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AI先生「atama+」1000教室導入へーー城南予備校DUOも全面移行で春から150教室が採用

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ニュースサマリ:AI 先生「atama+」を開発するatama plusは2月27日、学習塾を展開する城南進学研究社の「城南予備校」をAI教材活用型の「城南予備校 DUO」に全面移行することが決まったと発表した。また、城南進学研究社が展開する個別指導塾「城南コベッツ」にも「atama+」を導入し、全国150教室でAI教材を使った学習指導を開始することも合わせて公表している。全面移行のタイミングは3…

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城南予備校 DUOでの学習風景(提供:atama plus)

ニュースサマリ:AI 先生「atama+」を開発するatama plusは2月27日、学習塾を展開する城南進学研究社の「城南予備校」をAI教材活用型の「城南予備校 DUO」に全面移行することが決まったと発表した。また、城南進学研究社が展開する個別指導塾「城南コベッツ」にも「atama+」を導入し、全国150教室でAI教材を使った学習指導を開始することも合わせて公表している。全面移行のタイミングは3月末からで、城南コベッツへの導入は3月からを予定している。

話題のポイント:AI先生の拡大が止まらないみたいです。ここまでくるともう雪崩を打ったように全国の学習塾は導入していくことになるんでしょうね。現時点での導入教室数は500教室となっていますが、今回の件含め、昨年末から公表されている今年春頃に予定している数字を入れると1000教室への導入を見込んでいるそうです。AI先生のスゴさについてはこちらの記事をご参照ください。

<参考記事>

また、atama plusは昨今、気になるコロナウィルスへの対策としてオンライン化も公表しています。AI学習教材の「atama+」はティーチングとコーチングを分離し、AI先生と呼ばれるシステムで基礎学力を教え、人の手を介したコーチングで生徒を励ます、という仕組みになっています。つまり、人は必ず必要なんですね。

しかし今はその人と会うことが厄介な状況になってます。そこであくまで臨時、ということでオンライン版の提供を開始したそうです。決定から開発提供まで1週間でやり遂げたというからすごいですね。各所への調整だけでも1カ月ほどかかりそうな気がしますが、この点については緊急時だからこその離れ業といったところでしょうか。

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拡大する「AI先生」ーー能力開発センター全77教室が採用、効率化で新講座も

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AI 先生「atama+」を開発するatama plusは2月13日、学習塾を展開するティエラコムが運営する「能力開発センター」への導入を公表している。対象となるのは全77教室で、ティエラコムでは基礎学力習得が効率化されることを見込み、増えた時間で新たに中学生・高校生向けのディスカッション形式の講座も新設する。 ティエラコムが「atama+」の導入を開始したのは2017年冬講座から。試験的な体験受…

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基礎学習の効率化で新たに開設された講座も(同社リリースより)

AI 先生「atama+」を開発するatama plusは2月13日、学習塾を展開するティエラコムが運営する「能力開発センター」への導入を公表している。対象となるのは全77教室で、ティエラコムでは基礎学力習得が効率化されることを見込み、増えた時間で新たに中学生・高校生向けのディスカッション形式の講座も新設する。

ティエラコムが「atama+」の導入を開始したのは2017年冬講座から。試験的な体験受講をスタートさせ、受講生の成績向上や満足度の成果が得られたことから2019年には同社が展開する個別指導「能開個別ホロン」の全教室に導入。ブランドも「能開個別AIホロン」に変更している。今回の全教室導入で、ティエラコムにおける「atama+」の利用者数は(中学・高校生)前年比約4倍に増加する見込み。

ティエラコムでは2018年のセンター試験直前トライアルでatama+を活用した結果、数学1Aを学習した高校3年生(83名)の平均点数が37.3点から51.7点にアップするなどの結果を得ている。また、基礎学力の習得をAI先生に任せることにより、これまでの教師は生徒個々の学習時間や習熟度、進捗を確認しながら学習指導するコーチングにより集中できるようになっている。

効率化によって新たに開設されるディスカッション講座「新国語」では、SDGsなど社会の課題を中学生・高校生のグループで議論し、小論文として発表・添削指導する取り組みも始まる。

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atama plusは「最初の100人を熱狂させるプロダクト」をどうつくった

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私たちatama plusは本日、プロダクト開発時のユーザー像として掲げている高校生のペルソナ(※)「藤井真一」と中学生のペルソナ「藤井純二」を外部向けに公開しました。モデルを登用し撮影したイメージ画像や3Dフィギュアを作成し、オフィス内で常に視界に入る場所に設置しています。 本稿では彼らを通じて得た、スタートアップにおけるプロダクト開発の学びをみなさんと共有してみたいと思います。 ※ペルソナ:1…

私たちatama plusは本日、プロダクト開発時のユーザー像として掲げている高校生のペルソナ(※)「藤井真一」と中学生のペルソナ「藤井純二」を外部向けに公開しました。モデルを登用し撮影したイメージ画像や3Dフィギュアを作成し、オフィス内で常に視界に入る場所に設置しています。

本稿では彼らを通じて得た、スタートアップにおけるプロダクト開発の学びをみなさんと共有してみたいと思います。

※ペルソナ:1990年代にアラン・クーパー氏が提言したペルソナ/シナリオ法というユーザー要求分析の手法で、仮想のユーザーをモデル化したもの。

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最初に熱狂する100人は誰だ

「プロダクト開発においてペルソナの作成が大事」とはよく言われるものの、大抵は一部のデザイナー陣だけがペルソナを作成するだけで終わってしまい、社内には全然浸透していなかったりします。そんな中、モデル費、衣装費、スタイリスト費、スタジオ費、写真加工費、ポスター作成費、3Dフィギア作成費等と結構なコストをかけてまでなぜペルソナにこだわるのか。話は創業期にまでさかのぼります。

2017年4月、創業したばかりのatama plusのオフィスでは「最初の100人が熱狂するプロダクトを作ろう」というポスターが壁中に貼られていました。圧倒的なプロダクトを作ればビジネスは後からでもついてくる、という信念のもと、“マネタイズ”なんて議論もなくプロダクト作りに専念していました。

ではどんなプロダクトを作るのに専念したのか?スタートアップは局地戦です。大企業に比べれば人も金もリソースが限られます。あれもこれもの機能を作っている余裕はありません。まずは100人でいいから「熱狂する」レベルのプロダクトを作ろうと決めました。

その100人はどんなユーザーか?

atama plusは中高生にプロダクトを提供していますが(創業当初は高校生のみ)、どのくらいの学力の生徒なのか、学習に対するモチベーションはどの程度なのか、どういう環境で学習するのか等、一口に“ユーザー”といっても色々なユーザーがいます。

そこでペルソナの出番です。最初に熱狂させたいユーザーはどんな人なのか、できるだけ具体化し、皆で認識を揃えました。「ユーザーが熱狂するプロダクトを作る」と言っても、人によってイメージする“ユーザー”が異なれば、それぞれのユーザー向けの機能が入った“それなりの”プロダクトにしかなりません。

例えば“学習意欲の低いユーザー”をターゲットにするようなプロダクトは沢山ありますが、それをひとまとめにするのは危険です。人によってそれは「受験直前期に皆が部活も引退して学習に多くの時間を使っている」という集団の中での“学習意欲の低いユーザー”をイメージするかもしれませんし、また別の人は「夏休みに皆が遊びほうけていて、まだ夏休みの宿題には誰も取り組んでいない」ような集団の中での“学習意欲の低いユーザー”をイメージするかもしれません。

誰しも、より多くのユーザー向けのプロダクトを作りたいと考えると思いますが、いきなり「皆が」「熱狂する」プロダクトを作るなんて無理です。「100人が熱狂する圧倒的なプロダクトを作るか」、「皆がまあまあ使いやすいようなそれなりのプロダクトを作るか」、スタートアップの戦い方は前者です。

私たちがターゲットとする生徒をできるだけ具体的に、メンバー全員が共通認識を持ちやすいようにペルソナとして定めました。藤井真一君、高校2年生、最近学校の授業についていけなくなってきたので塾に通い始めたという生徒です。具体的に、居住地、学校名、部活、塾名、志望校、学力、学習姿勢、理解力、学習時間、趣味、よく使うアプリ、インターネット環境、親の職業、年収等を記述しています。

ちなみに最初にモデルとしたのは、著者の教え子(創業期に現場を理解するために半年間塾講師バイトを行なっていた)の高校生のK君です。以降、atama+ユーザーのファクトが集まってきてからは私たちのプロダクトを提供するユーザーの解像度も上がってきたため、徐々にペルソナをupdateしてきています。

ちなみに、ペルソナの名前はメンバーの名前の漢字から一文字ずつ取って命名しました(例えば、藤井真一の「真」は共同創業者の中下「真」から)。

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「藤井真一君は熱狂するか?」

次第に社内の議論にも頻繁に登場するようになりました。日々、atama+を活用している現場からは色々な声が上がってきます。「〜の機能が欲しい」「〜に困っている」これらを全部解決したい、しかし私たちのリソースは限られる、ゆくゆくは全部の解決を目指すものの、まずは藤井真一君の熱狂につながるものを作ることを優先しました。スタートアップは局地戦なのです。

こうして極めてシンプルながらも、藤井真一君の真のニーズを追求し、藤井真一君が本当に欲しがる機能だけを作った初期のatama+が生まれ、「最初の100人が熱狂する」ものとなりました。その後生徒数が増えていく中で、社内に掲げるポスターを「最初の1000人が熱狂するプロダクトを作る」に張り替えました。

そして、中学生向けプロダクトをリリースするにあたり、中学生ペルソナの藤井純二君が誕生。中学2年生、藤井真一君の弟です。「えー、この前やったばっかなのにもうテストあんのかー!」と言っているような男の子です。

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Valueとつなげて考える

すぐに1000人も超えることとなりましたが、atama plusでは生徒の熱狂というものをずっと大事にしてきています。“勉強”と“熱狂”は遠い概念と思われがちですが、本来、学びは楽しいものと考えており、わからなかったことがわかるようになった時の楽しさを“熱狂”と呼んでいます。勉強をワクワクするもの、自分からやりたいものに変えることを追求するべく、atama plusのValuesの最上位には「Wow students. 生徒が熱狂する学びを。」が掲げられています。

ちなみに、「Wow students. 生徒が熱狂する学びを。」が全ての意思決定時の根幹にあるというのを明確にするために、atama plusの組織図の一番上には生徒がいます。atama plusで何かをやろうと思ったら、誰であれ「〜によって真一君の熱狂を作れる」「〜によって純二君の熱狂を作れる」が説明できないとリソースは投下されません。

スタートアップは様々なバックグランドの人が集まり、様々なチームで一つのMission実現に向かって一丸となって前に進みます。人によって見えている世界は異なるので、全員がサービスを提供するユーザー像を明確にすることが大切だと考えています。

よく「ユーザーファースト」という言葉が使われますが、論じる人の所属や立場、知っている情報の差によって、ユーザー象の形がグニャグニャ変わってしまうと何のためのファーストかよくわからないものになってしまいます。結果として、誰のニーズも満たすことのできない、“それなりの”機能を沢山搭載した、誰にとっても使いにくいプロダクトが市場に生み出されていきます。

atama plusでは“ユーザー”という言葉がほとんど使われません。現在では、真一君、純二君以外にも晴美さん(藤井家の母)、友子さん(大学生講師)、川村さん(塾の教室長)、福原さん(塾の本部管理者)と多様なペルソナが存在しますが、メンバー全員が各ペルソナを深く理解しており(新入社員は入社時にペルソナ研修を受けます)、社内の会話は「友子さんのためにどうしたらよいか?」「川村さんのために何を明らかにすればよいか?」といった感じでペルソナをベースに行われています。

今後も、全員で常にペルソナを意識し続けたいという想いから、この度ペルソナの実写化、3Dフィギア化まで取り組みました。私たちのイメージにあうモデルの選定(素人っぽさが出せるモデルなんてなかなかいない!)から衣装選定までとても大変でした。

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実際の撮影風景(撮影協力:CCCフォトライフラボ)

そんなにコストをかけてまで、なぜatama plusはペルソナに投資するのか?社内中にペルソナがいることで、全員が常に「Wow students. 生徒が熱狂する学びを。」を意識し続けていきたいからです。

atama plusはこれからも生徒が熱狂するプロダクトを作り続けていきます。

We will wow students.

<参考情報>

本稿はAI先生「atama+」を開発・提供するatama plus代表取締役、稲田大輔氏によるもの。Facebookアカウントはdaisuke.inada.10。彼らの事業や採用に興味がある方、彼らとの取り組みを希望する企業はこちらからコンタクトされたい

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ユーザー像を立体化する“3Dペルソナ”、AI 先生「atama+」が開発ノウハウ公開

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AI 先生「atama+」を開発するatama plusは1月31日、同社の開発ノウハウ公開の一環として、立体化させたペルソナ像を公開した。「3Dペルソナ」は、atama+開発にあたっての仮想ユーザーを具体的な3Dフィギュアとして立体化させたもので、開発にあたってブレやすい共通認識を生み出すためのノウハウとしている。 公開されたのは高校生のペルソナ「藤井真一」と中学生のペル ソナ「藤井純二」の2名…

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AI 先生「atama+」を開発するatama plusは1月31日、同社の開発ノウハウ公開の一環として、立体化させたペルソナ像を公開した。「3Dペルソナ」は、atama+開発にあたっての仮想ユーザーを具体的な3Dフィギュアとして立体化させたもので、開発にあたってブレやすい共通認識を生み出すためのノウハウとしている。

公開されたのは高校生のペルソナ「藤井真一」と中学生のペル ソナ「藤井純二」の2名。これ以外にも塾の講師や保護者など6名が設定されており、立体化されたイメージはオフィス内でも視界に入る場所に設置されている。また、サービス開発における意思決定の際にも、彼らが中心となって議論に入るようなカルチャーづくりを推進しているという。

atama+は人工知能によって基礎学力を最短で身につけることを可能にしたアダプティプ・ラーニング(個別最適化指導)のプロダクト。「得意」や「苦手」、「集中状態」などのデータをAIの「アタマ先生」が分析し、自分専用レッスンを提供することで学習効率化を実現する。採用している教室は大手含めて500教室以上。

<参考記事>

via PR TIMES

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今、日本の教育現場で起こっていることーーAI先生は何を変えたのか

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私たちが日々愛用しているスマートフォンは、150年前は「ベル電話」でした。自動車は「人力車」でした。明治以来の150年間であらゆるものが大きく変わりました。 ところが日本の教育はどうでしょうか? 教室で黒板を背にした一人の先生の話を何十人もの生徒が黙々と聞く光景は、150年前と何ら変わっていません。 教育の大きな役割は、社会で活躍する人材を育成することです。150年前に最先端の職場だった富岡製糸場…

私たちが日々愛用しているスマートフォンは、150年前は「ベル電話」でした。自動車は「人力車」でした。明治以来の150年間であらゆるものが大きく変わりました。

ところが日本の教育はどうでしょうか?

教室で黒板を背にした一人の先生の話を何十人もの生徒が黙々と聞く光景は、150年前と何ら変わっていません。

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明治・大正前期の授業風景(津島市立図書館寄贈)

教育の大きな役割は、社会で活躍する人材を育成することです。150年前に最先端の職場だった富岡製糸場では、マニュアル通りにきちんとミスなく仕事をこなす人が活躍していました。

現在の最先端企業、例えばGoogleでは多様な価値観を持つ人たちと協業しながら新しい価値を生み出すような人が活躍しています。これからの社会で活躍する人材に求められるのは、いわゆる数学力、英語力、国語力といった「基礎学力」に加えて、コミュニケーション力や自己表現力といった「社会でいきる力」の両方が必要です。

しかし、「基礎学力」の習得にほとんどの時間を費やしているのが今の日本の教育の現状です。

15歳時の学力を測る国際学力調査(PISA)では、日本は常に上位に位置しており、「日本は教育先進国だ」と言われがちですが、本当でしょうか?

今、海外の教育は大きく変わりつつあります。たとえば、国際学力調査で下位に位置するブラジル。私が訪れたサンパウロ市郊外の普通の公立学校では、当たり前のようにテクノロジーを活用して基礎学力を効率的に習得したり、一方通行の座学ではないグループディスカッションを行いながら「社会でいきる力」を育んだりしていました。

国際学力調査の結果はさておき、これからの社会で必要な力を習得する教育という意味では、実は日本は教育後進国になっているのかもしれません。

AI先生が起こした教育の変化

そんな日本の教育現場が中高生の通う塾を中心に今、大きく変わりつつあります。

私たちは今、atama plusというスタートアップで人工知能をベースにしたAI先生「atama+(アタマプラス)」を開発、提供しています。今年9月、駿台予備学校は2020年の春より全国の各校舎にatama+を導入することを発表しました。そして今日、Z会グループの栄光もまた来年春より133教室でatama+を導入することを公表しました。現在、多くの塾が導入拡大の準備を進めており、来春には導入教室数は1000を超える見込みです。

ではAI先生は教育の何を、どう変えてくれるのでしょうか。

これは、実際にAI先生を導入している東京・本郷にあるZ会の学習塾「Z会東大個別指導教室プレアデス」での授業の様子です。

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Z会東大個別指導教室プレアデスの授業風景

写真に映る先生、実は解き方を教えているわけではありません。授業を行っているのはタブレットの中にいるAI先生です。

さらに彼らは一律の授業を受けているわけではなく、全員が異なる、自分専用のオーダーメイドの学習を進めています。この「膨大なデータから学習をパーソナライズする」というのはAIの得意な領域です。AI先生が生徒の得意、苦手、伸び、つまずき、集中状態、忘却度などの膨大なデータを分析しながら一人ひとりに最適化した教材を作成しているのです。

もう少し詳しく仕組みを説明します。

例えば、従来の「2次方程式」の授業。全員が一律に2次方程式の講義を受け、その後、その演習問題を解き続けます。既に2次方程式は習得済みでもっと前に進みたい生徒もいるでしょう。逆に、実は2次方程式どころか「1次方程式」につまずいていて、2次方程式の講義を受けてもちんぷんかんぷんという生徒も、または「平方根」の概念が理解できていなくて2次方程式の講義を受けてもすんなりと理解できないという生徒もいるでしょう。

従来の授業では、習得せずとも履修していれば授業は前に進んでいくので、過去にどこかつまずいた単元があると、その単元の理解を前提とした授業になった時に必ず行き詰まります。

AI先生は、様々な学習データを分析しながら、効率的に基礎学力を習得できるような一人ひとりにあった学習カリキュラムを作成しています。同じ教室内で「2次方程式」を学習している生徒もいれば、「1次方程式」を学習している生徒も「平方根」を学習している生徒もいます。基本概念を習うための動画講義をレコメンドされる生徒も、練習問題をレコメンドされて必要な分だけの演習を行う生徒もいます。

そして生徒の学習が進捗する度に、カリキュラムはアップデートされ続けていきます。生徒一人ひとりの横に、“すごい先生”がついてずっとマンツーマン指導を行っているイメージです。

効果もしっかりと出ていて、大手塾「能開個別ホロン」では、高3生らが受験直前にatama+で2週間学習したところ、センター試験本番の点が、atama+での学習前の模試の得点と比較して平均1.5倍まで上がったことから、今年の春から全43教室でAI先生を中心にした塾に切り替え、ブランドも「能開個別AIホロン」に変更されました。

人間の先生が担うべき、本当の役割

では、この生徒の側にいる大人たちは何をしているのでしょうか。実はこの方々も立派な先生の役割を担っています。

ここで「人間の先生」の役割は大きく変わっています。従来のように知識の伝達を行っているのではなく、生徒一人ひとりの目標に寄り添って伴走したり、モチベーションが上がるように褒めたり励ましたり、学習姿勢を見ながら勉強の仕方を助言したりする「コーチング」を行っているのです。AIがティーチングし、人がコーチングする。「AI x 人」の融合による新しい学習のかたちです。

この塾でatama+を使って勉強する中学3年生の生徒にインタビューすると「勉強時間が大幅に短縮できるので、部活を頑張ったり好きな本を読んだりと別のことに時間を使えるようになった」と語っていました。

また、高校2年生の生徒は大学生の先生と、将来のキャリアについてのディスカッションをしていました。高校生の生徒が自分の興味ある職業についての質問をすると、就職活動を終えたばかりの大学生の先生が就職活動を通して調べた色々な業界の説明をし、一緒になって将来やりたいことについて議論しているのです。社会に出てからの仕事について話し合っている彼らの目はキラキラと輝いておりとても楽しそうでした。

人は人にしか教えられないことがあります。AI先生との役割分担で「人間の先生」が人にしかできない役割に集中できるようになったのです。

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能開個別AIホロンの授業風景

日本の教育が今、大きく変わります。

1907年、T型フォードが誕生しました。そこから10年で馬車が自動車になりました。

その100年後の2007年、iPhoneが誕生しました。そこから3年で携帯電話がスマートフォンになりました。

iPhone登場時には「メールはキーボードがないと打ちづらいのでスマートフォンは普及しないだろう」なんて言われていましたが、3年で世界が変わりました。変化のスピードが早くなっています。

そしてその10年後の2017年、atama+が誕生しました。日本では長らく「勉強は紙と鉛筆でするものなので教育ではテクノロジーは使えない」と言われていましたが、2020年春から日本の教育現場が大きく変わります。

教育を新しくすることは、社会のまんなかを新しくすることです。atama+というプロダクトで学びのあり方を進化させることで、自分の人生を生きる人を増やし、これからの社会をつくっていきます。

<参考情報>

本稿はAI先生「atama+」を開発・提供するatama plus代表取締役、稲田大輔氏によるもの。Facebookアカウントはdaisuke.inada.10。彼らの事業や採用に興味がある方、彼らとの取り組みを希望する企業はこちらからコンタクトされたい

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拡大続く「AI先生」採用、Z会グループの栄光が133教室に導入へ

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タブレット型AI教材「atama+」を展開するatama plusは11月12日、増進会ホールディングスと業務提携し、グループの学習塾「栄光」においてAI学習教材の大規模導入を実施することを公表した。生徒数約6万人が利用する栄光が運営する個別指導塾「栄光の個別ビザビ」にてAI教材を指導の中心に置くほか、現在738ある教室の内、133教室でatama+を導入する。2020年3月から実施し、他教室につ…

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タブレット型AI教材「atama+」を展開するatama plusは11月12日、増進会ホールディングスと業務提携し、グループの学習塾「栄光」においてAI学習教材の大規模導入を実施することを公表した。生徒数約6万人が利用する栄光が運営する個別指導塾「栄光の個別ビザビ」にてAI教材を指導の中心に置くほか、現在738ある教室の内、133教室でatama+を導入する。2020年3月から実施し、他教室についても順次拡大する予定。

増進会ホールディングスや栄光を含むZ会グループとしては、これまでにも傘下のZ会エデュースの運営する個別指導教室などでatama+の検証を進めており、生徒の成績向上や満足度などで一定の効果が認められたことが今回の大規模導入につながった。これをきっかけに、今後もZ会グループ全体への拡大を目指す。

atama plusでは大手予備校の駿台グループとも業務提携をしており、導入以外にも新たな教材開発を進めるなど、国内の教育事業者全般との連携を拡大させている。

<参考記事>

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人工知能が教育本丸を攻めるーーatama plusが駿台グループと提携、AI学習教材を共同展開へ

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タブレット型AI教材「atama+」を展開するatama plusは9月4日、駿台予備学校を運営する学校法人、駿河台学園との提携を公表した。両社は駿台予備学校および駿台グループ各社に対し、新たな教材開発も含め、AI(人工知能)を活用した教材を共同展開する。 両者は2018年3月から協議を開始しており、これまでに駿台中学部、駿台高校部、東大進学塾エミールといった駿台グループ会社に対して「a…

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タブレット型AI教材「atama+」を展開するatama plusは9月4日、駿台予備学校を運営する学校法人、駿河台学園との提携を公表した。両社は駿台予備学校および駿台グループ各社に対し、新たな教材開発も含め、AI(人工知能)を活用した教材を共同展開する。

両者は2018年3月から協議を開始しており、これまでに駿台中学部、駿台高校部、東大進学塾エミールといった駿台グループ会社に対して「atama+」の提供を開始している。今回の提携はそれを拡大させるもの。

これまでの検証においては、通常学習とAI教材を併用することで模擬試験における明確な成績向上がみられた。対象となったのは高校2年生の1月模試から高校3年生の6月模試で、5カ月間の偏差値上昇がAI教材を使わなかったグループに対して平均2.89ポイント高くなっている。

また、atama+ではコーチングとティーチングを分離するという独自の手法を取っており、このコーチング箇所に対して駿台独自の学習促進ノウハウ加えることも成績向上の要因と確認できたという。

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atama plusウェブサイトより。結果が出ることで高い評価を得ている

両者は今回の結果を踏まえて協業の枠を拡大し、2020年4月から駿台予備校の全国各校舎へ「atama+」の(英語、数学、物理、化学)教材を順次導入する。また、その翌年2021年4月を目標に、既存AI教材に加え、駿台で現在開発が進んでいる難関大学対策のAI学習教材を連携させた新たなパッケージ提供を目指す。

さらにコーチングについても連携し、従来の人によるライブ授業や進路指導と新たに開発が進むAI教材による強化学習(ティーチング)を一人ひとりに合わせたバランスで提供する個人最適化についても進めるとした。

<参考記事>

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AI教育で英文法を最短学習ーーatama plus(アタマプラス)が中学生向け「英文法」教材提供開始

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タブレット型AI教材「atama+」を展開するatama plusは7月18日、新たに中学生向けの「英文法」の提供を開始した。高校生向けの「英文法」は2017年3月より提供しており、これに続くもので、人工知能を活用した中高生向けの個人向け最適化学習(アダプティプラーニング)の促進が期待される。 2020年度の大学入試からこれまでの聞く・読むに加えて話す・書くを含めた英語4技能が求められるなど英語学…

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タブレット型AI教材「atama+」を展開するatama plusは7月18日、新たに中学生向けの「英文法」の提供を開始した。高校生向けの「英文法」は2017年3月より提供しており、これに続くもので、人工知能を活用した中高生向けの個人向け最適化学習(アダプティプラーニング)の促進が期待される。

2020年度の大学入試からこれまでの聞く・読むに加えて話す・書くを含めた英語4技能が求められるなど英語学習の環境がより実践的に動く。atama plusではこれに対し、英文法の理解が全ての英語基礎学力の向上につながるとして、ここの習得時間の効率化を推し進める。なお、atama plusでは一部教科で学習指導要領に必要とされている履修時間の大幅短縮に成功している。

<参考記事>

従来の文法学習は英文でつまずいた場合、英文そのものを繰り返し学習するのが通例だったが、atama plusの教材の場合、文型や時制などどの要素が分かっていないかを人工知能で分析・診断した上で個別に適切なカリキュラムに立ち戻って学習指導してくれる。

現在の対応教科は中学生向けが数学と英文法で、高校生向けには数学、英文法、物理、化学が提供されている。

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ユニコーンを目指すなら「カルチャーに投資せよ」の意味ーー15億円調達のatama plus(アタマプラス)に優秀な人材が集まるワケ

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今日公開になりましたが、AI(人工知能)によるパーソナライズ教材「atama+(アタマプラス)」を展開するatama plus社が大型調達を公表しました。創業2年で20億円の累計調達もさることながら、現在、150教室が導入待ちの状況になっていることからもその注目度・期待値の高さが伺い知れます。 そしてこの期待値を生み出す源泉となるのがatama plusのチームです。現在、45名ほどの方が正社員と…

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急成長中でお互いの名前が分からなくなることを防ぐ

今日公開になりましたが、AI(人工知能)によるパーソナライズ教材「atama+(アタマプラス)」を展開するatama plus社が大型調達を公表しました。創業2年で20億円の累計調達もさることながら、現在、150教室が導入待ちの状況になっていることからもその注目度・期待値の高さが伺い知れます。

そしてこの期待値を生み出す源泉となるのがatama plusのチームです。現在、45名ほどの方が正社員としてこのプロジェクトに取り組んでいるのですが、創業2年という若さでこの陣容は異例といってよいと思います。同社代表取締役の稲田大輔さんにお話聞いているのですが、この裏側にはいくつかポイントがありました。

  • 「自分より優秀な人を迎える」ために必要なオープン性
  • 最初の投資家ミーティングで助言された「カルチャーを明文化せよ」

コーポレートを強くする意味

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ほぼリファラルで参加したatama plusのチーム。半数が開発者

先日このようなコラムを書きましたが、メルカリやSmartHR、ミラティブといった企業としての情報を広く公開しているスタートアップにはある共通点があります。それは「プロダクトが強い」こと、それと「カルチャーに張ってる」という2点です。

参考記事

本当に大きな企業を目指す場合、当然ですがプロダクト一本槍ではいつか限界がやってきます。楽天、ソフトバンク、サイバーエージェント、ディー・エヌ・エー、ミクシィ。創業時のプロダクトが今だに主軸である企業はごく稀ではないでしょうか。創業まだ10年経過していないメルカリでさえ、現在メルペイに大きく張って次の勝負をかけていますし、印刷比較で始まったラクスルは上場前に2つ目の柱である「ハコベル」を立ち上げることで体を大きくしました。

プロダクトに紐づいた人はプロダクトがダメになると企業を離れます。しかし強いコーポレートに人がついていれば、次の打席に立つことができます。これはミクシィ時代の経験を元に、メルカリの小泉文明さんがお話していた内容で、2010年以降のスタートアップのカルチャー作り、PR戦略に大きな影響を与えた一言だったと思っています。

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atama plusのバリュー(行動規範)

稲田さんたちもカルチャー作りに対して非常に真摯でした。現在、彼らのチームはその多くがリファラル採用で、やはり他社同様、非常にオープンな環境を作っているそうです。オフィスには壁がないですし、事業に関する情報も事業計画など含めて開示しているという話です。

そこまで情報に透明性を与える理由について、稲田さんは「リスペクト」を挙げています。つまり、自分より優秀な人たちに入ってもらうのに、その人たちに対して隠し事をすること自体、尊敬をしていないことの裏返しになってしまう。このリスペクトの考えが現れているのが「バリュー」です

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グッズにバリューを入れるだけでなく「行動」に繋げる

ミーティングルームには「Think beyond」のペンと「Speak up」の付箋が置いてあります。週一回、振り返りのミーティングではこのペンでとにかく気がついたことをオープンに書いて共有するという時間を設けているそうです。

そしてこのカルチャー推進を強くアドバイスしたのが、彼らに投資するDCMベンチャーズの日本代表、本多央輔さんなのだそうです。

カルチャーを明文化せよ

「カルチャーを明文化しなさい。カルチャー作りはもっと後のステージで行うことなんて思うかもしれないが、ユニコーンになったスタートアップたちはみな、最初からカルチャーを強固なものに保ってきた。もっとわかりやすく誰もが覚えられるようなものにして、常に意識できるように」(稲田氏のメモより。本多氏の発言として)

2018年2月、これは稲田さんにもらったDCMとの初回取締役でのミーティングでの一コマです。本多氏は恐らく、プロダクトの強さはもう間違いないと確信してこのような主旨の発言をされたのでしょう。2017年4月が創業、シードラウンドの公表が2018年3月なので相当に早い段階でのアドバイスだと思います。

しかし、これに近いことをやった企業があります。メルカリです。彼らもまた、サービスが確実に踏めば拡大すると「直感」したタイミングで小泉さんが参加しています。2013年7月にサービス公開してから約5カ月後の取り組みでした。ここからあの有名なMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)が早々に生まれ、創業5年、上場前後で800人規模のチームへとつながることになります。

プロダクトが強いことが大前提です。しかし、その奇跡的なPMFをクリアした時に取り組むべき課題が何であるか徐々に明確になってきました。なお、現時点でatama plusには稲田さん以外に「カルチャー担当」という専属の方がいるそうです。これはPR担当とは別の役割になります。

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入り口には新たに参加したメンバーの名前

スタートアップの情報公開をメディア、取材者という立場、かつ自分自身もスタートアップしてみた経験から眺めてみて、カルチャーへの投資が簡単でないことは非常によく理解できます。プロダクトもままならない状況でいくらPR(パブリックリレーションズ)を強化しようとしても、穴の空いたバケツに水をいれるのと同じで、投資した内容が企業カルチャーという資産にはなりません。プロダクトをピボットしてしまっては積み上げたコンテンツも無駄になります。

しかしプロダクトが間違いない状況になれば話は別です。今度は「企業」として社会とコミュニケーションする能力を問われます。ここが欠如している企業に入りたいと思う優秀な人はいないでしょう。プロダクトのアイデアやグロースについては2010年以降、スタートアップの科学が進み、資金調達状況も随分と良くなりました。今後、各社が道を分けることになるのは、間違いなく「人」です。いかに誠実に一緒に人生を共にする人たちと向き合うか、スタートアップの創業者・経営者のカルチャーに対する姿勢が問われることになりそうです。

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150教室が導入待ち「AI教育」の衝撃--15億円調達のatama plus(アタマプラス)創業2年で急成長

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ニュースサマリ:AI(人工知能)によるパーソナライズ教材「atama+(アタマプラス)」を提供するatama plusは5月13日、シリーズAラウンドの資金調達を公表した。第三者割当増資によるもので、引受先となったのはジャフコおよびDCMベンチャーズ。調達した資金は15億円で初回のシードラウンドで調達した5億円と合わせ、累計調達額は20億円になった。今回ラウンドの出資比率など詳細は非公開。 今回の…

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ニュースサマリ:AI(人工知能)によるパーソナライズ教材atama+(アタマプラス)」を提供するatama plusは5月13日、シリーズAラウンドの資金調達を公表した。第三者割当増資によるもので、引受先となったのはジャフコおよびDCMベンチャーズ。調達した資金は15億円で初回のシードラウンドで調達した5億円と合わせ、累計調達額は20億円になった。今回ラウンドの出資比率など詳細は非公開。

今回の調達で現在提供している中学高校向けの教科コンテンツを拡充するほか、導入が進む学習塾のサポート体制を強化するとしている。

atama plusの創業は2017年4月。中高生の基礎学力を最短で身につけることを目的としたAI教材「atama+」を開発しており、全国の塾や予備校に導入している。前回ラウンドの2018年3月時点で100教室だった導入実績は500教室に急拡大。同社代表取締役、稲田大輔氏の説明では現在も150教室ほどが導入待ちの状況になっているという。

話題のポイント:国内EdTechの本命、atama plusが大型調達です。個人的には次のユニコーン(※グローバルで10億ドル評価の未公開企業の呼称)はここだと本当に思えるゲームチェンジャーです。

主力教材「atama+」を簡単におさらいすると、基礎学力を「コーチング(学習指導)」と「ティーチング(教材習得)」に分け、人間と人工知能で教育を分担するというアイデアを展開しています。これによって学習効率が格段に上がる、という謳い文句でした。

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画像提供:atama plus/高校物理「波の式・波の干渉」を学習する場合 「波の基本要素・波のグラフ」の講義動画や、数学「三角比の定義」の演習問題等がレコメンドされる

創業2年で500教室にまで拡大しているその理由は、そのアイデアが本当だったからです。例えば数Iと数Aは学習指導要領で規定されている授業時間が合計175時間なのですが、「atama+」を使うと31時間(数Iが16時間、数Aが15時間)で終わるそうです。個人差はあるとは思いますが、教材習得にかかる時間が軽減されるのはもう間違いないと言えるレベルです。

訂正と補足:記事初出時に学習指導要領にて定められている授業時間を175「時間」と記載しましたが、atama plus社のプレスリリース表記にミスがあり、正しくは175「単位」になります。この1単位には休憩時間が1時間の中に含まれるため、厳密に授業を行うべき時間は1単位あたり「50分以上」です。したがって、175単位を時間に換算すると146時間以上が正しい情報になります。考察箇所で同サービスの優位性を伝える情報でもありましたので訂正して補足説明させていただきます。

ただ、まだ全教科揃っていない状況で、今回の資金調達でこれから中学生向けの英文法など不足している教材を順次追加するというお話でした。また、導入についても慎重で、この教材は学習塾にとって全く新しい事業として導入することが必要になります。

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そのため、導入する塾や教室にある程度伴走し、AI教育を導入する場合のマーケティングや他校での導入ノウハウなどの共有といったオンボーディングを重要視しているということでした。例えばある塾ではAI専門コースを新設して提供する事例も出てきています。

稲田さん曰く、最終的に塾が事業として成立しなければやはり意味がないというのは至極ごもっともなお話です。なお、現在順番待ちとなっている教室は完全にインバウンドで、営業活動などはこういう状況もあって一切ストップしているそうです。

人工知能が先生になる日

今年4月から改正労働基準法が施行された通り、過労死ラインを超える月間80時間を超える労働はペナルティが強化されるなど、いよいよ人間が物理的に働ける時間へのブレーキが社会としてもかかってきました。一方、教育については(こちらは義務教育ですが)新たに小学校で英語やプログラミングといった新たな科目が追加されるなど、反比例した必要性に迫られています。

義務教育の教職員の競争倍率は年代によって上下するものの、就職氷河期にピークを迎えた時からは下がる一方で、現在は2倍というような実績もあるそうです。その主たる理由に閉じた環境や過酷な労働が一端にあると指摘する声もあります。

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この写真は atama+を導入する学習塾の様子です。従来のスクール形式(教壇に先生がいてそれを聴講するスタイル)ではなく、フラットな環境で生徒と先生がコミュニケーションしています。

稲田さんの説明で何より驚くのは、実はこのコーチングをしている側の先生、担当する教材について熟知していなくてもよいそうなのです。あくまでAIの「アタマ先生」の指示に従って生徒を応援する。結果、授業のスタイルも先生が教えるという時間を必要としないので、現在主力になっている個別指導と比べ、1人あたりで担当できる生徒数も10倍近くが可能というお話でした。

なにより大切なのは「先生」の存在です。労働集約的だったティーチングから解放された場合、彼らは何を教える「コーチ」となるべきなのでしょうか。

稲田さんはこの事業を進める上で多くの中高生に出会っています。その中で、大学生にはなりたい。なんとなく自由そうだから。でも社会人にはなりたくない、という雰囲気を感じているそうです。社会に出ることの素晴らしさ、挑戦の苦しさや喜び、こういったものを伝えられない教育の現場はやはり何かが欠けているように思えます。

今後の事業拡大について「多くの教育をさらに多くの人に届けたい」とお話されていましたが、その中には当然この義務教育も視野に入っています。もし、人工知能が先生になれる日が来たならば、おそらくその時、彼らは真のゲームチェンジャーになれるのではないでしょうか。

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