マネージメント職を排除する新しい組織のあり方「Holacracy」のメリット&デメリット

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マネージメント職を排除し、社員が全員フラットな組織形態「Holacracy」。ここ数年でZappos、Medium、Bufferといった様々な企業で導入され注目を集めています。Holacracyでもたらされるメリットは数多くあるものの、当然そこにはデメリットも。

そもそもHolacracyが注目される理由は、スピードや柔軟性が求められる現代の企業やスタートアップがそれを必要とするから。大企業に一般的な承認プロセスや社内政治があっては、スピーディな意思決定はできません。個々人が多くの権限を持ち、一人ひとりが組織により大きく貢献するHolacracyならそれが実現できる。

ただ、Holacracyは決して魔法の組織形態ではないと記事の著者は指摘します。マネージメント職がないからと言って社員全員が平等になるわけではないし、そもそもマネージメントが存在することは必ずしも悪いことではない。個々人のスキルや知識レベルには必ず差があるため、社員間には必ず優劣が生まれてしまう。

Holacracyが上手く機能するためには、社員一人ひとりが先にあるビジョンを理解し、自ら動く強い企業文化が必要。90人の社員を抱えるMediumでは、上下関係を排除して「サークル」というグループを設け、サークルが各々目的を持って動いています。マネージメント職をなくしたBufferでは、意思決定する際に各人が他者にアドバイスを求めることを義務付けています。

Holacracyのあり方は一つではない。なぜ従来の組織形態ではなくHolacracyの方がいいのかを問うた上で、自分の企業にとって最良の形にたどり着くことが望まれます。

via. FastCompany

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