建設業特化タスクツール「Back Cast」トライアル版が公開、大手ゼネコン経験者がスタートアップ #IVSPRWeek #IVS2023

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IVSのプレスセンターで会見したBack Cast. Designの北敬介氏

#IVSPRWeek はスタートアップカンファレンス「#IVS2023」とプレスリリース配信サービスのPR TIMESが企画する「Startup!PR Week」参加企業による新製品情報をお伝えします。同社のプレスリリースはこちらから

建設業のデジタル化を推進するBack Cast. Designは6月29日、同社が開発する工程管理ツール「Back Cast」トライアル版受付開始を伝えている。Back Castは建設業界の現場で発生するタスクの抜け漏れや手戻りを削減し、効率的な作業を支援するためのクラウドツール。月額利用料金は8万円から。

従来の建設業ではガントチャートなどの大まかな工程管理はあるものの、細かい各タスクまでの管理は難しかった。これは大手建設ゼネコンなどを中心に建築事務所や施工業社など、ひとつの建設案件に対して関わる事業者が多く、かつ、熟練した技術者が頭の中で工程を理解し、指示管理することが一般化していたため、共通のデジタル化ツールを導入・運用することが難しいという背景があったからだ。

一方で働き方改革関連法により、2024年4月から建設・運輸・医療などの業界に対しても時間外労働の上限が法律で規定される「2024年問題」により、一層の効率化が求められているという状況も重なる。さらにこれらのタスク管理はTrelloやSlackなど、汎用的なタスク・コミュニケーションツールがあるものの、セキュリティの問題から関係各社でつかないケースが発生したり、汎用ツールであるが故に、使いこなしやテック・リテラシーの問題がどうしても付き纏った。

そこでBack Castでは、建設プロジェクトに関わる専門的なタスクの期日や優先順位、与条件などをタスク化し、リストやガントチャートなどのビュー切り替えを通じて工程の詳細を見える化する。また、建築事務所や施工業社、元請けとなるゼネコンの本部など、関係各所とオンライン共有ができる。また、入力したタスク情報に応じて最も効率の良い工程パスを提案してくれる機能も提供される。

同社は建設領域に特化したインキュベーションを手掛けるベンチャースタジオ「01Booster Studio」から生まれたスタートアップ。創業者の北敬介氏は、清水建設にて15年に渡り様々な建設工事に従事し、その中で現場管理を経験してきた人物。その中で感じた課題感から2023年6月にBack Cast. Designを設立し、サービスの開発に着手した。

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