Uberなど60社に出資するエンジェル投資家が定義する各種資金調達ラウンドと、ファウンダーがすべきこと

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<Pick Up> The official definitions of Seed, Series A, Series B rounds

Uberを含む60社以上に出資したことがあるエンジェル投資家のJason Calacanis氏。「シードラウンド」と「シリーズA」って何がどう違うの?といった曖昧な投資ラウンドの定義について、Mediumの記事で説明してる。金額ではなくて、スタートアップにとっての意味を定義しているから面白い。

プロダクトの開発サイクルがどんどん早くなっているから、以前はプロトタイプを開発するためにシード投資を受けていたのが、2014年の定義はというと、こんな感じ。

  • 一切の出資を受ける前:プロダクトのプロトタイプを開発する
  • シード投資:プロダクトをリリースするために必要な資金
  • シリーズA:プロダクトにユーザーやトラフィックを集めるために必要な資金
  • シリーズB:プロダクトをスケールするために必要な資金

そして、Calacanis氏は、2015年はこうなるだろうと予測。

  • 一切の出資を受ける前:アイディアについて議論し、プロトタイプを作ってMVPをリリース
  • シード投資:プロダクトにユーザーやトラフィックを集めるために必要な資金
  • シリーズA:プロダクトをスケールするために必要な資金
  • シリーズB:ファウンダーによる株式の現金化、イケてる本部を設ける、競合スタートアップを諦めさせる

素晴らしいアイディアの持ち主で、それを素晴らしい事業計画に落とし込めるというだけの起業家は消えて行く。この種の起業家は、それがEvan Williamsのように既にエグジット経験がある人材でない限り、もう見向きもされないと断言。

起業家が心掛けるべきこととしては、ただのアイディアや事業計画だけで、投資家など重要な人物に時間を割いてもらおうとしないこと。プロトタイプが完成している、それもAppleに「App of the Week」に取り上げられるほどに価値のあるものなら打診してみてもいい、と。

これからの時代に資金調達ができる起業家は、何か1つのことに優れ、イケてるMVPを開発できる人物だそう。

via. Medium

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