イギリス貿易投資総省(UKTI)は28日、日本の将来性あるスタートアップをイギリスに招聘するコンペティション「Japan-UK Tech Awards」をローンチすると発表した。運営には、NTTドコモ・ベンチャーズとトーマツ ベンチャーサポートが協力する。
このコンペティションは、日本のスタートアップのイギリス、および、ヨーロッパ進出を支援するために初めて開催されるもので、応募にあたっての条件は次の通りだ。
- 設立3年以上の日本を拠点とするスタートアップであること。
- 従業員が4名以上いること。
- 既にサービスやプロダクトを持っていること。
- イギリスでどのようにビジネスを展開したいかを、英語で3〜5ページに書いて提出すること。
提出された応募書類に基づいて日英の5名の審査員が選考した後、12月下旬にはUKTIから選抜者が発表される予定だ。なお、選抜者には次のような賞が授与される。
- ロンドンでの5泊滞在権と、British Airways 提供による往復無料航空券(2015年3月)
- 駐日本イギリス大使 Tim Hitchens 氏とのランチ。
- ロンドンのインキュベータ「The Bakery」における1ヶ月間の利用権 …など。
今回のコンペティション発表に際して来日したイギリス貿易投資担当大臣の Ian Livingston 卿は、「イギリスはGDPに占めるインターネットビジネスの割合が世界でも最も高く、人々のEコマースの利用の度合も極めて高い」と述べ、ロンドンのスタートアップ・コミュニティ「TechCity」への日本のスタートアップの参加を促した。
引き続き講演した NTTドコモ・ベンチャーズ副社長の秋元信行氏は、同社が昨年10月からイギリスで投資活動を開始しており、同社がロンドンでパスワードを必要としない認証システムを開発する CertiVox に投資したことを紹介し、Japan-UK Tech Awards を「シリコンバレー以外のグローバルなスタートアップ・コミュニティにアクセスするパスとして活用してほしい」と希望を述べた。
「Japan-UK Tech Awards」の募集受付は今日から開始され、締切は12月10日。詳細は、同コンペティションのウェブサイトを参照されたい。
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