商談化率向上の「immedio」がオフラインにも進出、展示会やウェビナーからもリード獲得が可能に

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Image credit: Immedio

昨年の今頃、Web 問合せからテレアポを自動ブッキングする「immedio」のローンチと資金調達をお伝えした。あれから約1年を経て、同社から新しいサービス「immedio Forms」の登場だ。コロナ感染拡大が落ち着いてオフラインイベントが増えたこと、展示会やウェビナーで営業担当者が受け取った名刺を起点に、素早いレスポンスが返せるようにすることが目的だ。immedio Forms はイベントで取得したリードを最短でデータ化し、商談の機会取得やメール送信など次のアクションまでのリードタイムを短縮する。

immedio Forms のローンチは、immedio のユーザ企業の動向を分析した結果によるものだ。元々の immedio が対象とする Web 問合せからのリード獲得だったが、創業者で CEO の浜田英揮氏のよれば、月に数百件もの問合せが寄せられるのは、CM を打ちまくっていて、誰もが知っている有名企業に限られ、スタートアップを含む中堅どころの企業のリード獲得は、展示会への出展やウェビナーの開催によるものが多かったという。つまり、プル型ではなく、プッシュ型のマーケティングおよびセールスということになる。

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immedio では OCR で名刺情報を2秒でデータ化し、事前に設定したアンケートもモバイル端末から入力出来るので、担当者が潜在的営業先から受け取った名刺の裏側にメモする必要がない。名刺やヒアリングの情報(地域、業種、サービスへの興味、導入検討時期など)をもとに、リアルタイムで営業の空き時間を表示し、1タップで商談が確定し、担当者と相手先に会議通知が送信される。一連の処理を会社に持ち帰らず、出展ブースのフロントやバック、展示会場で休憩中に簡単に対応できてしまうことがポイントだ。

この分野では、今年6月に Sansan(東証:4443)に買収された CREATIVE SURVEY が「AskOne」というサービスを発表した。immedio は、Web 問い合わせ(フォーム)、ウェビナー(アンケート)、展示会(名刺)からのリードを一元管理・アポドリできることに注力しており、一方、AskOne は質問の組み合わせで簡単に作成できるインタラクティブなフォーム機能や、Salesforce など外部サービスとの連携機能を強みにしているようだ。

immedio Forms はクローズドβ運用を開始しており、すでに、ヤプリ(東証:4168)、LayerX、メディフォンなどの企業が利用しているという。immedio は先週、京都で開催された「ICCサミット KYOTO2023」のピッチイベント「SaaS RISING STAR CATAPULT 次のユニコーンを探せ!」で2位に入賞した。immedio Forms(および immedio)が挑むのは「リードキャプチャー(lead capture)という分野だ。この分野では、アメリカで先週、Mobly がサービスをローンチした。

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