Spotify と Googleの一部であるナビゲーションアプリ Wazeがそれぞれの機能を互いの製品に組み込むために提携した。
Wazeはイスラエルで2007年に創業し、ユーザーがリアルタイムの渋滞情報をシェアできる方法をベースに巨大なユーザーベースとコミュニティを築きあげ、その結果Googleに2013年に10億ドル以上で買収されることとなった。
GoogleとSpotifyは、月額制の音楽ストリーミングサービスを提供していることを考えるとある意味ライバル同士といえるが、Spotifyの方がマーケットを牽引しているのは明らかであり、Wazeとの統合は両者にとって理にかなっている選択だ。
Waze内で、Spotifyのユーザーはプレイリストにアクセスをし曲を変更することができる。これによって、アプリを切り替える手間が省けるわけだ。この二つのアプリを連携させると、Spotifyの小さなアイコンが表示され、タップすると曲をコントロールできる。この機能は現在のところAndroidアプリ上のみで利用可能だ。
だが、この統合機能は両想いだ。Spotifyのアプリ上でも運転モードのスクリーンにしていると、Wazeを立ち上げるオプションが目にはいる。
Spotifyの有料会員数は最近5000万名に到達した。トータルの会員数は、そこから見積もると2億近いと思われる。同社はここ数年、その他のテクノロジープラットフォームとの連携を追求してきた。ドライバーのステレオの音楽をコントロールできるようにするUberとの連携や、音楽の好みを通じてユーザー同士をくっつけるTinderとの連携などがある。
Wazeとの連携は、Spotifyへの新規登録を加速するような設計というよりも、既存のユーザーがより安全に、スマホをいじり回すことなく、運転中もサービスにアクセスできるようにするものといえるだろう。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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