イスラエルのeHealth Ventures、デジタルヘルスに特化したファンドを設立

Image credit: eHealth Ventures

<ピックアップ> eHealth Ventures raises $30 million for digital health fund

重要なポイント:イスラエルの投資会社 eHealth Ventures(eHV)は1月25日、医療技術・デジタルヘルス企業向けに3,000万米ドル規模のファンド「eHV Advanced」を設立し、4,000万米ドルの調達を目指すと発表した。

詳細:eHV は、イスラエルの健康維持団体(HMO)である Maccabi Healthcare Services や、世界的な製薬会社である Amgen Ventures と Medison Ventures を含む国際的なパートナーシップで構成されている。その他の投資家には、Hadar Group、Arad Investment、Venturing、Coast Capital Partners が含まれる。

  • eHV Advanced は、診断やデジタルモニタリング、デジタル治療、ホームケア、バイオコンバージェンスを中心に、デジタルヘルスに関わるシード段階のイスラエルのアーリーステージ企業を投資対象とする。
  • eHealth Ventures のマネージングパートナー Talor Sax 氏は、今回のファンド設立に際し次のように述べている。

私たちはともにデジタルヘルス投資の次の章を描く、パートナーや友人たちの信頼を得たことを誇りに思っています。(中略)私たちの投資により投資先企業は、数回の資金調達や戦略的コネクション、ターゲットとする市場へのアクセスなど、プロダクトやサービスの積極的な商業化を可能にするための全面的な支援を受けられます。

背景:イスラエルでは、デジタルヘルスへの投資が拡大している。Startup Nation のレポートによると、2021年上半期に同国のデジタルヘルス分野の企業への投資が史上初めて10億米ドルの大台を突破し、10億2100万ドルに達した。この数字は2020年上半期の4億3,800万米ドルの2倍以上(114%)であり、2020年と2019年の通年合計を半期だけで上回った形となる。

執筆:平理沙子(Risako Taira)/編集:池田 将

via MobileHealthNews

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