大学経営の課題解決SaaS「Alumnote」運営、4.2億円をプレシリーズA調達

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Image credit: Alumnote

大学経営の課題解決を支援する SaaS「Alumnote」を運営する Alumnote は18日、プレシリーズ A ラウンドで4.2億円を調達したと明らかにした。

このラウンドに参加したのは、東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、QB キャピタル、八十二インベストメント、SMBC ベンチャーキャピタル、静岡キャピタル、東大創業者の会、複数の個人投資家だ。UTEC はシードラウンドに続くフォローオンでの参加。

代表取締役 CEO の中沢冬芽氏は東京大学法学部入学後、Google Japan、Apple Japan、Rapyuta Robotics で、全国の自治体や学校法人、大手企業との事業開発・PoC(実証実験)プロジェクトに従事した後、2020年に Alumnote を創業した。中沢氏はまた、起業家甲子園 総務大臣賞など複数のビジネスコンテストで受賞した経験を持つ。

若手研究者の安定的なポスト数、博士進学者率、世界 Top10論文数の順位などの研究力の基盤を示す数値が下がる中、その原因の一つであるのが日本の大学における財政難と言われている。この問題の解決には資金調達が必要だが、ノウハウや担当者の不足、寄付者層である卒業生の名簿の統合管理が不十分、などの課題がある。

Alumnote は、寄付金収入拡大のためのノウハウとリソースの提供、および名簿管理システムの提供からなる包括的なサポートを行い、日本の大学の自主財源確立の実現を目指す。現在は主に2つのサービスを提供している。

Alumnote は、名簿管理を効率化し、在校生・卒業生をはじめとする大学関係者への継続的なベネフィットの提供、および寄付金の募集を円滑に行うオールインワン SaaS となっている。

Giving Campaignは、日本全国の大学・大学生を支援する、オンラインのチャリティーイベントだ。今年は10月22日から3週間にわたって開催され、東北大学・京都大学・明治大学・立命館大学をはじめとする全国34大学が参加、15万人以上の応援者を集めた。

今回調達した資金は人材採用の強化、プロダクト開発、マーケティング投資に活用する予定だとしている。

via PR TIMES

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