの方だったのです。ですから、atama plusはなぜ存在するのかというと、答えは明快です。「Missionを実現するため」。それ以外にありません。

atama plusは、社会のまんなかを新しくするために、限られた生徒ではなく、数億という規模の生徒に良い教育を届けていく。そのために、atama+というサービスを軸としたビジネスで、教育を進化させる持続可能な仕組みをつくる、そしてそれをなるべく早く実現することを目指すという会社です。

そのため、atama plusの意思決定の基準もシンプルです。あらゆる決定の基準は、究極的にはただひとつ「Missionの実現に向かって前進しているか?」。

それだけです。

判断に迷ったらここに立ち返っています。ちなみに、atama plusでは組織図の一番上にはMissionがあり、代表である私は一番下にいます。「エライ」人はいなく、「エライ」のはMissionです。誰かの顔色をうかがうよりもMissionの実現に向かって前進することを最優先にしています。

カルチャーは庭

企業のカルチャーとは何なんでしょうか?

カルチャーは変わり続けるものです。
仲間が一人増えれば変わる。
事業やプロダクトが変われば変わる。
組織が変われば変わる。毎日変わり続けます。

カルチャーは変化し続ける「状態」なので、どんなカルチャーを作りたいかを決めて、それに向かって努力し続けるのみです。カルチャーは「建築物」のように一度作ったら壊れないものではなく、作るのに時間はかかるし手入れし続けないとすぐに壊れる「庭」のようなものです。

種を植えたり雑草を抜いたりしながら、ずっと丁寧に磨き続けるものだと思います。毎日の地道な積み重ねの結果が企業のカルチャーとなります。atama plusは「一人ひとりがMission実現の当事者」であるカルチャーであり続けたいと思っています。それにはMissionに共感したメンバーが集まり(そういう人だけ採用し)、そして全員が継続してカルチャーを磨き続ける必要があります。

atama plusの強みは何ですか?

よく聞かれる質問ですが、教科書的な回答をしようと思えば「プロダクト」「ビジネスモデル」「データ」「顧客基盤」「ブランド」、、、などがあげられますが(私も社外にはそんな説明をすることが多いですが)、本当はそこじゃありません。

真の強みは「カルチャー」です。プロダクトもビジネスも真似できますが「カルチャー」は真似できるものではありません。「庭」はすぐには作れません。

ひとつ、例を挙げさせてください。

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atama plus4月のプレスリリースより

2020年2月27日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、全国の学校に臨時休校要請がなされました。私たちの顧客である塾も休校することとなります。

Atama plusのプロダクトは塾内のみで利用することを前提に作られており、塾が休校したら全く使えないものになります。さらにタイミングの悪いことに、臨時休校要請の翌日2月28日はオフィス移転の日で、引越し準備で仕事どころではないといった状況でした。それでも、急ピッチで開発した自宅でも利用できるプロダクトを塾に提供し、1カ月後にはユーザー数が10倍以上に伸びることとなりました。

すべてのチームが自律して動いた結果でした。各チームの一人ひとりがMission実現の当事者だったのです。(後編へ続く)

参考記事:なぜatama plusはここまでカルチャーに投資するのか?

本稿はAI先生「atama+」を開発・提供するatama plus代表取締役、稲田大輔氏によるもの。Facebookアカウントは 彼らの事業や採用に興味がある方、彼らとの取り組みを希望する企業はdaisuke.inada.10。 こちらからコンタクトされたい

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子どもたちの学びをAIで守るーー800教室が実現した新しいオンライン学習のかたち

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本稿はスタートアップ自身がストーリーを投稿する「POST」記事です 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、政府からの外出自粛、休校要請が相次ぐ中で、学校、塾に通えない子どもたちが増加。そんな子どもたちの学習環境について不安の声が各所であがっています。 「学校が休みの中で、どうやって学習を継続すればよいのか」「休校の間の学習の遅れをどうカバーすればよいか」「塾にも通えなくなるので自宅で学習するしか…

本稿はスタートアップ自身がストーリーを投稿する「POST」記事です

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、政府からの外出自粛、休校要請が相次ぐ中で、学校、塾に通えない子どもたちが増加。そんな子どもたちの学習環境について不安の声が各所であがっています。

「学校が休みの中で、どうやって学習を継続すればよいのか」「休校の間の学習の遅れをどうカバーすればよいか」「塾にも通えなくなるので自宅で学習するしかないが、ちゃんと学べるか不安」

塾・予備校向けにAI先生「atama+」を提供するatama plusにも、2月下旬より塾・予備校、保護者の皆様から生徒の学習環境について不安の声をいただくようになりました。

なんとかして子どもたちが学びを継続できるようにしたい。

新型コロナウイルスの問題により、子どもたちの学びが止まりその子たちのその後の人生に大きな影響がでてしまうようなことは避けたい、今、自分たちにできることをやろう。そんな想いで、「いかにして塾における通常時の授業を自宅で行うオンライン学習で再現するか」という課題に対して塾の皆様とともに取り組んできました。

全国の塾・予備校で広がる、新しい授業スタイル

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これまでのAI先生による授業風景

塾・予備校での授業スタイルは、ここ数年で大きく変わってきています。

従来の授業の多くは、生徒全員が一斉に同じ講義を受け、その後演習問題を解き続けるというスタイルでした。すでにその単元は習得しているからもっと前に進みたいという生徒もいれば、逆に、理解できておらずつまずいている生徒もいます。つまずいても授業は次に進んでいってしまいます。

つまずいたまま次に進むと、習得していない状態で前に進んでいくことになるので、その単元の理解を前提とした授業・問題になった時に必ず行き詰まってしまいますが、「何がわかっていないのか」「次に何を学習するのがよいのか」を生徒が自分で見つけるのは困難です。

生徒一人ひとりあった学習を提供するためには、生徒それぞれの理解度・つまずきを正しく分析して、それにあわせて適切な単元の講義、演習問題などのカリキュラムを提案する、そんな「ティーチング」が重要です。

これはAIの得意な領域であることから、AI先生がティーチングを行い、一人ひとりに最適化した教材を作成する、そんな授業が広がっています。

しかし、AI先生によるティーチングだけでは学びは完結しません。

ほとんどの生徒にとって、学習を一人で続けることは大変なことであり、サポートしてくれる人の存在は不可欠です。生徒一人ひとりの目標に寄り添って伴走したり、モチベーションが上がるように褒めたり励ましたり、学習姿勢を見ながら勉強の仕方を助言したりする「コーチング」に、人間の講師の役割が大きく変化しています。

atama plusのAIがティーチングし、人がコーチングする。「AI x 人」の融合による新しい学習のかたちは、全国の塾・予備校1400教室以上で広がっています。

「AI×人」で実現する学習のかたちをオンラインで

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そんな「AI×人」の融合による学習環境を、自宅でも実現するためにどうすればよいのか。

atama plusでは、新型コロナウイルス感染に関するニュースが増えてきた2月19日のタイミングで、万が一に備えて生徒が自宅でも「atama+」の受講が可能となるWeb版の緊急開発を決定、プロダクトチーム総出で対応し、2月25日にリリースしました。

それまでは塾内の認証されたタブレットでのみ利用可能であった「atama+」が、自宅のパソコンやタブレット、スマートフォンのブラウザからでも利用できるようになったことで、生徒は自宅においても、AI先生によるオーダーメイドのティーチングを受けられるようになりました。

2月27日の政府からの休校要請に伴い、Web版についての塾からの問い合わせが急増。オンラインでのコーチングについても対応を急ぐ必要がありました。

塾の講師はこれまで、教室のタブレットにて「atama+ COACH」を通して、生徒がどの問題でつまずいているか、集中が続いているかなどをリアルタイムに把握して、コーチングを行っていました。

今回の事態に伴い、タブレットの手配が間に合わない塾・教室がある、また講師が教室に出勤できなくなる可能性があることから、講師が自宅からでも利用できるように「atama+ COACH」の機能を強化しました。さらにビジネスチームにて、これまで対面で行っていたコーチングを遠隔で実施するにあたり、どういう体制で行うのがよいか、どのようなツールを一緒に使用するのがよいか、保護者・生徒への説明をどのように行うか、などの仕組み・オペレーション構築を塾の皆様とともに進めてまいりました。

その結果、教室での授業と同様の学習体験を提供できるような環境が整い、「atama+」Web版を活用したオンライン授業が全国で広がりはじめました。「atama+」を導入する塾・予備校のうち、城南予備校DUO、栄光の個別ビザビ、Z会個別指導教室、能力開発センターなどの全国約800教室以上にて、「atama+」Web版を活用したオンライン授業が開始しています。

atama+Web版と電話を活用した新しい授業スタイル

これは、城南予備校DUOたまプラーザ校でのオンライン授業の様子です。

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生徒は自宅で「atama+」Web版を活用して、AI先生によるティーチングを受け、自分専用のオーダーメイドの学習を進めています。

それに対して講師は、「atama+ COACH」を通して、生徒がどの問題でつまずいているか、集中が続いているかなどをリアルタイムに把握。「苦労しながらも頑張って”二次方程式“を習得した」「”不定詞“の問題に行き詰まっており通常の2倍以上の時間がかかっている」「不正解時に解説をしっかり読まない傾向がある」などの生徒一人ひとりの自宅での学習姿勢をオンラインで確認し、電話やオンラインコミュニケーションツールを使用してのコーチングを行っています。

授業前には、「今日は二次関数を目標にがんばろう、前回間違った問題の解説をきちんと読んでいない時があったので今回はちゃんと読もうね」と声掛け。授業が開始した後は、生徒の学習状況に応じて、目標単元を合格したときには「おめでとう!」と声かけ、つまずいていそうなときにはサポートします。

授業後には「おつかれさま、二次関数の合格までもう少しだね。今日は計算ミスがいくつかあったから、明日はちゃんと計算式をノートにとることを意識しようね。」と振り返りを行います。

このように、オンラインでの授業においても、AIがティーチング、講師が「atama+ COACH」を見ながら電話やオンラインコミュニケーションツールを活用し、自宅で受講する生徒に対して遠隔でコーチングを行うことで、教室での授業と同様の学習体験を生徒に届けられています(通常授業とオンライン授業での学習効果調査の結果はこちら)。

atama plusでは、子どもたちが学びを継続できるよう、単にアプリを提供するのではなく「授業」を再現することに尽力しています。今後、新型コロナウイルスの問題がどのくらい続くかわかりません。今、私たちにできることは、通常の授業同様にオンラインの授業ももっともっと質が高いものにしていくことです。

一刻も早く事態が収束し、子どもたちが安心して学校、塾に通える日常に戻れることを祈りつつ、どんな状況でも「Wow students」な学びを提供することにatama plus一同全力で取り組んでまいります。

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AI先生「atama+」1000教室導入へーー城南予備校DUOも全面移行で春から150教室が採用

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ニュースサマリ:AI 先生「atama+」を開発するatama plusは2月27日、学習塾を展開する城南進学研究社の「城南予備校」をAI教材活用型の「城南予備校 DUO」に全面移行することが決まったと発表した。また、城南進学研究社が展開する個別指導塾「城南コベッツ」にも「atama+」を導入し、全国150教室でAI教材を使った学習指導を開始することも合わせて公表している。全面移行のタイミングは3…

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城南予備校 DUOでの学習風景(提供:atama plus)

ニュースサマリ:AI 先生「atama+」を開発するatama plusは2月27日、学習塾を展開する城南進学研究社の「城南予備校」をAI教材活用型の「城南予備校 DUO」に全面移行することが決まったと発表した。また、城南進学研究社が展開する個別指導塾「城南コベッツ」にも「atama+」を導入し、全国150教室でAI教材を使った学習指導を開始することも合わせて公表している。全面移行のタイミングは3月末からで、城南コベッツへの導入は3月からを予定している。

話題のポイント:AI先生の拡大が止まらないみたいです。ここまでくるともう雪崩を打ったように全国の学習塾は導入していくことになるんでしょうね。現時点での導入教室数は500教室となっていますが、今回の件含め、昨年末から公表されている今年春頃に予定している数字を入れると1000教室への導入を見込んでいるそうです。AI先生のスゴさについてはこちらの記事をご参照ください。

<参考記事>

また、atama plusは昨今、気になるコロナウィルスへの対策としてオンライン化も公表しています。AI学習教材の「atama+」はティーチングとコーチングを分離し、AI先生と呼ばれるシステムで基礎学力を教え、人の手を介したコーチングで生徒を励ます、という仕組みになっています。つまり、人は必ず必要なんですね。

しかし今はその人と会うことが厄介な状況になってます。そこであくまで臨時、ということでオンライン版の提供を開始したそうです。決定から開発提供まで1週間でやり遂げたというからすごいですね。各所への調整だけでも1カ月ほどかかりそうな気がしますが、この点については緊急時だからこその離れ業といったところでしょうか。

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