イベント/レポート

8回目を迎えたHackOsaka、ピッチコンテスト「Hack Award 2021」に世界のスタートアップ10社が集結

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(個別にクレジットしたものを除き、写真はいずれも主催者提供) 大阪市、都市活力研究所、JETRO 大阪本部は18日、年次のスタートアップ・カンファレンスである「HackOsaka 2021」を開催し、日本内外から投資家・起業家・メディアなどが参加した。2013年からスタートしたこのイベントも今回で8回目を数えた。昨年開催される予定だったイベントは新型コロナウイルス感染拡大のため中止を余儀なくされ、…

左から:優勝した Brezzi の CEO Tim Seaton 氏
右上から右下へ:審査員 Phillip Vincent 氏(Plug and Play Japan)、Joshua Flannery 氏(Rainmaking Innovation Japan)、Allen Miner 氏(SunBridge Group)

(個別にクレジットしたものを除き、写真はいずれも主催者提供)

大阪市、都市活力研究所、JETRO 大阪本部は18日、年次のスタートアップ・カンファレンスである「HackOsaka 2021」を開催し、日本内外から投資家・起業家・メディアなどが参加した。2013年からスタートしたこのイベントも今回で8回目を数えた。昨年開催される予定だったイベントは新型コロナウイルス感染拡大のため中止を余儀なくされ、今年はは初のオンライン開催となった。

イベントの終盤では、日本内外から集まったスタートアップ10チームが、大阪の企業との協業や投資誘致を念頭にピッチを行なった。本稿では、入賞チームを中心に紹介する。審査員を務めたのは、以下の3名の方々だ。

  • Phillip Vincent 氏(Managing Partner & CEO, Plug and Play Japan)
  • Joshua Flannery 氏(CEO, Rainmaking Innovation Japan)
  • Allen Miner 氏(CEO, SunBridge Group)

審査員は、コンセプトの独自性、コンセプトの実現性、社会へのインパクト、将来に向けたスケーラビリティの4つの項目について採点し、その合計点で上位チームが選抜された(スポンサー賞は、各スポンサー個別審査による選抜)。

【Gold Award】Breezi(アメリカ)

副賞:賞金50万円

今後30年間、世界では1秒あたり10台のエアコンが販売され、2050年までにそれらの電力需要は、現在の日米欧の電力消費量の合算分と同量に達するという。エアコンはフィルタの目詰まりや機器の不調によってパフォーマンスが低下するので、これらを改善することが電力消費量の改善につながる。

Breezi は、エアコンシステムのフィットネストラッカーの異名を持つ「AirPulse」を開発。AirPulse をエアコンのフィルタ部にセットすることで、フィルタの状況、電力使用量の算出、空気の質の追跡、音から機器故障を予期することができ、それらをモバイルアプリやクラウド経由でモニターできる。深圳の HAX、Plug and Play Japan の2020年夏バッチなどに採択された。

【Silver Award】Michroma(アルゼンチン)

副賞:賞金20万円

現代人は、舌で味わう以外に目で食べることに慣れてしまっていて、スナック菓子やキャンディー、ソーダからヨーグルトや野菜の缶詰などの健康食品まで、あらゆるものに人工着色料が含まれている。こういった人工着色料が健康に悪い影響を及ぼさないとは限らない。Michroma はこのような問題を解決すべく、持続可能でスケーラブルでコスト効率の良い、食品原材料の生産方法を開発する。

Image credit: Michroma

人工的な石油由来の着色料ではなく、キノコを発酵させた自然由来の食品着色料やマイコプロテインを、食品・飲料・化粧品・製薬会社と共同で開発している。第1号製品は、pH と熱安定性に優れた赤色着色剤だ。アルゼンチンのフードテックアクセラレータ「GridX」、アメリカのバイオテックアクセラレータ「Indiebio」などから、これまでに総額500万米ドルを調達している。

【Bronze Award】CRUST Group(シンガポール)

副賞:賞金10万円

フードロスは世界的に大きな問題だ。CRUST Group は、食品廃棄物から新たな飲料を作り出すフードテックスタートアップ。ホテルや飲食業界と提携することで食品廃棄物を確保し、それらからビール「CRUST」やノンアルコール飲料「CROP」を創出している。破棄する食料を減らすだけでなく、二酸化炭素の排出を抑制し、ホテルや飲食業界に売上を新たにもたらすこともできる。

Image credit: CRUST Group

本社をシンガポールに構え、日本には昨年11月に法人を設立。日本国内ではクラフトビールを販売したり、捨てられる食材を使ったゼロウェイストレストランを展開したりするほか、今後、サステイナブルビールが発売予定。今後、タイでは現地 CP グループやドールと連携して PoC 展開とジョイントベンチャー、韓国でもジョイントベンチャーでの進出などを計画している。

【O-BIC Award】CRUST Group(シンガポール)

副賞:10万円(提供:大阪外国企業誘致センター)

前項で紹介済みのため説明を省略。

【KGAP+ Award】Voiceitt(イスラエル)

副賞:アクセラレーションプログラム「KGAP+」第5期への参加権(提供:国際電気通信基礎技術研究所)

脳卒中、パーキンソン病、ALS(筋萎縮性側索硬化症)などのに苦しむ人々は身体を自由に動かすことができず、周りの人々とのコミュニケーションが難しくなることがある。身体に問題がなくても、自閉症などで自分の意思をうまく声にして伝えられずに苦しむ子供たちもいるだろう。創業者の母は40歳の時にパーキンソン病を発症し、これが Voiceitt の開発につながった。

一般的な音声認識システムと異なり、Voiceitt では音声障がいを持った人が発した言葉も、正しく認識することができる。この認識結果を Siri、Google Home、Amazon Echo などに転送することで、音声コミュニケーションが可能になる。API が公開されており、音声入力インターフェイスを持つアプリやサービスが連携すれば、音声障がいを持った人も操作できるようになる。

【Expo 2025 Osaka, Kansai, Japan / JETRO Osaka Award】Brain Pool Tech(シンガポール)

副賞:2025年日本国際博覧会協会での個別ピッチ参加権(日本国際博覧会協会 + JETRO 大阪本部)

Brain Pool Tech は、ドローンから得られた地図データ、各所に配置されたセンサーから得られたデータ、GPS の人流データなどから、バターン認識や分析により、将来起きうる出来事のリスクや可能性を予測するスタートアップ。得られた知見の用途はさまざまで、物流の最適化、災害リスクのスコアリング、建設作業の効率化など、社会や業務の改善に役立てることができる。2019年に設立され、シンガポール国立大学のインキュベータ「GRIP」に採択された。

Image credit: BrainPool Tech

昨年10月には、朝日放送系の ABC ドリームベンチャーズから約3,000万円をシード調達した。Brain Pool Tech と ABC ドリームベンチャーズは、神戸市多井畑西地区の里山保全・活用を目的として実証実験を行い、AI 分析モデルを用いた生物多様性の現状把握や災害リスクの特定方法などを考案、住民参加型の持続可能な里山の管理・活用を提案する計画だ。同社は現在、モビリティアクセラレータ「Move SG」と、アフターコロナソリューションを促進するアクセラレータ「Expara VirTech Global」に参加している。


今回、入賞には至らなかったものの、ファイナリストとしてピッチ登壇したスタートアップは次の通り。

  • Human Assistive Technologies(メキシコ)……障がい者向けに義手や義足等の義肢装具や車いすを開発するスタートアップ。スマート多関節義手「C_HAND」は、指先から伝わる電気信号によって、義手でありながらも触感を得ることができる。温度だけでなく、物を落としかけると自動で掴む力を調節する技術も搭載。その他、VR/ARと人工知能を用いたテレリハビリテーションシステムも開発している。”
  • Kazoo Technology(香港)……ハードウェアとソフトウェアをシームレス且つ快適に融合させるテックスタートアップ。タッチスクリーンにタップするだけでデバイス接続・データ転送ができる。向き・角度の違いなど精度の高い検知機能やメモリ機能も搭載され、スクリーン上に反映された内容によってデータの読取・編集・保存ができる。”
  • Aura Air(イスラエル)……屋内外の空気コンディション(湿度・温度・粒子・ガス・CO2濃度・細菌やウイルス等)を検知、4段階の浄化プロセスで室内空気をろ過・消毒し、リアルタイムに空気品質を監視するデバイス・プラットフォームを提供。ラウンジ・ホール・バス等あらゆるスペースへの取付けが可能。
  • AC Biode(日本)……日本・ルクセンブルク・イギリスに拠点をもつ化学系スタートアップ。有機ごみとプラスチックごみが混ざっていても低温で炭化でき、また、PET・ナイロン等を低温で分解し、プラスチック材料や石油化学等に再利用できる(研究開発中) 2種類の触媒をもって、海洋プラスチック等のごみ処理問題に取組む。
  • Zeetta Networks(イギリス)……企業のネットワークの監視・制御・管理を改善するため、ネットワーク操作を簡素化・自動化するスタートアップ。英国最大規模の 5G に係るプロジェクトに参画しており、日系企業を含むコンソーシアムパートナーと実証実験を行っている。

「AR×旅行」体験をゲームにしたToii【BRIDGE Tokyo】

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  本稿は「BRIDGE Tokyo」に参加する出展者を紹介する記事。BRDGE Tokyoは国内外のスタートアップ、テクノロジーを集めたオンライン・トレードショーで、2021年夏にグローバル100社を集め、オン・オフのハイブリッド開催予定。情報はメールマガジンにて随時配信中 ニューヨークと台湾に拠点を置くToiiは受賞歴のあるゲームデザイナー兼開発者であるAllen Yu氏とYu-Yi…

 

本稿は「BRIDGE Tokyo」に参加する出展者を紹介する記事。BRDGE Tokyoは国内外のスタートアップ、テクノロジーを集めたオンライン・トレードショーで、2021年夏にグローバル100社を集め、オン・オフのハイブリッド開催予定。情報はメールマガジンにて随時配信中

ニューヨークと台湾に拠点を置くToiiは受賞歴のあるゲームデザイナー兼開発者であるAllen Yu氏とYu-Yi Chen氏によって2015年に創業された「AR×旅行」の体験をゲーム化するスタートアップです。主要メンバーはもちろん、エンジニアの多くもデザインにバックグランドを持ちます。そのためデザインとUX主導で開発するのが特徴です。これまでにTaiwan Startup Stadiumから非公開で資金調達を行っています。

ARと位置情報を組み合わせたゲームといえば真っ先にPokémon GOが思い浮かびます。Toiiのゲームも似てるかと言われたらそうではありません。大きな違いは、場所の捉え方です。

Pokémon GOは位置情報を活用することで現実世界そのものをゲームの舞台としました。ゲームにいるポケモンを如何に現実空間にいるかのように錯覚させるかに力が注がれています。それに対して、Toiiが開発するゲームは現実空間をゲームとして昇華させ、能動的に楽しむしかなかった旅行体験を受動的に満足度の高いものにする方法を提供します。各地域の文化、飲食、生き物をゲームを通して予期してない魅力さえも味わってもらうことを目的としているのです。Pokémon GOとはゲームと現実世界のベクトルが全く異なります。

Toiiの主なクライアントは政府機関、メトロシステム(地下鉄)企業、ショッピングモール、地元企業、美術館、ギャラリーなど様々な業界に渡ります。 これまで2019年8月に台湾の台北、2020年8月には高雄版をリリースして2万ダウンロードを達成。期間限定で日本の博多版も配信されました。

台湾人の旅行者の割合で第2位の1,200万人が訪れる日本に置いて、台湾発祥のゲーム会社が日本の観光地をゲーム化して、言語の壁を簡単に乗り越えられるようにするならば旅行の体験はより魅力的なものとなるはずです。観光地側にとっても大きなメリットがあります。Toii は世界中の主要都市の顧客と企業をつなぐ旅行プラットフォームと言えるでしょう。

特集:ARー拡張する現実世界

ARオールインプラットフォームPaaS 「ARGear(Seerslab)」【BRIDGE Tokyo】

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本稿は「BRIDGE Tokyo」に参加する出展者を紹介する記事。BRDGE Tokyoは国内外のスタートアップ、テクノロジーを集めたオンライン・トレードショーで、2021年夏にグローバル100社を集め、オン・オフのハイブリッド開催予定。情報はメールマガジンにて随時配信中 カリフォルニア州パロアルトに本社を置くSeerslabは、SK TelecomやSamsungなどの企業向けモバイルビデオ開発…

本稿は「BRIDGE Tokyo」に参加する出展者を紹介する記事。BRDGE Tokyoは国内外のスタートアップ、テクノロジーを集めたオンライン・トレードショーで、2021年夏にグローバル100社を集め、オン・オフのハイブリッド開催予定。情報はメールマガジンにて随時配信中

カリフォルニア州パロアルトに本社を置くSeerslabは、SK TelecomやSamsungなどの企業向けモバイルビデオ開発を10年以上経験したMichael Chong氏とJaecheol Kim氏によって2014年に創業されました。スマートフォンにAR利用を可能にするソリューションをアプリ開発者に提供しています。2016年にはY-Combinatorに参加し、これまでFoundation Capital、Graph Ventures、Kakao Corpなどから200万ドルの資金調達に成功しています。

1,500万回以上のダウンロードを記録したARスマートフォンアプリケーション「Lollicam」を皮切りに、ARオールインプラットフォームのPaaS 「ARGear」、オンラインコネクトプラットフォーム「Fanbox」を開発し、8,600万人のグローバルユーザーを抱えています。また、DisneyやUniversal City Studiosなど世界有数のIPを持つ企業がクライント兼パートナーとして同社と連携しているほか、画像処理ベースのARアルゴリズムが評価され、Facebook、Instagram、Tiktokの公式パートナーにも認定されています。

SamsungのGalaxyシリーズとLGのスマートフォンにはデフォルトカメラへARエフェクトを提供しており、一般消費者向けの「スマホ×AR」ソリューションとしてARGear(AR SDK、Content、Console)の開発を手がけています。

Beautification&Virtual Makeupというショーケースでは、ランドマーク式リアルタイムのフェイストラッキングをベースに、美肌加工、マスカラやリップなどのメイクアップを体験することができます。LGとはスマートフォンがパーソナライズされたスキンケアデバイスとなるためのアプリを共同開発を実施。スキン分析とプロダクト開発を担当したそうです。また、現実に重畳する2D / 3DコンテンツがARGearでは利用可能です。そこで戦略的パートナーシップを結ぶeBayとは共同で、AR Commerceの開発を行いました。フィッティング、メイク、家具選びの体験を向上させるのが目的です。

特集:ARー拡張する現実世界

エッジAIでxRの入力デバイスを改革するQuantum Core【BRIDGE Tokyo】

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本稿は「BRIDGE Tokyo」に参加する出展者を紹介する記事。BRDGE Tokyoは国内外のスタートアップ、テクノロジーを集めたオンライン・トレードショーで、2021年夏にグローバル100社を集め、オン・オフのハイブリッド開催予定。情報はメールマガジンにて随時配信中 リアルタイム学習、小メモリ/データでの多変量時系列処理ソリューションを持つQuantum Coreは2018年に東京で創業され…

本稿は「BRIDGE Tokyo」に参加する出展者を紹介する記事。BRDGE Tokyoは国内外のスタートアップ、テクノロジーを集めたオンライン・トレードショーで、2021年夏にグローバル100社を集め、オン・オフのハイブリッド開催予定。情報はメールマガジンにて随時配信中

リアルタイム学習、小メモリ/データでの多変量時系列処理ソリューションを持つQuantum Coreは2018年に東京で創業されました。「リザーバコンピューティング」と呼ばれる再帰ニューラルネットワークの一種を用いた時系列処理システムの研究開発と導入支援を行うスタートアップです。現在シリーズAまで資金調達が完了し、調達額は2億円で株主にはIDATEN Ventures、JAFCOが入っています。

これまでビッグデータ&計算パワーを前提とした機械学習が、画像やテキストの分野などで破壊的存在として様々な業界を改変してきました。人間の識別・認識の本質は特徴の選択・抽出と言われますが、人間を凌駕し始めたわけです。しかしこれらはまだまだ一部の領域での話です。現実は機械が認識しやすいような綺麗な形をしていません。

Quantum Coreが提供する機械学習アルゴリズムの価値は、これまで苦手としていた領域を照らすところにあります。スモールデータ&低計算パワーで時系列情報(時間ともに変化する情報。たとえば毎月の売上、音声・映像データなど)のリアルタイム学習が可能です。具体例を上げると、数秒の挨拶をするだけで話者特定を可能にしたり、MACNICAとの共同開発した非接触ユーザーインターフェイスはエッジのみに学習させてジェスチャーの個人認識を可能にします。これらを深層学習の計算量100倍、学習データは1/10程度で、マイコン上でできてしまう、つまり数キロバイトのメモリで学習処理ができてしまうのです。

エッジAIはユーザーインターフェイスだけでなく、環境のデバイス入力としてもXRにとって重要なファクターです。多種のセンサーに対応し、話者特定、ジェスチャー認識、姿勢認識、物体認識と柔軟に用途を変えられる機械学習アルゴリズムはビッグデータ&計算パワーを前提とした機械学習の隙間を照らすだけでなく、得意分野さえも簡便なものへと変える力を秘めています。

特集:ARー拡張する現実世界

ウェブ埋め込み可能、自由視点動画配信「SwipeVideo」【BRIDGE Tokyo】

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Amatelusのデモ動画はこちらから

本稿は「BRIDGE Tokyo」に参加する出展者を紹介する記事。BRDGE Tokyoは国内外のスタートアップ、テクノロジーを集めたオンライン・トレードショーで、2021年夏にグローバル100社を集め、オン・オフのハイブリッド開催予定。情報はメールマガジンにて随時配信中

ウェブに埋め込み可能な自由視点動画配信システム「SwipeVideo」を開発するのがAmatelusです。2017年に東京で創業し、SwipeVideoの開発・制作・販売を中心に、自由視点映像の配信及び編集ソフト・アプリケーションの開発や撮影、VR/MR関連システムの開発を手がけています。

これまでMicrosoft innovation award2017の受賞を始めとして、埼玉県庁との官民連携、富士通アクセラレータへの採択、昨年11月にはNTTドコモに「5Gパートナーソリューション」としてSwipeVideoを提供するなど、5Gやスマートフォンとの親和性が高い映像配信ソリューションとしての評価を受けています。

テレイグジスタンスの一種としてスマートフォン / HMDの両方をカバーした様々な視点の動画配信自体は「VR SQUARE」などが実現していますが、これらと比較して、SwipeVideoの特筆すべき特徴を上げると「自由視点」「アプリ不要」「4Gに対応」の3点になります。

これまで映像処理負荷や配信負荷の高さからブラウザ上での配信や再生は難しいとされてきた自由視点映像をクラウド配信できる配信システム有しています。プロが見たら魅力的ではない視点は、視聴者にとっても同じとは限りません。アイドルが踊っている後ろ姿が、サッカー選手がボールを蹴る時の手の使い方が人を魅了する瞬間があります。テレイグジスタンスが提供する単一視点の世界とは逆の発想と言えます。

WEBの技術(HTML5)だけで動作するため、シェアが容易で視聴者までのプロセスが少ないことも大きな魅力です。キラーコンテンツのラインナップが視聴体験の妨げになることがなくなります。それぞれの場所でコンテツの魅力伝達力がジャンプアップするだけなのです。

また、SwipeVideoは4G環境でも動作します。複数の映像を同時に配信しているので、YouTubeをタブで視点の数だけ開いて再生しているのと同じ状況です。想像しただけでもデータ量の多さに冷や汗が出ますが、この課題を克服している点は驚きです。SaaSモデルのクラウド管理ツールを導入する事で、導入企業側で自由視点映像の生成や配信が可能です。また、SwipeVideoインスタントシステムを購入すれば導入企業側で自由視点映像の撮影も簡単にできるようになります。

今後は技術教育や製造業の技術継承、スポーツ施設でのフォームチェック、イベント会場での新たな視聴体験等さまざまな分野でサービスを展開していくことを計画中です。

AIとxR技術でひとりでも音楽コンサートを実現「Rima Public(Emotionwave)」【BRIDGE Tokyo】

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本稿は「BRIDGE Tokyo」に参加する出展者を紹介する記事。BRDGE Tokyoは国内外のスタートアップ、テクノロジーを集めたオンライン・トレードショーで、2021年夏にグローバル100社を集め、オン・オフのハイブリッド開催予定。情報はメールマガジンにて随時配信中

EmotionwaveはAIを音楽に適応させた音楽コンサートやパフォーマンスを企画・開発する2007年創業の韓国スタートアップです。2020年6月からは、公共および文化空間複合施設にカスタマイズされた音楽コンサートRima Publicのサービスを提供しています。

Rima Publicは、特定の場所で行われる従来のコンサートとは異なり、会場を問わず、無人楽器や演奏システムで自らのパフォーマンスを発揮する機会を与えるものです。AI技術とロボット制御技術を組み合わせることで実現され、ピアノ、ドラム、ギター、ベース、マリンバ、パーカッションなど、さまざまな楽器の演奏に対応しています。

つまり一人でアンサンブルなバンドを構築してコンサート披露ができるようになるバンドシステムということです。さらにXR技術を採用することで、フィールドへの没入感を高め、豊かな音を楽しむことができます。Rimaが実現したいものはまさにAI × Music × XRによる全く新しい体験です。

下の写真は昨年11月に開催された「2020 Future Show」におけるRima XRコンサートの様子です。アーティストはボリュメトリック技術で撮影された姿が現場に送られ、非対面の形で演奏しています。演奏はRIMA AIバンドとして人工知能が担当し、現場で披露されました。 ARギタリストと顧客がコラボレーションする試みも同時に実施されています。

Image Credit:EmotionwaveーRima XRコンサートの様子

すでにシフン工業開発庁、K-Comwel、K-Petroなど公的機関や企業においてRima Publicを活用したコンサートが開かれています。そして、シフン市の支援を受けてEmotionwaveが開発した、世界初のAIによる韓国音楽パフォーマンス「韓国音楽メカトロニクス」の開発に成功し、AIコンサートの範囲を拡大しています。

Emotionwaveは、韓国の国立および公立学校の教師と生徒向けの非対面教育プラットフォーム「MuLearn」の立ち上げを計画しています。パンデミックのために苦労している音楽教師やアーティストを支援するために教育機関に向けたサービスとして、AI音楽技術とロボット工学を備えた没入型音楽教育ソリューションを目指しています。現在は韓国、北米市場を開拓中で、日本市場にも関心を寄せています。

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離れた場所でも共同作業を可能に、産業向けAR「Augumenta」【BRIDGE Tokyo】

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本稿は「BRIDGE Tokyo」に参加する出展者を紹介する記事。BRDGE Tokyoは国内外のスタートアップ、テクノロジーを集めたオンライン・トレードショーで、2021年夏にグローバル100社を集め、オン・オフのハイブリッド開催予定。情報はメールマガジンにて随時配信中

フィンランドのオウルに本社を置くAugumentaは「AR SmartGlasses for Industry 4.0」を掲げ2012年に設立されました。企業向けの産業用ARソリューションを開発しており、リモートで簡単にコラボレーションするソリューションを提供しています。2017年にButterfly Ventures、Amor & Labor Oyからのシードファイナンスを完了した後、2019年の初めにTaiwan Startup Stadiumからの資金調達しました。いずれも非公開であるため調達額は不明です。

工場の現場で扱われるハードウェアは高い環境耐性とシンプルな操作性が求められます。騒がしい、暗い、粉塵が多いだけでなく、重い保護具を着用する必要さえあります。さらに作業現場に到達するのが難しい場合も少なくありません。現場同士を比較しても同じことが言えます。それぞれ特別な機能が必要で、使われてる周辺デバイス/システムもバラバラです。こうしたカスタマイズ性が高い業界ではプラットフォーム設計から独立しなければすぐにレガシーを生み出してしまいます。

Augumentaは、こうした産業現場でスマートグラスを使用する組織に拡張現実アプリケーションと開発ツールを提供しています。同社のソフトウェアは、スマートグラスのユーザーがマシンの動作を監視および制御し、IoTを組み合わせてスマートグラスで実行される実質すべてのアプリケーションを制御するための新しい方法を提案します。グローバルOEM、インテグレーター、開発者に製品のライセンスを供与しています。

これまでも多くの業界で、作業に必要なスタッフが出張できないという理由で生産、保守、または設置プロジェクトの大幅な遅延が幾度となく起きています。Augumentaはコロナで更に影響が大きくなる中、互いに接近できない場合であっても人々が協力できるソリューションとして、需要の高まりを見込んでいます。

特集:ARー拡張する現実世界

CES 2021 ベストガジェットたち:リサイクルできないゴミは返却「Lasso Loop Recycling」(7/7)

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Lasso (前回からのつづき)Lasso Loop Recyclingは、リサイクルを容易にするため、廃棄物を集め、洗浄し、分類するマシンを製作している。イギリスを拠点とする同社によると、プロセスの自動化によって埋立地にあふれる大量の廃棄物を削減することが狙いだ。 このキッチン用家電はまだ開発途中だ。投入口からアイテムを入れるとカメラとセンサーがパッケージを分析し、リサイクル可能かどうかを知らせ…

家庭用リサイクル機のLasso
Image Credit: Lasso

Lasso

前回からのつづき)Lasso Loop Recyclingは、リサイクルを容易にするため、廃棄物を集め、洗浄し、分類するマシンを製作している。イギリスを拠点とする同社によると、プロセスの自動化によって埋立地にあふれる大量の廃棄物を削減することが狙いだ。

このキッチン用家電はまだ開発途中だ。投入口からアイテムを入れるとカメラとセンサーがパッケージを分析し、リサイクル可能かどうかを知らせてくれる。リサイクルできない場合は投入したアイテムが戻ってくる。その場合はゴミ箱へ捨てる。リサイクル可能な場合は一連の処理が行われ、最終的には細かく粉砕されて小分けにされる。次に、ユーザーはスマートフォンのアプリでドライバーにピックアップを依頼する。

いつの日かリサイクルセンターの必要性がなくなり、コストやその他の障壁が取り除かれることが期待されている。リサイクルの対象はアルミ、スチール、プラスチック2種、ガラス3種の計7種類となっている。このデバイスは2022年ごろに3,500ドルで市場に出る予定だ。しかし理論的には、リサイクルによる収入で5年以内に元が取れるという。

血圧モニタリングアプリ「Biospectal OptiBP」

近年、血圧計はめざましい進歩を遂げている。バイタルを測定してかかりつけ医に直接転送し、医師がはリモートで分析できるというものもある。だがそれらは専用のデバイスを必要とするので、さほど快適だとは言えない。

Biospectalはスマートフォンのカメラで血圧を測定できる「Biospectal OptiBP」を開発した。同社は、Natureの『Scientific Reports』に最近掲載された大規模な臨床研究で「Biospectal OptiBP」が従来の血圧測定用カフと同等の精度をもつことが検証されたとしている。

スマートフォンの内蔵光学カメラレンズを使って、従来のカフの半分の時間(約20秒)で指先の血流を記録・測定する。皮膚を通して血流を光学的に測定することによって、OptiBP独自のアルゴリズムと光学信号のキャプチャ方法を用いて光情報を血圧値に変換する。

キャプチャされた血圧データをかかりつけ医に接続することで、医師はリモートで患者をモニタリングできる。デバイスは現在パブリックベータ版となっている。スイスを拠点とする同社は、Bill & Melinda Gates Foundation、Grand Challenges Canada、Innosuisseの支援を受けている。

CDCによると、高血圧は米国の成人の46%(1億人)近くにみられており、CEOのEliott Jones氏はVentureBeatのインタビューで「これらの人々にリーチできれば、素晴らしい」と述べている。

そのためには、血圧検査をより便利にすることだ。彼はビデオ通話でやり方を見せてくれた。これの利点は、多くの人々から多くのデータを集めることによって、高血圧についての理解を深めさせてくれることだ。同社は2017年に設立され、プライベートラウンドで数回の資金調達を行っている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

CES 2021 ベストガジェットたち:非接触型ビデオドアベルにAI補聴器(6/7)

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スマートドアベル (前回からのつづき)筆者は、スマートフォンを検出することによってユーザが指でドアノブに触れただけで解錠してくれるLevelのドアロックを検討していた。だがコロナ時代、モノに触ることは望ましくない。Kohlerは、ハンドルに触れることなく手を振るだけで操作できるキッチン・バス設備を数多く開発している。Alarm.comには手を振るだけで鳴らせる非接触型ビデオドアベルがある。 Ett…

ドア前で訪問者の体温を測定してくれるEttie
Image Credit: Plott

スマートドアベル

前回からのつづき)筆者は、スマートフォンを検出することによってユーザが指でドアノブに触れただけで解錠してくれるLevelのドアロックを検討していた。だがコロナ時代、モノに触ることは望ましくない。Kohlerは、ハンドルに触れることなく手を振るだけで操作できるキッチン・バス設備を数多く開発している。Alarm.comには手を振るだけで鳴らせる非接触型ビデオドアベルがある。

Ettieはトラッキング、画像記録、リアルタイムアラート、キャパシティ管理を組み合わせたビデオドアベルだ。訪問者の体温を感知して、入室を許可するかどうかを判断する。さらに、室内が定員に達したときも教えてくれる。必要に応じて接触履歴を処理することもできる。これらの機能をすべて兼ね備えた製品はないのではないか。このジャンル全体がイノベーションを強化しようとしていることを讃えたいと思う。

AI補聴器「Oticon More」

Oticonはディープニューラルネットワークを使ったデバイスで補聴器の指向性を改善している
Image Credit: Oticon

Oticonの聴覚ソリューションには100年以上の歴史がある。だが、最新鋭のディープニューラルネットワークによる初の補聴器を引っ提げて現代テクノロジーの時代に飛び込んできた。「Oticon More」はネットワークの最先端のAI事例だ。

補聴器メーカーは何年も前からAIを使用していると言われており、VentureBeatではこのストーリーを以前にも聞いたことがあったが、同社副社長で聴覚学博士のDon Schum氏にインタビューで確かめた。Oticonは深層学習ネットワークを1,200万件のリアルな生活音でトレーニングし、人の話し声を識別して背景の雑音から切り離せるようにした。同デバイスはユーザーの周囲を1秒あたり約500回分析する。

「ノイズから話し声を取り出す能力を向上させたかったのです。それは補聴器界が切望しているもののひとつです。聴覚の低下した患者は騒がしい環境ではかなり不利益を被ります。私たちは1,200万件ものサンプルを使って、話し声を識別するシステムをトレーニングしました」(Schum氏)。

人工の規則に従った制約のあるデータセットではなく、「BrainHearing」(訳注:脳の聞く働きから聞こえを考えるアプローチ)による広範な体験学習は、人間の脳のように雑音の中から話し声を取り出して処理する。その結果、音の表現がより自然なものとなり、話の内容の理解を高め、聞き取る労力を軽減し、騒がしい環境であっても聴覚の低下した人が話の内容をより多く記憶しておけるようになる。

最近の補聴器の大半はノイズキャンセリング機能がついている。Oticonが1月第3週に6,000ドルで発売したこのデバイスはハイエンドと言えるだろう。Oticonには競合がいるが、従業員は2,000名で、世界でも屈指の大手補聴器メーカーだ。Schum氏によると、Oticon Moreは旧世代の製品と比較して脳に送る音が30%多く、話の内容の理解を15%高めるという。(次のガジェットにつづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

CES 2021 ベストガジェットたち:手のひらサイズのペット「Moflin(モフリン)」(5/7)

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Moflin (前回からのつづき)Vanguard Industriesはモフモフの毛虫のような形のペット「Moflin」を披露した。Moflinはユーザーの気持ちを癒やすように設計されている。手のひらサイズのペットで、視力は持たないが小動物のようなかわいらしい鳴き声を出し、なついてくれる。 CES 2021には、もっとキュートなロボットがたくさんいたと思う。Moflinは黒い目と柔らかい毛皮に、…

Moflinは癒しを与えてくれる
Image Credit: Vanguard Industries

Moflin

前回からのつづき)Vanguard Industriesはモフモフの毛虫のような形のペット「Moflin」を披露した。Moflinはユーザーの気持ちを癒やすように設計されている。手のひらサイズのペットで、視力は持たないが小動物のようなかわいらしい鳴き声を出し、なついてくれる。

CES 2021には、もっとキュートなロボットがたくさんいたと思う。Moflinは黒い目と柔らかい毛皮に、エモーショナルな機能を備えている。同社によると、Moflinはアルゴリズムによって学習して成長し、センサーを使用して環境を判断するという。ジャイロ・加速度計、タッチセンサー、マイクが内蔵されている。MoflinはBluetooth接続で、アプリはiOSとAndroidに対応している。購入は6月まで、送料込みで1匹400ドル。

パナソニックのAR HUD

自転車をマークアップするパナソニックのAR HUD
Image Credit: Panasonic

この製品はまだコンセプト段階であり、おそらく細工された画像にすぎないのではないか。筆者には分からない。だが、車のフロントガラスが拡張現実ディスプレイとして機能することで、運転のあるべき姿を示してくれる。ハンドルを握るとAR HUDが起動し、地図の目的地に向けて進むべき方向を示してくれる。進路をガイドし、危険を知らせてくれる。前方の交差点に進入していくときに道路にゴミバケツが転がっていれば、赤い光でフラグを立ててくれる。自転車は黄色くマークアップされ、進むべき進路は青で示される。過去のHUDとは対照的に、これはシャープでシームレスに見える。幻想なのかもしれないが、魅力的なのは確かだ。(次のガジェットにつづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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