中古住宅の信用調査「Rインスペクターズ」運営がジェネシア・Vらから6000万円の資金調達

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中古住宅の信頼性調査「Rインスペクターズ」を提供するNon Brokersは6月25日、ジェネシア・ベンチャーズおよびみずほキャピタルを引受先とする第三者割当増資の実施を公表した。調達した資金は総額約6000万円で、払込日や出資比率などの詳細は非公開。調達した資金は東京オフィスの開設やプロダクト開発等に充てられる。なおジェネシア・ベンチャーズは2回目の出資となる。

Rインスペクターズは中古住宅の信頼性を検査する住宅診断士が利用する業務効率化サービス。スマートフォンやタブレットなどのアプリとして提供され、診断士がこれまで手書きで作成していた「既存住宅状況調査」の作成を効率化してくれる。同社の説明では通常、4−5時間かかっていた作業が半分ほどの工数に削減できるそうだ。

診断士側は指定されている検査項目に合わせてアプリに入力するだけで、規定されている報告書を作成することができるほか、調査を依頼する管理者側もクラウドでそれらの確認や終了などのステータスを管理することができる。

中古住宅には売買時に瑕疵(雨漏りや見えない基礎部分の損傷など)を調査する「既存住宅状況調査」という項目があり、2018年4月から住宅業法改正でこの診断「斡旋」が義務付けられている。

結果、2018年1月の公開以来ハウスメーカーや検査事業者、不動産、工務店など検査に関わる事業者を中心に1000件ほどの利用登録が進んだ。同社では今回の増資に合わせ、検査事業者側で検査情報を一元管理できるソリューションの開発も進める。基本使用料として月額3万円が必要なほか、調査1件あたり1000円の課金が発生する。

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