能登半島地震を受けてのスタートアップのさまざまな動き【1月10日現在】

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Image credit: Japanese Defense Ministry

元日に起きた能登半島地震で被災された皆様にはお見舞い申し上げます。

まもなく地震が発生してから10日が経過しようとしている。年末年始に起きた災害ということもあってか、民間が動き出すのには少し時間を要したが、それでも、今回、政府よりも民間主導の動きが顕著なのは、これまでに我々が経験したいくつもの自然災害の時に比べて対照的かもしれない。

能登半島という地理的な特性もあって、むやみにボランティアで支援に行くのは迷惑をかけるかもしれない。現時点では、募金やふるさと納税などでの支援が有効とされるが、それらとは別に、スタートアップが自分たちのサービスのオリジナリティを武器に、災害支援に動いているケースが散見される。

起業家や創業者であれば、自分のスタートアップだからこそ、何か今できることは無いだろうか、と考えてみるだろう。日本のスタートアップエコシステムには多種多様なスタートアップがいるので、スケールは大きくはないものの、ユニークなアイデアと隙間を縫うようなテクニックで、被災地の助けになる活動ができるはずだ。

いくつかのテック企業やスタートアップの動きを簡単にまとめてみた。特記なき場合は、いずれも地震の被災者のみを対象としている。

ミクシィ、「家族アルバム みてね」の購入商品を無償で再作成・提供

ミクシィは、「家族アルバム みてね」で管理されている写真を使った、写真プリント、写真アルバム、フォトブック、アニバーサリーブック、カレンダー、DVD を、地震影響で破損・紛失など商品被害を受けた人に対して、無償で再作成し提供するサービスを始めた。ミクシィ

Spectee、SNS で確認した現地状況のレポート

防災や危機管理支援 SaaS を開発・提供する Spectee は、SNS で確認した現地の状況を地図上にマッピングする形で発表した。地震の真っ只中での状況、地震後に確認された被災状況などを、SNS で配信された動画や写真などをもとに確認することができる。Spectee

WOTA、自律分散型水循環システムを使ったシャワーを現地展開

可搬型水再生処理プラントを備えた自律分散型水循環システムを開発する WOTA は、イベント企画の Hatch PLANNING と、WOTA BOX を使った避難所でのシャワーと WOSH を使った手洗い所のサービスを始めた。数十台程度が複数の避難所に展開されている。産経新聞

KDDI など、Starlink を避難所などに無償提供

KDDI などの通信キャリアは、Elon Musk(イーロン・マスク)氏が創業したことで知られる、低軌道周回衛星を使った通話・データ通信サービス「Starlink」を避難所などで無償提供している。停電や断線などで地上の基地局が停波する中で、避難所での通話や WiFi 環境確保に一役買っている。TBS

ファストドクター、無償のオンライン相談を提供

医師派遣サービスのファストドクターは、医師によるビデオ通話での医療相談を無料で提供している。身体的症状から精神的症状まで医師等が無償で相談を受ける。対象は、救急外来が不要と思われる症状の相談、健康相談、服薬相談など。ファストドクター

ドローンスタートアップによる薬輸送、被害状況確認

日本 UAS 産業振興協議会(JUIDA)は石川県輪島市からの要請を受け、メンバーであるドローンスタートアップのブルーイノベーション、Liberaware、ACSL、エアロネクストなどの協力により、避難所に薬の配送を行っている。道路が寸断され孤立している地域に、持病を持つ患者に必要不可欠な薬を届けるのが目的。薬は比較的軽量なのでドローンでも運びやすい。JUIDA)(JUIDA

雨風太陽、「ポケマル炊き出し支援プロジェクト」を開始

産地直送サービス「ポケットマルシェ」を運営する雨風太陽は、ポケットマルシェに登録している生産者から食材提供を受け、被災地現地での炊き出しを行う。避難所などですでに炊き出しの予定が決まっている場合は食材の提供を行う。新公益連盟加盟の NPO、日本ガストロノミー協会などが協力する。(PR TIMES

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