THE BRIDGE

タグ atama plus

今、日本の教育現場で起こっていることーーAI先生は何を変えたのか

SHARE:

私たちが日々愛用しているスマートフォンは、150年前は「ベル電話」でした。自動車は「人力車」でした。明治以来の150年間であらゆるものが大きく変わりました。 ところが日本の教育はどうでしょうか? 教室で黒板を背にした一人の先生の話を何十人もの生徒が黙々と聞く光景は、150年前と何ら変わっていません。 教育の大きな役割は、社会で活躍する人材を育成することです。150年前に最先端の職場だった富岡製糸場…

私たちが日々愛用しているスマートフォンは、150年前は「ベル電話」でした。自動車は「人力車」でした。明治以来の150年間であらゆるものが大きく変わりました。

ところが日本の教育はどうでしょうか?

教室で黒板を背にした一人の先生の話を何十人もの生徒が黙々と聞く光景は、150年前と何ら変わっていません。

atama-plus.png
明治・大正前期の授業風景(津島市立図書館寄贈)

教育の大きな役割は、社会で活躍する人材を育成することです。150年前に最先端の職場だった富岡製糸場では、マニュアル通りにきちんとミスなく仕事をこなす人が活躍していました。

現在の最先端企業、例えばGoogleでは多様な価値観を持つ人たちと協業しながら新しい価値を生み出すような人が活躍しています。これからの社会で活躍する人材に求められるのは、いわゆる数学力、英語力、国語力といった「基礎学力」に加えて、コミュニケーション力や自己表現力といった「社会でいきる力」の両方が必要です。

しかし、「基礎学力」の習得にほとんどの時間を費やしているのが今の日本の教育の現状です。

15歳時の学力を測る国際学力調査(PISA)では、日本は常に上位に位置しており、「日本は教育先進国だ」と言われがちですが、本当でしょうか?

今、海外の教育は大きく変わりつつあります。たとえば、国際学力調査で下位に位置するブラジル。私が訪れたサンパウロ市郊外の普通の公立学校では、当たり前のようにテクノロジーを活用して基礎学力を効率的に習得したり、一方通行の座学ではないグループディスカッションを行いながら「社会でいきる力」を育んだりしていました。

国際学力調査の結果はさておき、これからの社会で必要な力を習得する教育という意味では、実は日本は教育後進国になっているのかもしれません。

AI先生が起こした教育の変化

そんな日本の教育現場が中高生の通う塾を中心に今、大きく変わりつつあります。

私たちは今、atama plusというスタートアップで人工知能をベースにしたAI先生「atama+(アタマプラス)」を開発、提供しています。今年9月、駿台予備学校は2020年の春より全国の各校舎にatama+を導入することを発表しました。そして今日、Z会グループの栄光もまた来年春より133教室でatama+を導入することを公表しました。現在、多くの塾が導入拡大の準備を進めており、来春には導入教室数は1000を超える見込みです。

ではAI先生は教育の何を、どう変えてくれるのでしょうか。

これは、実際にAI先生を導入している東京・本郷にあるZ会の学習塾「Z会東大個別指導教室プレアデス」での授業の様子です。

02.jpg
Z会東大個別指導教室プレアデスの授業風景

写真に映る先生、実は解き方を教えているわけではありません。授業を行っているのはタブレットの中にいるAI先生です。

さらに彼らは一律の授業を受けているわけではなく、全員が異なる、自分専用のオーダーメイドの学習を進めています。この「膨大なデータから学習をパーソナライズする」というのはAIの得意な領域です。AI先生が生徒の得意、苦手、伸び、つまずき、集中状態、忘却度などの膨大なデータを分析しながら一人ひとりに最適化した教材を作成しているのです。

もう少し詳しく仕組みを説明します。

例えば、従来の「2次方程式」の授業。全員が一律に2次方程式の講義を受け、その後、その演習問題を解き続けます。既に2次方程式は習得済みでもっと前に進みたい生徒もいるでしょう。逆に、実は2次方程式どころか「1次方程式」につまずいていて、2次方程式の講義を受けてもちんぷんかんぷんという生徒も、または「平方根」の概念が理解できていなくて2次方程式の講義を受けてもすんなりと理解できないという生徒もいるでしょう。

従来の授業では、習得せずとも履修していれば授業は前に進んでいくので、過去にどこかつまずいた単元があると、その単元の理解を前提とした授業になった時に必ず行き詰まります。

AI先生は、様々な学習データを分析しながら、効率的に基礎学力を習得できるような一人ひとりにあった学習カリキュラムを作成しています。同じ教室内で「2次方程式」を学習している生徒もいれば、「1次方程式」を学習している生徒も「平方根」を学習している生徒もいます。基本概念を習うための動画講義をレコメンドされる生徒も、練習問題をレコメンドされて必要な分だけの演習を行う生徒もいます。

そして生徒の学習が進捗する度に、カリキュラムはアップデートされ続けていきます。生徒一人ひとりの横に、“すごい先生”がついてずっとマンツーマン指導を行っているイメージです。

効果もしっかりと出ていて、大手塾「能開個別ホロン」では、高3生らが受験直前にatama+で2週間学習したところ、センター試験本番の点が、atama+での学習前の模試の得点と比較して平均1.5倍まで上がったことから、今年の春から全43教室でAI先生を中心にした塾に切り替え、ブランドも「能開個別AIホロン」に変更されました。

人間の先生が担うべき、本当の役割

では、この生徒の側にいる大人たちは何をしているのでしょうか。実はこの方々も立派な先生の役割を担っています。

ここで「人間の先生」の役割は大きく変わっています。従来のように知識の伝達を行っているのではなく、生徒一人ひとりの目標に寄り添って伴走したり、モチベーションが上がるように褒めたり励ましたり、学習姿勢を見ながら勉強の仕方を助言したりする「コーチング」を行っているのです。AIがティーチングし、人がコーチングする。「AI x 人」の融合による新しい学習のかたちです。

この塾でatama+を使って勉強する中学3年生の生徒にインタビューすると「勉強時間が大幅に短縮できるので、部活を頑張ったり好きな本を読んだりと別のことに時間を使えるようになった」と語っていました。

また、高校2年生の生徒は大学生の先生と、将来のキャリアについてのディスカッションをしていました。高校生の生徒が自分の興味ある職業についての質問をすると、就職活動を終えたばかりの大学生の先生が就職活動を通して調べた色々な業界の説明をし、一緒になって将来やりたいことについて議論しているのです。社会に出てからの仕事について話し合っている彼らの目はキラキラと輝いておりとても楽しそうでした。

人は人にしか教えられないことがあります。AI先生との役割分担で「人間の先生」が人にしかできない役割に集中できるようになったのです。

03.png
能開個別AIホロンの授業風景

日本の教育が今、大きく変わります。

1907年、T型フォードが誕生しました。そこから10年で馬車が自動車になりました。

その100年後の2007年、iPhoneが誕生しました。そこから3年で携帯電話がスマートフォンになりました。

iPhone登場時には「メールはキーボードがないと打ちづらいのでスマートフォンは普及しないだろう」なんて言われていましたが、3年で世界が変わりました。変化のスピードが早くなっています。

そしてその10年後の2017年、atama+が誕生しました。日本では長らく「勉強は紙と鉛筆でするものなので教育ではテクノロジーは使えない」と言われていましたが、2020年春から日本の教育現場が大きく変わります。

教育を新しくすることは、社会のまんなかを新しくすることです。atama+というプロダクトで学びのあり方を進化させることで、自分の人生を生きる人を増やし、これからの社会をつくっていきます。

<参考情報>

本稿はAI先生「atama+」を開発・提供するatama plus代表取締役、稲田大輔氏によるもの。Facebookアカウントはdaisuke.inada.10。彼らの事業や採用に興味がある方、彼らとの取り組みを希望する企業はこちらからコンタクトされたい

----------[AD]----------

拡大続く「AI先生」採用、Z会グループの栄光が133教室に導入へ

SHARE:

タブレット型AI教材「atama+」を展開するatama plusは11月12日、増進会ホールディングスと業務提携し、グループの学習塾「栄光」においてAI学習教材の大規模導入を実施することを公表した。生徒数約6万人が利用する栄光が運営する個別指導塾「栄光の個別ビザビ」にてAI教材を指導の中心に置くほか、現在738ある教室の内、133教室でatama+を導入する。2020年3月から実施し、他教室につ…

Screenshot 2019-11-12 at 7.45.48 AM

タブレット型AI教材「atama+」を展開するatama plusは11月12日、増進会ホールディングスと業務提携し、グループの学習塾「栄光」においてAI学習教材の大規模導入を実施することを公表した。生徒数約6万人が利用する栄光が運営する個別指導塾「栄光の個別ビザビ」にてAI教材を指導の中心に置くほか、現在738ある教室の内、133教室でatama+を導入する。2020年3月から実施し、他教室についても順次拡大する予定。

増進会ホールディングスや栄光を含むZ会グループとしては、これまでにも傘下のZ会エデュースの運営する個別指導教室などでatama+の検証を進めており、生徒の成績向上や満足度などで一定の効果が認められたことが今回の大規模導入につながった。これをきっかけに、今後もZ会グループ全体への拡大を目指す。

atama plusでは大手予備校の駿台グループとも業務提携をしており、導入以外にも新たな教材開発を進めるなど、国内の教育事業者全般との連携を拡大させている。

<参考記事>

----------[AD]----------

人工知能が教育本丸を攻めるーーatama plusが駿台グループと提携、AI学習教材を共同展開へ

SHARE:

タブレット型AI教材「atama+」を展開するatama plusは9月4日、駿台予備学校を運営する学校法人、駿河台学園との提携を公表した。両社は駿台予備学校および駿台グループ各社に対し、新たな教材開発も含め、AI(人工知能)を活用した教材を共同展開する。 両者は2018年3月から協議を開始しており、これまでに駿台中学部、駿台高校部、東大進学塾エミールといった駿台グループ会社に対して「a…

Screen Shot 0001-09-04 at 8.45.43

タブレット型AI教材「atama+」を展開するatama plusは9月4日、駿台予備学校を運営する学校法人、駿河台学園との提携を公表した。両社は駿台予備学校および駿台グループ各社に対し、新たな教材開発も含め、AI(人工知能)を活用した教材を共同展開する。

両者は2018年3月から協議を開始しており、これまでに駿台中学部、駿台高校部、東大進学塾エミールといった駿台グループ会社に対して「atama+」の提供を開始している。今回の提携はそれを拡大させるもの。

これまでの検証においては、通常学習とAI教材を併用することで模擬試験における明確な成績向上がみられた。対象となったのは高校2年生の1月模試から高校3年生の6月模試で、5カ月間の偏差値上昇がAI教材を使わなかったグループに対して平均2.89ポイント高くなっている。

また、atama+ではコーチングとティーチングを分離するという独自の手法を取っており、このコーチング箇所に対して駿台独自の学習促進ノウハウ加えることも成績向上の要因と確認できたという。

Screen Shot 0001-09-04 at 8.46.01
atama plusウェブサイトより。結果が出ることで高い評価を得ている

両者は今回の結果を踏まえて協業の枠を拡大し、2020年4月から駿台予備校の全国各校舎へ「atama+」の(英語、数学、物理、化学)教材を順次導入する。また、その翌年2021年4月を目標に、既存AI教材に加え、駿台で現在開発が進んでいる難関大学対策のAI学習教材を連携させた新たなパッケージ提供を目指す。

さらにコーチングについても連携し、従来の人によるライブ授業や進路指導と新たに開発が進むAI教材による強化学習(ティーチング)を一人ひとりに合わせたバランスで提供する個人最適化についても進めるとした。

<参考記事>

----------[AD]----------

AI教育で英文法を最短学習ーーatama plus(アタマプラス)が中学生向け「英文法」教材提供開始

SHARE:

タブレット型AI教材「atama+」を展開するatama plusは7月18日、新たに中学生向けの「英文法」の提供を開始した。高校生向けの「英文法」は2017年3月より提供しており、これに続くもので、人工知能を活用した中高生向けの個人向け最適化学習(アダプティプラーニング)の促進が期待される。 2020年度の大学入試からこれまでの聞く・読むに加えて話す・書くを含めた英語4技能が求められるなど英語学…

image1.png

タブレット型AI教材「atama+」を展開するatama plusは7月18日、新たに中学生向けの「英文法」の提供を開始した。高校生向けの「英文法」は2017年3月より提供しており、これに続くもので、人工知能を活用した中高生向けの個人向け最適化学習(アダプティプラーニング)の促進が期待される。

2020年度の大学入試からこれまでの聞く・読むに加えて話す・書くを含めた英語4技能が求められるなど英語学習の環境がより実践的に動く。atama plusではこれに対し、英文法の理解が全ての英語基礎学力の向上につながるとして、ここの習得時間の効率化を推し進める。なお、atama plusでは一部教科で学習指導要領に必要とされている履修時間の大幅短縮に成功している。

<参考記事>

従来の文法学習は英文でつまずいた場合、英文そのものを繰り返し学習するのが通例だったが、atama plusの教材の場合、文型や時制などどの要素が分かっていないかを人工知能で分析・診断した上で個別に適切なカリキュラムに立ち戻って学習指導してくれる。

現在の対応教科は中学生向けが数学と英文法で、高校生向けには数学、英文法、物理、化学が提供されている。

----------[AD]----------

ユニコーンを目指すなら「カルチャーに投資せよ」の意味ーー15億円調達のatama plus(アタマプラス)に優秀な人材が集まるワケ

SHARE:

今日公開になりましたが、AI(人工知能)によるパーソナライズ教材「atama+(アタマプラス)」を展開するatama plus社が大型調達を公表しました。創業2年で20億円の累計調達もさることながら、現在、150教室が導入待ちの状況になっていることからもその注目度・期待値の高さが伺い知れます。 そしてこの期待値を生み出す源泉となるのがatama plusのチームです。現在、45名ほどの方が正社員と…

atamaplus_009
急成長中でお互いの名前が分からなくなることを防ぐ

今日公開になりましたが、AI(人工知能)によるパーソナライズ教材「atama+(アタマプラス)」を展開するatama plus社が大型調達を公表しました。創業2年で20億円の累計調達もさることながら、現在、150教室が導入待ちの状況になっていることからもその注目度・期待値の高さが伺い知れます。

そしてこの期待値を生み出す源泉となるのがatama plusのチームです。現在、45名ほどの方が正社員としてこのプロジェクトに取り組んでいるのですが、創業2年という若さでこの陣容は異例といってよいと思います。同社代表取締役の稲田大輔さんにお話聞いているのですが、この裏側にはいくつかポイントがありました。

  • 「自分より優秀な人を迎える」ために必要なオープン性
  • 最初の投資家ミーティングで助言された「カルチャーを明文化せよ」

コーポレートを強くする意味

atamaplus_006
ほぼリファラルで参加したatama plusのチーム。半数が開発者

先日このようなコラムを書きましたが、メルカリやSmartHR、ミラティブといった企業としての情報を広く公開しているスタートアップにはある共通点があります。それは「プロダクトが強い」こと、それと「カルチャーに張ってる」という2点です。

参考記事

本当に大きな企業を目指す場合、当然ですがプロダクト一本槍ではいつか限界がやってきます。楽天、ソフトバンク、サイバーエージェント、ディー・エヌ・エー、ミクシィ。創業時のプロダクトが今だに主軸である企業はごく稀ではないでしょうか。創業まだ10年経過していないメルカリでさえ、現在メルペイに大きく張って次の勝負をかけていますし、印刷比較で始まったラクスルは上場前に2つ目の柱である「ハコベル」を立ち上げることで体を大きくしました。

プロダクトに紐づいた人はプロダクトがダメになると企業を離れます。しかし強いコーポレートに人がついていれば、次の打席に立つことができます。これはミクシィ時代の経験を元に、メルカリの小泉文明さんがお話していた内容で、2010年以降のスタートアップのカルチャー作り、PR戦略に大きな影響を与えた一言だったと思っています。

atamaplus_007
atama plusのバリュー(行動規範)

稲田さんたちもカルチャー作りに対して非常に真摯でした。現在、彼らのチームはその多くがリファラル採用で、やはり他社同様、非常にオープンな環境を作っているそうです。オフィスには壁がないですし、事業に関する情報も事業計画など含めて開示しているという話です。

そこまで情報に透明性を与える理由について、稲田さんは「リスペクト」を挙げています。つまり、自分より優秀な人たちに入ってもらうのに、その人たちに対して隠し事をすること自体、尊敬をしていないことの裏返しになってしまう。このリスペクトの考えが現れているのが「バリュー」です

atamaplus_008
グッズにバリューを入れるだけでなく「行動」に繋げる

ミーティングルームには「Think beyond」のペンと「Speak up」の付箋が置いてあります。週一回、振り返りのミーティングではこのペンでとにかく気がついたことをオープンに書いて共有するという時間を設けているそうです。

そしてこのカルチャー推進を強くアドバイスしたのが、彼らに投資するDCMベンチャーズの日本代表、本多央輔さんなのだそうです。

カルチャーを明文化せよ

「カルチャーを明文化しなさい。カルチャー作りはもっと後のステージで行うことなんて思うかもしれないが、ユニコーンになったスタートアップたちはみな、最初からカルチャーを強固なものに保ってきた。もっとわかりやすく誰もが覚えられるようなものにして、常に意識できるように」(稲田氏のメモより。本多氏の発言として)

2018年2月、これは稲田さんにもらったDCMとの初回取締役でのミーティングでの一コマです。本多氏は恐らく、プロダクトの強さはもう間違いないと確信してこのような主旨の発言をされたのでしょう。2017年4月が創業、シードラウンドの公表が2018年3月なので相当に早い段階でのアドバイスだと思います。

しかし、これに近いことをやった企業があります。メルカリです。彼らもまた、サービスが確実に踏めば拡大すると「直感」したタイミングで小泉さんが参加しています。2013年7月にサービス公開してから約5カ月後の取り組みでした。ここからあの有名なMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)が早々に生まれ、創業5年、上場前後で800人規模のチームへとつながることになります。

プロダクトが強いことが大前提です。しかし、その奇跡的なPMFをクリアした時に取り組むべき課題が何であるか徐々に明確になってきました。なお、現時点でatama plusには稲田さん以外に「カルチャー担当」という専属の方がいるそうです。これはPR担当とは別の役割になります。

atamaplus_010
入り口には新たに参加したメンバーの名前

スタートアップの情報公開をメディア、取材者という立場、かつ自分自身もスタートアップしてみた経験から眺めてみて、カルチャーへの投資が簡単でないことは非常によく理解できます。プロダクトもままならない状況でいくらPR(パブリックリレーションズ)を強化しようとしても、穴の空いたバケツに水をいれるのと同じで、投資した内容が企業カルチャーという資産にはなりません。プロダクトをピボットしてしまっては積み上げたコンテンツも無駄になります。

しかしプロダクトが間違いない状況になれば話は別です。今度は「企業」として社会とコミュニケーションする能力を問われます。ここが欠如している企業に入りたいと思う優秀な人はいないでしょう。プロダクトのアイデアやグロースについては2010年以降、スタートアップの科学が進み、資金調達状況も随分と良くなりました。今後、各社が道を分けることになるのは、間違いなく「人」です。いかに誠実に一緒に人生を共にする人たちと向き合うか、スタートアップの創業者・経営者のカルチャーに対する姿勢が問われることになりそうです。

----------[AD]----------

150教室が導入待ち「AI教育」の衝撃--15億円調達のatama plus(アタマプラス)創業2年で急成長

SHARE:

ニュースサマリ:AI(人工知能)によるパーソナライズ教材「atama+(アタマプラス)」を提供するatama plusは5月13日、シリーズAラウンドの資金調達を公表した。第三者割当増資によるもので、引受先となったのはジャフコおよびDCMベンチャーズ。調達した資金は15億円で初回のシードラウンドで調達した5億円と合わせ、累計調達額は20億円になった。今回ラウンドの出資比率など詳細は非公開。 今回の…

atamaplus_005

ニュースサマリ:AI(人工知能)によるパーソナライズ教材atama+(アタマプラス)」を提供するatama plusは5月13日、シリーズAラウンドの資金調達を公表した。第三者割当増資によるもので、引受先となったのはジャフコおよびDCMベンチャーズ。調達した資金は15億円で初回のシードラウンドで調達した5億円と合わせ、累計調達額は20億円になった。今回ラウンドの出資比率など詳細は非公開。

今回の調達で現在提供している中学高校向けの教科コンテンツを拡充するほか、導入が進む学習塾のサポート体制を強化するとしている。

atama plusの創業は2017年4月。中高生の基礎学力を最短で身につけることを目的としたAI教材「atama+」を開発しており、全国の塾や予備校に導入している。前回ラウンドの2018年3月時点で100教室だった導入実績は500教室に急拡大。同社代表取締役、稲田大輔氏の説明では現在も150教室ほどが導入待ちの状況になっているという。

話題のポイント:国内EdTechの本命、atama plusが大型調達です。個人的には次のユニコーン(※グローバルで10億ドル評価の未公開企業の呼称)はここだと本当に思えるゲームチェンジャーです。

主力教材「atama+」を簡単におさらいすると、基礎学力を「コーチング(学習指導)」と「ティーチング(教材習得)」に分け、人間と人工知能で教育を分担するというアイデアを展開しています。これによって学習効率が格段に上がる、という謳い文句でした。

atamaplus_004
画像提供:atama plus/高校物理「波の式・波の干渉」を学習する場合 「波の基本要素・波のグラフ」の講義動画や、数学「三角比の定義」の演習問題等がレコメンドされる

創業2年で500教室にまで拡大しているその理由は、そのアイデアが本当だったからです。例えば数Iと数Aは学習指導要領で規定されている授業時間が合計175時間なのですが、「atama+」を使うと31時間(数Iが16時間、数Aが15時間)で終わるそうです。個人差はあるとは思いますが、教材習得にかかる時間が軽減されるのはもう間違いないと言えるレベルです。

訂正と補足:記事初出時に学習指導要領にて定められている授業時間を175「時間」と記載しましたが、atama plus社のプレスリリース表記にミスがあり、正しくは175「単位」になります。この1単位には休憩時間が1時間の中に含まれるため、厳密に授業を行うべき時間は1単位あたり「50分以上」です。したがって、175単位を時間に換算すると146時間以上が正しい情報になります。考察箇所で同サービスの優位性を伝える情報でもありましたので訂正して補足説明させていただきます。

ただ、まだ全教科揃っていない状況で、今回の資金調達でこれから中学生向けの英文法など不足している教材を順次追加するというお話でした。また、導入についても慎重で、この教材は学習塾にとって全く新しい事業として導入することが必要になります。

atama+導入教室例

そのため、導入する塾や教室にある程度伴走し、AI教育を導入する場合のマーケティングや他校での導入ノウハウなどの共有といったオンボーディングを重要視しているということでした。例えばある塾ではAI専門コースを新設して提供する事例も出てきています。

稲田さん曰く、最終的に塾が事業として成立しなければやはり意味がないというのは至極ごもっともなお話です。なお、現在順番待ちとなっている教室は完全にインバウンドで、営業活動などはこういう状況もあって一切ストップしているそうです。

人工知能が先生になる日

今年4月から改正労働基準法が施行された通り、過労死ラインを超える月間80時間を超える労働はペナルティが強化されるなど、いよいよ人間が物理的に働ける時間へのブレーキが社会としてもかかってきました。一方、教育については(こちらは義務教育ですが)新たに小学校で英語やプログラミングといった新たな科目が追加されるなど、反比例した必要性に迫られています。

義務教育の教職員の競争倍率は年代によって上下するものの、就職氷河期にピークを迎えた時からは下がる一方で、現在は2倍というような実績もあるそうです。その主たる理由に閉じた環境や過酷な労働が一端にあると指摘する声もあります。

atamaplus_001

この写真は atama+を導入する学習塾の様子です。従来のスクール形式(教壇に先生がいてそれを聴講するスタイル)ではなく、フラットな環境で生徒と先生がコミュニケーションしています。

稲田さんの説明で何より驚くのは、実はこのコーチングをしている側の先生、担当する教材について熟知していなくてもよいそうなのです。あくまでAIの「アタマ先生」の指示に従って生徒を応援する。結果、授業のスタイルも先生が教えるという時間を必要としないので、現在主力になっている個別指導と比べ、1人あたりで担当できる生徒数も10倍近くが可能というお話でした。

なにより大切なのは「先生」の存在です。労働集約的だったティーチングから解放された場合、彼らは何を教える「コーチ」となるべきなのでしょうか。

稲田さんはこの事業を進める上で多くの中高生に出会っています。その中で、大学生にはなりたい。なんとなく自由そうだから。でも社会人にはなりたくない、という雰囲気を感じているそうです。社会に出ることの素晴らしさ、挑戦の苦しさや喜び、こういったものを伝えられない教育の現場はやはり何かが欠けているように思えます。

今後の事業拡大について「多くの教育をさらに多くの人に届けたい」とお話されていましたが、その中には当然この義務教育も視野に入っています。もし、人工知能が先生になれる日が来たならば、おそらくその時、彼らは真のゲームチェンジャーになれるのではないでしょうか。

----------[AD]----------

日本の教育システム変革で、AIがカギを握る理由とは?——atama plus創業者の稲田大輔氏に聞く(後編)【ゲスト寄稿】

本稿は、Disrupting Japan に投稿された内容を、Disrupting Japan と著者である Tim Romero 氏の許可を得て転載するものです。Tim Romero 氏は、東京を拠点とする起業家・ポッドキャスター・執筆者です。これまでに4つの企業を設立し、20年以上前に来日以降、他の企業の日本市場参入をリードしました。 彼はポッドキャスト「Disrupting Japan」を主…

本稿は、Disrupting Japan に投稿された内容を、Disrupting Japan と著者である Tim Romero 氏の許可を得て転載するものです。Tim Romero 氏は、東京を拠点とする起業家・ポッドキャスター・執筆者です。これまでに4つの企業を設立し、20年以上前に来日以降、他の企業の日本市場参入をリードしました。

彼はポッドキャスト「Disrupting Japan」を主宰し、日本のスタートアップ・コミュニティに投資家・起業家・メンターとして深く関与しています。


前回からの続き>

Tim:

日本の学校には、そのような決断をする上で、どの程度の自由があるのでしょうか? 学校で何を教えるかについては、文科省がかなり細かいレベルまで決めていますよね。日本の中学一年生は皆、今週日本中の他の生徒と同じ数学のレッスンを学んでいるといった具合に。

稲田氏:

公立学校には厳格な標準ルールがありますが、私立学校では自ら教えるのに良いと判断した教材を使うことができます。

Tim:

過去約100年間にわたって、教育のイノベーションやディスラプションが難しかった理由は何でしょうか?

稲田氏:

全ての親には教育の体験があります。彼らには、そのイメージを変える必要がないのです。例えば、スマートフォンについて言えば、親たちは(自分たちが子供の頃)スマートフォンは持っていなかった。今は親たちもスマートフォンを持っていますが、当時はそうではなかった。自分たちがそうだったから、そのイメージを変えようとはしないのです。

Tim:

つまり、世代ごとにそういうものはありますよね。自分たちが子供の頃のイメージを引きずっていて、「これぞ教育のあるべき姿」のような。

稲田氏:

そうです。その点、塾に関して言えば、そのビジネスモデルは常に変化してます。だから塾市場では、教育をイノベートするのが比較的容易なのです。

atama plus 創業者兼 CEO 稲田大輔氏

Tim:

塾業界に競争があることからも納得がいきます。生徒たちは成果ベースでどの塾に行くかを選びますが、小学校や高校はそうではない。つまり評判の良い私立学校は複数存在しても、それらの学校同士が(塾同士のように)直接的な競合になることはない。atama plus など、エドテックで成功した多くの企業は学習ツールを提供していますが、それは全員が同じものを学ぶ教育フォーマットに則っていて、生徒たちがそのような環境で学習するのを支援している。

その第一歩は、本を全て PDF 化して、講義をビデオ化するというものですね。これでは実のところ、何も変わっていません。教育のフォーマットが変わっただけで、生徒たちにツールを与えることに関して言えば、次世代のそれは「atama+」のようなテクノロジーを効果的な学習のために使いこなすべきでしょう。次の一歩は、ただ聴講しているだけの学習の構造を変えることになると思いますが、そのような変化は日本で起きているでしょうか?

稲田氏:

そのように努力しています。我々は学習の構造を変えたいのです。教育の質を向上させるために、我々は教育ツールだけでなく、教える能力、指導方法、そういったスタイルのコーチングなど、教育に関する全てを提供しています。

Tim:

しかし、atama plus のお客は塾である限り B2B2C をやっていることになり、その関係性から言って、atama plus のミッションは常に塾を支援するというものになりますね。生徒と直接オンラインで繋がるとか、何か変えようとしていることはありますか?

稲田氏:

新しい構造の塾を始めたいと考えています。あるクラスには15〜20人の生徒がいて、全員がそれぞれ我々の仕組みを使って学習していますが、コーチもいて、コーチはコーチングだけに特化しています。コーチは生徒たちを励ましますが、教えはしません。教えているのは我々の AI であり、つまりテクノロジーが教えることに、人間のコーチはコーチングに特化しているのです。これこそ我々が作りたいモデルであり、塾市場の最大の課題は教師の不足です。だから、我々は塾と共に新しいモデルを作りたいんです。

Tim:

なるほど。説明いただいたモデルは非常に面白い。物理的に誰かがいることは重要で、しかも、同じ部屋に存在していることが皆にとって大変重要、とおっしゃっているように思います。

稲田氏:

そうです。物理的な場所と人間のコーチは非常に重要です。

Tim:

どうしてなんでしょう?

稲田氏:

消費者にオンラインプログラムを提供すれば、簡単に学習はできますが、それはトップの生徒たちのためだけになると思うんです。トップの生徒たちは自分が理解していない部分や弱点をわかっている。でも、大多数の生徒は弱点がわかっていない。だから、コーチが彼らをサポートするんです。友人と学習した方がいいですしね。

Tim:

なるほど。稲田さんがおっしゃる理想的な状況とは、教えるのを担当し学習内容を決めるのが人工知能、そして、何を学習し集中すべきか、生徒たちが決められやすいようにするのが人間知能というわけですね。

稲田氏:

しかし、それに加えて、我々の AI は、コーチが正しいタイミング、正しいコメントで生徒たちを励ますようにサポートします。コーチングに関する全てをサポートするんです。

Tim:

いずれは、全てのことを AI で対応できるようになると思いますか? あるいは、人間のコーチや教師は常に必要でしょうか?

稲田氏:

コーチや人間の教師は常に重要でしょうね。

Tim:

私もそう思います。理由はわかりませんが、数千年前から教育は常に一対一であったし、Coursera や iTunes を使った講義など成功したプラットフォームや素晴らしいリソースはありますが、こういったツールを使って効果的に学習できているのは、全体の数%の人々にとどまっているようです。

稲田氏:

トップの生徒たちでしょうね。

Tim:

そうです。だから、常に人間との対話が必要になるでしょう。

稲田氏:

我々は日本の問題を変えたいのであって、トップの生徒たちだけを助けたいわけではないんです。

Tim:

そうですね。AI は世界中で今やホットな話題になっているので、日本の AI についても質問させてください。AI 領域でなされている、特にアメリカや中国で今日行われている全ての研究と比べて、日本の AI 研究は遅れているんでしょうか?

稲田氏:

それは、どんな AI かによると思います。AI には非常に多くの種類があります。

Tim:

確かにそうです。

稲田氏:

一般的には、AI のソフトウェアに関して言えば、アメリカが最も先を行っています。AI のハードウェアであれば、日本は優位なポジションを取りつつあります。

Tim:

ハードウェアというのは、GP のようなものを指していますか?

稲田氏:

ロボットです。

Tim:

なるほど、AI ロボットですか?

稲田氏:

そうです。

Tim:

確かにそうですね。非常に多くの企業が自社の AI ライブラリをオープンソース化しているので、Google Cloud や Amazon 上で人工知能コンピューティングが可能になっています。AI がオープンソース化されるとき、AI スタートアップが市場を作り、それを守る上で最良の方法は何でしょうか?

稲田氏:

我々は問題に注力しているのであって、AI には注力していません。テクノロジー、オープンソース化されたテクノロジーは使うこともあります。領域によっては、サードパーティーのテクノロジーを取り入れることもできますが、問題に注力したいのです。

Tim:

つまり、最良の方法は AI をデータベースのようなシンプルなツールとして捉えるということですか?

稲田氏:

はい、そう思います。

Tim:

なるほど。そうやって、専門知識や自らのイノベーションの周りでビジネスを築けばいいのですね。

稲田氏:

ええ、そう思います。

Image credit: atama plus

Tim:

長期的に見ると、日本では巨大な市場が築かれることになると思います。でも、グローバルなエドテック企業はほとんどいません。特定の学校のシステムや、特定領域のクライアントに特化していることが多いようです。atama+ は世界展開するのでしょうか、あるいは、教育やエドテックスタートアップは、ローカルや国内の市場でやるべき背景があると思われますか?

稲田氏:

我々は今のところ日本市場に特化していますが、追って国外にもトライしていきたいと考えています。

Tim:

エドテックスタートアップが新しい市場へ進出するのが難しいのは、なぜだとお考えですか?

稲田氏:

教育はローカルビジネスだからです。市場によって、コンテンツもカリキュラムも違ってきます。

Tim:

なるほど。つまり同じ方法で学習できるかもしれないが、学習すべき内容に必要なものが市場によって違うということですね。確かに市場によって顧客も違ってくると思います。わかりました。では、話をまとめに入る前に、私が「魔法の杖」と言っている質問をしたいと思います。私が稲田さんに魔法の杖を差し上げて、日本で何か一つ変えたいことを言ってほしいとお願いしたら、教育システム、法律システム、リスクについての考え方、何でもいいです。日本のスタートアップのために良くなることを変えるとしたら、何を変えたいと思いますか?

稲田氏:

日本のスタートアップは多くありませんね。スタートアップ市場に対する情報が不足しているからです。三井物産で働いていた頃は、日本のスタートアップの現状について知りませんでした。ほとんどの人たちはスタートアップエコシステム、会社の作り方、人をリクルートする方法を知リません。

Tim:

彼らはそれが可能だということを知らないんでしょうか、それとも、それを実現するための一つ一つの方法を知らないだけなのでしょうか?

稲田氏:

考え方が古いんでしょうね。ほとんどの人は「大企業を辞めて新ビジネスを始めるのはリスクが高い、難しい」と考えますが、現実はそんなに難しいわけではありません。ですから、リアルな情報やスタートアップエコシステムで起きていることを皆が共有すれば、そういった困難解決の後押しにつながるでしょう。

Tim:

もっと多くの情報、もっと多くのユースケースがあればいい?

稲田氏:

そうですね。

Tim:

こういった大企業の人々に、会社を辞めて自分の会社を始めた、稲田さんや寺田さん(Sansan 創業者)のような事例を見てもらうべきですね。

稲田氏:

起業家を高校に呼んで、スタートアップのリアルな情報を生徒たちに共有してもらうといいと思うんです。人々は生徒の頃から、昔ながらの考え方を始めるので。

Tim:

つまり、大企業には入るまでに…というのでは遅いと?

稲田氏:

そう思います。

Tim:

高校生の頃ですかね?

稲田氏:

中学校か高校でしょうね。

Tim:

なるほど。その頃には、生徒たちはどのような仕事に就くかや、将来の選択肢について考え始めますからね。

稲田氏:

そうです。日本での起きているのは、生徒たちが成人と連絡を持っていないことです。生徒たちが知っている成人は、教師、両親、塾の教師くらいです。世界でより多くの情報やリアルな情報に連絡を持っていなければ、両親や教師と同じような考え方をしてしまう。もちろん、こういった大人たちはスタートアップに関する経験はありませんから、生徒たちは「大企業に行って、その仕事を続けなさい」と言われる。そして次第に、昔ながらの考え方になっていくんです。

Tim:

なるほど。同様に、前の世代のイメージが現世代に引き継がれている限り、教育も変わりませんね。

稲田氏:

はい。生徒たちは、教師や両親以外の人たちとも話をする必要があります。

Tim:

確かにそう思います。稲田さんが出会った中学生や高校生では、まだ自信を持っていますか? もしそうなら、「私はこれを作れる、そして、皆が気に入ってくれる」と自信があって、歳をとるにつれ、自信が薄らいでいきますよね。

稲田氏:

ええ。ですが、彼らならできると思います。

Tim:

えぇ、素晴らしいですね。稲田さん、今日はお話しいただき、ありがとうございました。

稲田氏:

ありがとうございました。


人工知能は私が好きな話題の一つだが、これまで常に客観的に話すのが難しいものだった。人工知能が何かを正確に定義するのが難しいからだ。あらゆる統計や適応行動がある種の人工知能や機械学習であると信じさせようとするマーケッターがいる一方で、ゴールポストを遠くへ遠くへと動かし続けるアカデミアの人たちもいる。コンピュータが痛みを学習したり、作曲したり、チェスや碁を打ったりする時、そういったマシンの行動に本当の知能の存在は見受けられない、と人々は主張する。

人工知能を定義するのが難しい時期があるのは、知能そのものを定義するのが難しい時期があるからだろうと思う。心の底からは理解していないのだ。我々は知能について話をするのが好きだ。多くの知能を持っていると主張する人は、知能の量を計るテストを開発したがるが、知能が何かという点については彼らに同意できないように思う。

さて、私は今日、あなたに全てを理解してほしいと思ってはいないが、自らそうしようとするなら、スティーヴン・J・グールドの著書「人間の測りまちがい(The Mismeasure of Man)」を手に入れるべきだ。我々が知能と位置付けているものと、なぜ、そんなに知能を気にするかについて、何ヶ月も考えさせられるような話題を扱った素晴らしい本だ。

知能は複雑で抽象的だが、教育、そう教育は私たちの目の前にある、そして目で見ることができるプロセスだ。教育の場には常に人間が必要だという稲田氏の指摘は、他のほとんどのエドテックスタートアップの主張とは意見を異としていて興味深い。しかし、お分かりの通り、稲田氏は正しいと思う。教育の重要性は、事実やスキルを若い頭脳に注ぎ込むことに他ならない。スキルも言うまでもなく重要だが、それと同じかそれ以上に重要なのは、我々の教育システムが我々の社会を形作っているという事実だ。我々は皆、自分たちの国の歴史に対する知識や理解だけでなく、共有している体験や困難と共に成長している。我々の教育体験は我々が何であるかということの多くを占め、それゆえ、教育はディスラプトするのが難しいのかもしれない。

教育システムは、効率性向上やコスト圧縮によって改善されるとは限らない。それはおそらく、一対一で学習を教わることや教室で一緒に学習することについて、その非効率性やそれへの抵抗のことを言っている。「数学は大変だ」と互いに不平を言い合うことは、それもまた価値を生み出す。我々が最も覚えているのは人間同士の対話や非効率な部分であり、そうやって自分を個人ではなく社会の一員として自分を定義するようになる。

教育、あるいは、人工知能や人間知能について考えのある読者の声を、稲田氏と私は聞きたいと思っている。disruptingjapan.com/show112 を訪問し教えてほしい。このサイトでは、投稿の情報源のセクションには、稲田氏と私が話した多くのことに関するリンクやメモを参照できる。

お聞きいただき、ありがとうございました。また、日本のスタートアップに興味のある人に、この番組のことを教えてもらえると幸いです。Tim Romero でした。Disrupting Japan をお聞きいただき、ありがとうございました。

----------[AD]----------

日本の教育システム変革で、AIがカギを握る理由とは?——atama plus創業者の稲田大輔氏に聞く(前編)【ゲスト寄稿】

本稿は、Disrupting Japan に投稿された内容を、Disrupting Japan と著者である Tim Romero 氏の許可を得て転載するものです。Tim Romero 氏は、東京を拠点とする起業家・ポッドキャスター・執筆者です。これまでに4つの企業を設立し、20年以上前に来日以降、他の企業の日本市場参入をリードしました。 彼はポッドキャスト「Disrupting Japan」を主…

本稿は、Disrupting Japan に投稿された内容を、Disrupting Japan と著者である Tim Romero 氏の許可を得て転載するものです。Tim Romero 氏は、東京を拠点とする起業家・ポッドキャスター・執筆者です。これまでに4つの企業を設立し、20年以上前に来日以降、他の企業の日本市場参入をリードしました。

彼はポッドキャスト「Disrupting Japan」を主宰し、日本のスタートアップ・コミュニティに投資家・起業家・メンターとして深く関与しています。


日本の最も成功した起業家に率直な話を伺う「Disrupting Japan」にようこそ。私は Tim Romero、お聞きいただきありがとうございます。

今日は、人工知能と自然知能について話をしたいと思う。実際のところ、我々は自然知能、そして、テクノロジーを改善する手段として、人工知能の活用について話をしようとしている。教育は、ディスラプションを最も必要としつつ、最も抵抗の強い分野だ。このことを説明できる因果の事例はおそらく少なくない。教育にディスラプションが必要なのは、我々の生活のほとんどの側面が変化したにも関わらず、教育は長くの間、変化させることが難しいものだったいうことだ。とはいえ、この100年間で、教育は日本でのみならず、世界中で変化してきた。

今日は、教育の変化の理由、そして我々がそれに対応して何ができるかについて話したい。atama plus 創業者兼 CEO 稲田大輔氏を紹介しよう。彼は人々の学習を支援できるより良い方法を見つけたと確信し、三井物産での長年の有望キャリアを後にした。今回のインタビューで、稲田氏と私は塾について話すが、日本国外の人々のために塾が何なのか、イノベーションや教育に重要となってくる理由について説明しておくべきだろう。

塾はよく cram school と訳される。西洋に似たようなものは無いが、日本やアジアでは一般的だ。塾は民間会社が運営する学校で、日本の高校生が塾に通うのは、通常の学校授業の終了後、週末、休日だ。塾の目的は、高校生が大学入試で高得点を取れるよう支援すること、また中学生対象の塾であれば高校入試で高得点を取れるように支援するというものだ。しかし、塾は民間企業であって、上場している会社さえある。生徒の獲得に向け激しくしのぎを削り、生徒らがテストでどれだけの成果を出せたかを元に評価される。したがって、塾が新しいテクノロジーを試し、日本における教育イノベーションの多くが塾に焦点を当てていることは不思議ではない。

これで背景がお分かりいただけたと思うので、稲田氏との対話はより意義深いものとなるだろう。彼は三井物産を離れる決断をしたときに直面した困難についても触れ、スタートアップシーンに繋がっていない人がどうやって共同創業者を見つければいいかについて、実用的なアドバイスをくれた。しかし、私が話すより稲田氏はもっとうまく話をしてくれるだろう。さぁ、インタビューを始めよう。

atama plus 創業者兼 CEO 稲田大輔氏

Tim:

というわけで、教育用の AI を開発する atama plus の稲田大輔氏に来ていただきました。今日はありがとうございます。

稲田氏:

来社いただき、ありがとうございます。

Tim:

ところで、エドテック用の AI というのはボヤッとした表現で、それを手がける会社も多くありますね。atama plus が何をやっているか、ご説明いただけますか?

稲田氏:

日本の高校生や中学生に AI プログラムを提供しようとしています。ビデオ講義、演習のほか、熟練度、実績、考慮レベルなど生徒のデータを分析するテストで構成されています。

Tim:

なるほど。どのような科目をターゲットにしていますか? 数学、外国語、歴史など?

稲田氏:

今のところは高校生向けに数学コンテンツを提供していますが(編注:取材時)、他の科目も準備中です。英文法や物理など新プロダクトをローンチする予定です。

Tim:

お客さんについても教えてください。現在は誰が「atama+」を使っているのですか? 政府、塾、それとも大学?

稲田氏:

我々のビジネスモデルは B2B2C で、塾を通じて生徒がお客さんになります。塾という言葉に耳慣れてらっしゃるかわかりませんが。

Tim:

Disrupting Japan の海外のリスナーにとっては、prep school(予備校)という訳では、cram school(塾)が持つ利点の強みを表現しきれていません。生徒に関して言えば、多くの日本の生徒たちは、学校授業の後に塾へ通い、大学入試に向けた勉強に臨むのですよね。

稲田氏:

高校の最終年度には生徒の約70%が学校授業の後に塾に通い、中学三年生の約70%が塾に通っています。塾のコンセプトは、日本で大変人気があります。

Tim:

そうですね。後ほど、イノベーション、教育、エドテックについても話したいんですが、私が日本で面白いと感じたのは塾がイノベーティブになろうとしている点なんです。塾は互いにに競争する民間企業ですね。高校や大学などと違って、教育に新しいテクノロジーを取り入れようとしているようですね。

稲田氏:

そうです。ですから、我々は塾とともに教育をイノベートしたいんです。

Tim:

エドテックや教育用の AI に話を進める前に、稲田さんについて少し話をしたいと思います。稲田さんのこれまでをみてみると、よくいる起業家とは生い立ちが違ってらっしゃるようですね。東大を卒業し、エスタブリッシュで尊敬の念を持って見られる三井物産で11年間も働かれた。どうして、三井物産を離れ、スタートアップを創業されたんですか?

稲田氏:

三井物産時代には、ブラジルに5年間赴任しました。私は、三井物産で教育事業を始めたのです。まず三井物産には教育事業が無かったので、日本最大の教育会社であるベネッセとジョイントベンチャーを設立し、ブラジルで教育事業を始めたのです。日本の教育ノウハウを日本からブラジルに持ち込むというものでした。

Tim:

うまくいきましたか?

稲田氏:

残念ながら、財務状況は良くありませんでした。三井物産はこの事業の会社を閉じ、私はブラジルで再び新たな教育事業をスタートさせました。

Tim:

三井物産とですか?

稲田氏:

三井物産とです。実際には、ブラジルのエドテック企業に出資し、私はそこで働いていました。

Tim:

では、三井物産を離れ、atama plus を始められたきっかけは何ですか?

稲田氏:

日本に帰国後、三井物産の社内で教育の新規事業を立ち上げようとしたのですが、大企業の中で教育をイノベートするのは困難で、スピードが遅かったのです。そこで、自分で一から作った方が良いと考えました。

Tim:

私も多くの日本企業と仕事しているので同意しますが、その点について話をしましょう。スタートアップもいれば、本当に大きな企業もいるわけですが、そこで問題になるのは、クリエイティブでイノベーティブなアイデアが無いことではない。素晴らしいアイデアを持った人は多くいるものの、人々が決断しそれに基づいて行動するよう、指揮系統にアイデアを上げることが難しいのです。稲田さんは、三井物産でも同じような体験をされましたか?

稲田氏:

伝統的な大企業で仕事を続けていたら、私には他の大企業で仕事する選択肢は無かったでしょう。しかし、一から作ったスタートアップと比べると、まさにそこから始められるわけですから、それはもっとスピーディーでクリエイティブになると思いました。

Tim:

家族は、大企業を辞めてスタートアップを始めることに協力的でしたか? なぜなら、東大、三井物産と、明確なライフスタイルの道のりを歩いてこられて、そこからスタートアップに参加するというのは極めて大きな変化だからです。多くの人を驚かせたに違いないでしょう。

稲田氏:

はい。驚かせてしまいましたが、私にとっては夢を実現することの方がもっと重要だったのです。

Tim:

ご結婚はされていますか?

稲田氏:

いいえ、独身です。

Tim:

それなら、決断は比較的しやすいですね。

稲田氏:

そうですね、そう思います。共同創業者と atama plus を始めてからは、リスクが大きいとは考えなくなりました。

Tim:

三井物産で11年働いた後、共同創業者とどのように出会ったんですか?

稲田氏:

彼らは大学時代の友人たちです。中国でリクルートの CEO をしていたビジネスで最強の友人、同じ授業で学んだエンジニアリングで最強の友人を呼び寄せました。

Tim:

ということは、東大の同窓会のようなところで出会ったということでしょうか? あるいは、卒業から10年ぶりに連絡を取ったとか?

稲田氏:

事業担当の共同創業者は、大学の頃からいつも新事業を立ち上げることの可能性について、彼と話をしていました。エンジニアリング担当の共同創業者は、非常に多くの時間を費やして説明し、彼に決断してもらいました。

Tim:

それは重要なことだと思います。若いスタートアップ創業者、特にまだ大学に在籍するような20代前半の創業者の多くの人にとって、ネットワーキングしたり共同創業者を見つけたりするのは容易だからです。大企業で働いていて起業したい人の多くは、最大の困難の一つは共同創業者を見つけることだと言います。

稲田氏:

大学にいた頃は、起業の可能性について話をしていたものの、その議論をやめました。私は三井物産が好きで、共同創業者はそれぞれ(在籍していた)リクルートやマイクロソフトが好きでしたが、彼らと再び議論を始めました。

Tim:

つまり、あれから10年経って「ほら、大学の頃に話していたこと覚えてる?」みたいな?

稲田氏:

そうそう、時が来たのです。

Tim:

それで、彼は「そうだね、やろうか」と言った?

稲田氏:

11月に(現在の)COOと話をし、1ヶ月間議論を続け、彼の参加が決まりました。マイクロソフト出身の CTO は、1年間にわたって話を続けました。

Tim:

なるほど。

稲田氏:

CTO となった彼には家族がいて、子供が2人いました。彼に時間が必要だったのは、奥さんから承認を得ることが大変難しかったからです。彼は奥さんを説得する必要がありました。

<関連記事>

Image credit: atama plus

Tim:

以前、Disrupting Japan に来ていただいた Sansan の寺田さんも前職は三井物産でした。今では、三井物産出身のスタートアップ創業者は多いんでしょうか?

稲田氏:

いえいえ、そんなことはないです。

Tim:

コミュニティのようなものがあるわけでは?

稲田氏:

三井物産出身の創業者たちがいて、連絡があることは事実ですが、その数はコミュニティと言えるほどではありません。

Tim:

まだ数は少ない?

稲田氏:

そうですね。

Tim:

なるほど。三井物産の同僚の人たちは協力的ですか? 今でも三井物産と仕事していますか?

稲田氏:

定年退職前に三井物産を離れる人は多くありませんが、彼らは大変協力的です。

Tim:

それは素晴らしい。将来スタートアップ創業を考えている大企業で働く人たちにアドバイスをもらえませんか?

稲田氏:

三井物産で仕事していた時、一から新会社を作るのは大変難しいと考えていました。リスクをとる必要があったからですが、今では、もちろん困難ではあるのだけど、さほど大きな困難ではないと理解しています。誰でも挑戦できることだけれども、大企業で働いていた人にとっては一歩踏み出すのが大変なんだと思います。。

Tim:

つまり、人々は実際の大変さよりも、さらに大変だと考えてしまっていると?

稲田氏:

そう思いますね。

Tim:

なるほど。それは、たいていのことに言えますね。人々が心配しすぎている。そのほかにも、大企業と違ってスタートアップで働く際の大きな違いとしては、スタートアップは目の前に今ある問題に集中する傾向があるということでしょう。大企業はあらゆる可能性に対して計画したがる。

稲田氏:

そうですね。特に今はそうです。でも、現在では5年間や3年間を計画することはあまり意味がない。今、問題を解決する必要があるんです。それもまた、私が学んだスタートアップと大企業の大きな違いです。

Tim:

えぇ、私もそうです。計画することは安全だけど、行動することはリスクだと思います。AI について少し話をしましょう。atama+ は AI を使っていますが、どのようなことをしているのですか? 何を分析し、カスタマイズされた学習体験を作り出すために何をしているのでしょう?

稲田氏:

我々の生徒たちは、タブレット内のアプリで勉強をします。そして、そのプログラム、私は生徒たちが何を完全に理解していないことにトライします。ビデオ講義、演習、テストなどで構成される、パーソナライズされたカリキュラムを作るのです。

Tim:

例えば、だいぶ前からあるフラッシュカードタイプの復習支援ツール、そういうものはかなり前からありますが、atama+ は(ユーザによって)異なるビデオを引き出し、生徒毎に完全に新しい講座を作るわけですか?

稲田氏:

そうです。しかし、我々はたくさんのコンテンツを持っています。ビデオ講義、2つのテストなど、多くのコンテンツを作りました。

Tim:

うまくいっていますか?

稲田氏:

我々は生徒たちの点数の改善を図りますが、残念ながら、我々にとってはユーザ観察の方が重要です。生徒たちは塾に通い、我々は生徒たちを集めインタビューをとって、生徒たちがどう感じているか、プロダクトのことをどう思っているかを把握しています。

Tim:

どのようにバランスをとっていますか? というのも、atama+ をはじめとするこの種のプロダクトには、2つの方法がありますね。プログラムとやり取りする生徒たちを観察し、それに基づいて判断する直接的なヒューマンインタラクション。でも、これは人工知能ではなく通常知能です。もう一つはデータを眺め、(生徒たちのプログラムとの)やり取りを眺める人工知能による方法。atama+ では、この2つの方法のバランスをどう取っていますか?

稲田氏:

我々にとっては、両方とも重要です。我々は AI 企業ですが教育をイノベートしたいと考えているので、教育体験を改善する必要があると分かった時には、AI によるものではないものも開発しました。

Tim:

なるほど。教育はこの150年間、イノベーションやディスラプションに最も抵抗してきた分野ですね。基本的にはずっと同じまま。新しいツールを取り入れようとしますが、基本的な構造に変化は無い。先ほど、塾は民間企業で競い合っているから、よりイノベートしようとしているという話をしました。文科省や大学、あるいは、他の学校がこの技術を使うことに興味を示していますか?

稲田氏:

えぇ、多くの学校から連絡をもらっていますが、残念ながら、ほとんどの学校は教育を劇的に変えたいとは思っていません。

後編へ続く

----------[AD]----------

タブレット型AI教材「atama+」、合格しそうな生徒を人工知能で予測して教えてくれる機能を追加

SHARE:

タブレット型AI教材「atama+」を提供するatama plusは10月29日、生徒の学習進捗をもとに「合格しそうなタイミング」を人工知能(AI)でリアルタイムに予測判定する技術の特許権を取得したことを公表した。またこの技術を活用して塾講師向け「atama+ for coach」のアラート機能を拡張をしたことも伝えている。 atama+ for coachはタブレット型AI教材atama+の塾講…

タブレット型AI教材「atama+」を提供するatama plusは10月29日、生徒の学習進捗をもとに「合格しそうなタイミング」を人工知能(AI)でリアルタイムに予測判定する技術の特許権を取得したことを公表した。またこの技術を活用して塾講師向け「atama+ for coach」のアラート機能を拡張をしたことも伝えている。

img_0208

atama+ for coachはタブレット型AI教材atama+の塾講師向けアプリ。AIが生徒向けのタブレット型AI教材「atama+ for student」で、生徒の集中度や学習の進捗をリアルタイムで解析した上で、講師がいつ、どんな声かけをすると効果的かをレコメンドしてくれる。

講師向けアプリではこれまで「(特定の単元を)合格しました!」「解説をきちんと見ていない可能性があります」「問題に標準の2倍以上の時間がかかっています」といったアラートが通知されていた。今回の機能拡張ではこれらに加え、生徒の過去および現在の情報を元に、特定単元の合格間近な生徒についても講師に通知をしてくれるようになる。

via PR TIMES

----------[AD]----------

物理が分からない生徒には数学の問題も提示ーータブレット型AI教材「atama+」が宿題アプリを公開

SHARE:

タブレット型AI教材を提供するatama plusは9月20日、宿題アプリ「atama+at home」を公開した。また新たな教科として物理と化学の提供も開始したことも伝えている。 タブレット型AI教材「atama+」は、塾の生徒向けに「atama+for student」、講師向けに「atama+for coach」を提供しており、現在、Z会エデュースや駿台教育センターなど学習塾を通じて、全国の…

atamaplus.png

タブレット型AI教材を提供するatama plusは9月20日、宿題アプリ「atama+at home」を公開した。また新たな教科として物理と化学の提供も開始したことも伝えている。

タブレット型AI教材「atama+」は、塾の生徒向けに「atama+for student」、講師向けに「atama+for coach」を提供しており、現在、Z会エデュースや駿台教育センターなど学習塾を通じて、全国の中学生・高校生に利用されている。

<参考記事>

今回新たに公開されたatama+at homeは、塾で同社のタブレット型AI教材を利用する生徒を対象に最適な宿題を提供するアプリ。相互連携しているため、各生徒の塾内での学習状況に応じた宿題が自動配信され、さらに塾外での学習状況に応じて塾内での教材も最適化される。講師は各生徒の宿題量のコントロールやリアルタイムでの進捗の把握が可能になるという。

また今回、これまで提供してきた「数学」や「英文法・語法」に加え、高校生向けに「物理」「化学」教材をリリース。「物理」では、生徒がつまずいた箇所によって「数学」の講義を出すなど、教科間をまたがった学習が可能になる。

via PR TIMES

----------[AD]----------