Googleが、中国のAndroid向け音声検索ソフトウェア会社Mobvoi(羽扇智)に出資

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Google は、中国の Android デバイス向けに音声検索機能の開発を手掛け人工知能技術を扱う現在の提携先であるMobvoi(羽扇智)に対し、出資額は明らかにされていないが、2010年の中国撤退以降初めて中国で直接投資を行った。

Googleの投資額は数千万米ドルに及ぶと見られ、MobvoiのシリーズC資金調達ラウンドにも寄与しており、それにより同社の調達総額は7,500万米ドルに達した。

以前Googleに在籍していた人達によって設立されたこの中国企業は、設立当初、禁止になったGoogleのサービスを代替えするかたちでサービスを提供していた。同社は今もまだ比較的小さな会社だが、自社開発のスマートウォッチ用の OS や Ticwear というデバイスはもちろん、音声検索ソフトウェアも有名だ。

Mobvoiは2012年に現在 CEO で以前 Google で科学研究員だったLi Zhifei(李志飛)氏と同社のCTOのMike Lei(雷欣)氏によって設立された。彼らは今年の3月に Google と提携を結び、また今年9月に音声検索ソフトウェアの宣伝のため Lenovo の Moto 360 とも提携した。彼らのソフトウェアはWeChat(微信)、Dianping(大衆点評)、Didi Chuxing(滴滴出行)やWeibo(微博)など中国で最も人気のアプリに搭載されている。

最近 Mobvoi の音声検索ソフトウェア Chumenwenwen(出門問問)が、Moto 360と一緒に LG のG Watch Rに搭載された。同社の初期投資家には、SIG(海納創投)、Sequoia Capital や Zhenfund(真格基金)がいる。

Google にとって投資は、中国市場に再び参入する上で重要視する最新の指標になっている。Google のサービスは検閲を含めいくつかの問題で中国政府と対立したため2010年以降中国では大々的に禁止になっている。アメリカのテクノロジー大手である同社は、今年一層の努力を重ね中国に適した中国版の Google Play ストアを年内に中国でリリースする準備を進めていると伝えられている

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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