AIの出した誤りを検知するCitadel AI、5.2億円をシリーズA調達——対象を生成AIにも拡充、世界市場への展開加速

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Citadel AI の皆さん
Image credit: Citadel AI

AI の品質保守自動化ツールを開発する Citadel AI は12日、シリーズ A ラウンドで5億2,000万円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、東京大学協創プラットフォーム開発(東大 IPC)、Coral Capital、ANRI、サントリーホルディングス、三菱 UFJ キャピタル。東大 IPC と ANRI は前回のシードラウンドに続くフォローオンとなる。なお、Citadel AI は今回ラウンドの前、2022年4月に、サントリーホールディングス傘下のシステムインテグレータであるサントリーシステムテクノロジーと資本提携している

Citadel AI は元 Google Brain、Waymo、トヨタなど、ハイリスクAIシステムの設計と運用を通じ、AIの課題と正に実戦で闘って来た世界のエンジニアを結集し、信頼できる AI 実現のための独自のソリューションを目指している。Citadel AIの製品は、国際的な規格開発とその認証分野で世界をリードする BSI(英国規格協会)に採用されている。

Citadel AI は、企業向けに AI の自動耐性テストツール「Citadel Lens」、AI を自動モニタリングするツール「Citadel Rader」を開発・提供している。Citadel Lens は、開発時の AI に潜む、人手作業では検出が難しいバイアスや精度のばらつき、アタック体制などの AI の弱点を自動テストし、ユーザが安心して運用ステージに移行できる環境を提供する。一方、Citadel Rader は、AI が実環境に晒され精度や品質が劣化してゆく中で、AI の入出力の異常を自動検知・ブロックし可視化する。

今回の調達により、Ciatdel AI では製品の対象をジェネレーティブ AI などの最新 AI へと拡充すると共に、AI の信頼性に関わる各国の法制度やさまざまな ISO 標準に対する適合性テスト機能の搭載を進め、グローバル市場への事業展開をさらに加速化させる。

via PR TIMES

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