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攻防を極める中国の自転車レンタル業界、マーケットシェアをリードしているのはofo(小黄車)であることが判明【7Park Data調査報告】

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Tencent(騰訊)の CEO である Pony Ma(馬化騰)氏と GSR Ventures(金沙江創業投資)CEO の Zhu Xiaohu(朱嘯虎)氏の不仲は公知の事実だ。どの企業が自転車レンタルプラットフォームの勝者になるかを巡る争いは、すでに過熱気味だった中国の自転車レンタル業界にさらに油を注いでいる。大物投資家の間で交わされる議論が混乱に拍車をかけるため、競争をただ見物しているだけの…

Tencent(騰訊)の CEO である Pony Ma(馬化騰)氏と GSR Ventures(金沙江創業投資)CEO の Zhu Xiaohu(朱嘯虎)氏の不仲は公知の事実だ。どの企業が自転車レンタルプラットフォームの勝者になるかを巡る争いは、すでに過熱気味だった中国の自転車レンタル業界にさらに油を注いでいる。大物投資家の間で交わされる議論が混乱に拍車をかけるため、競争をただ見物しているだけの人にとっては、急成長を遂げるこの市場でどちらが優勢かを見極めるのは難しい。当事者の企業にとってもさえもこれは難題だ。

ニューヨークの調査会社 7Park Data は最近、この問題に関する観測を中国の自転車レンタル市場に関する洞察とあわせて発表した。同社によると、ofo(小黄車)が65%のマーケットシェアを有し、競争をリードしているようだ。

中国都市部の「最後の1キロ問題」(訳注:目的地の近くまでは容易に到達できるが、その先の短距離移動が不便である問題)を解決する上で、近年の自転車シェアのシステムは便利かつ効率的である。これまでは長きに渡って自家用車が人気を集めており、自転車は移動手段としては敬遠されるようになっていた。しかし、レンタル自転車ブームの到来が再びユーザの自転車熱に火を付け、両社によると1日あたろ2,000万回以上利用されるまでになっている。調査結果によると、ofo および Mobike(摩拜単車)の両サービスとも、ユーザは平均約1時間自転車に乗っているとしており(2017年5月現在)、今年前半に発表された平均25分という数字と比べて上昇を見せている。

Image credit: 7Park Data

2016年第4四半期から2017年第1四半期にかけて、ofo の週間アクティブユーザ数は386%という驚異的なペースで増加した。Mobike の成長はこれよりは緩やかだが、同調査によると同じ期間で180%の増加となっている。

上海には45万台のレンタル自転車があり、世界トップの自転車シェア都市となっている。ほぼ全てが2016年から投入されたものだ。自転車の市場シェアを確保するため、ofo と Mobike はそれぞれ自転車メーカーと製造契約を結んでいる。(車のドライバーを巡り Uber(優歩)と Didi Chuxing(滴滴出行)が繰り広げた縄張り争いを連想させる)。中国にある14の第1級都市のうち ofo は8省でシェアをリードしており、対する Mobike は残りの6省となっている。

第1級省における、ofo と Mobike のマーケットシェア
Image credit: 7Park Data

中国国外での展望

ローカルな市場の他にも、両社は中国以外に目を向け始めている。事業拡大を図るため、ofo は2017年、シンガポールでサービスを開始した。これは中国の自転車レンタル企業としては初の海外展開となる。北京で設立された同社は今や5ヶ国に展開している。同様の試みとして Mobike も、シンガポール、イギリス、そして直近では日本への海外展開を行っている。

一般的に、製品を海外で販売するには現地向けにローカライズすることが成功の秘訣であり、自転車レンタルにおいても例外ではない。

7Park Data の調査責任者である Brian Chaitoff 氏は、TechNode(動点科技)に次のように語っている。

自転車レンタルの成長を後押しする市場ダイナミクスはそれぞれのマーケットで異なります。海外マーケットへの事業拡大を成功させるには、次の要素を意識する必要があるでしょう。すなわち、人口密度(つまり設備稼働率を高く保ち、かつ利用可能な空き車両を確保すること)、経済的要因、自転車を安全に運転するのに適した環境かどうか(つまり物理的なレイアウトや犯罪率など)、そして州や政府の規制が市場の成長を妨げないこと、などです。ライドシェアのケースと同様に、一般に新しい市場が素早くかつ継続的に成長するためには、新規参入企業が十分な資金を得られることが肝要です。

1件の閉鎖と1件の買収

マーケットシェア確保のために両社とも無料レンタルの機会を提供する必要に迫られているが、このセクターでは市場の統合が進むのではないかという初期の兆候がいくつか見られる。重慶の自転車レンタルスタートアップ Wukong Bike(悟空単車)は今月初め、事業の閉鎖を発表した。程なくしてこの件に詳しい筋の人々は、Mobike が小規模スタートアップ Unibike(由你単車)の買収を完了したと明かした。

私たちは、自転車シェア市場は長期的には寡占状態になると見込んでいます。理由の一つには、1社がサービスを提供した方があちこちの場所で自転車をレンタルでき、利用者側もその方が利便性が良いと気づくことが挙げられます。(Brian 氏)

【via Technode】 @technodechina

【原文】

中国のバイクシェアリング大手Mobike(摩拜単車)、同業のUnibike(由你単車)を買収か——業界統合に向けた動きが始まる【報道】

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Tencent Tech(騰訊科技) によれば、中国の自転車レンタルスタートアップのトップ企業である Mobike(摩拜単車)が、小規模の同業プレイヤー Unibike(由你単車)の買収を完了したと、近い筋の関係者の話として伝えている。買収額は明らかにされていないが、Mobike が同社の出資者であり、シリーズ A ラウンドでは1億人民元(約16.6億円)を投資していることが明かされている。 同社…

Unibike(由你単車)
Image credit: Unibike(由你単車)

Tencent Tech(騰訊科技) によれば、中国の自転車レンタルスタートアップのトップ企業である Mobike(摩拜単車)が、小規模の同業プレイヤー Unibike(由你単車)の買収を完了したと、近い筋の関係者の話として伝えている。買収額は明らかにされていないが、Mobike が同社の出資者であり、シリーズ A ラウンドでは1億人民元(約16.6億円)を投資していることが明かされている。

同社のスポークスマンは次のように語っている。

記事は正確ではありません。Mobike はユーザエクスペリエンスの向上とコアテクノロジー競争力の強化、また国内外のビジネス拡張を加速することに集中しています。

しかし、記事のどこが間違っているかなどの詳細は語られていない。

2016年10月に Mobike は500万人民元(約8,300万円)を Unibike に出資している。それ以降、Unibike は中国の大学のキャンパスにおいて Mobike のサブブランドとして運営している。

記事が正しければ、これは Mobike による ofo(小黄車)との競争に向けた大きな動きとなるだろう。Unibike は当初キャンパスに注力していたことや、デポジット不要のサービスを提供していたことなど ofo といくつか類似点がある。情報筋によると、Mobike が Unibike を買収したことにより低価格マーケットに進出することを目論んでおり、シナジー効果を発揮する大きなチャンスだという。

自転車レンタル市場における2大巨頭による激しさを増すバトルに加えて、中国において成長著しい同市場において初となる大型買収劇であるという点においても、この統合は意義深い。

過熱する自転車レンタル業界の競争により、中国において中小企業が ofo や Mobike といったトップ企業に対して生き残る可能性は低くなっている。今回の買収劇の数日前である今週初め、この業界で初となるサービスをシャットダウンする企業が現れた。重慶に本拠を置く自転車レンタルスタートアップの Wukong Bike(悟空単車)が、先週サービスの終了を発表したのだ。

Mobike のはっきりしない回答はともかく、一つ確実に言えることがある。市場が爆発的成長を遂げた後、中国の自転車レンタル業界は統合に向けて急速に動き出しているということだ。Unibike 買収のニュースが正しくなかったとしても、最初の買収劇はごく近いうちに起こるはずで、その後も数多く起こるだろう。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

バイクシェアリングのMobike(摩拜単車)が日本市場に参入、国内サービス第一弾は福岡市から

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バイクシェアリングの Mobike(摩拜単車)が、中国やシンガポールに続きイギリスでもサービスを開始すると発表したのは先週のことだ。サービス開始から14ヶ月で、サービス展開する自動車台数450万台、既に開示分だけでも総額9億ドル以上を調達しているこの中国のスタートアップは、今月神戸で開催された Infinity Venture Summit 2017 Spring でも、日本市場への参入を示唆して…

左から:福岡地域戦略推進協議会(FDC) 事務局長 石丸修平氏、Mobike 海外展開統括 Chris Martin 氏、福岡市総務企画局理事 永浦洋彦氏
Image credit: Mobike Japan

バイクシェアリングの Mobike(摩拜単車)が、中国やシンガポールに続きイギリスでもサービスを開始すると発表したのは先週のことだ。サービス開始から14ヶ月で、サービス展開する自動車台数450万台、既に開示分だけでも総額9億ドル以上を調達しているこの中国のスタートアップは、今月神戸で開催された Infinity Venture Summit 2017 Spring でも、日本市場への参入を示唆していた

Mobike は22日、福岡市のスタートアップハブ FUKUOKA growth next で福岡市や福岡市地域戦略推進協議会(FDC)と共同で記者会見を開き、Mobike の日本法人としてモバイク・ジャパンを福岡市内に設置することを明らかにした。

Image credit: 福岡市

プレスリリース中で、同社は、

今後、Mobike は福岡市を皮切りに多くの人々の生活に寄り添いながら、日本全国へと展開を広げていきます。

…と説明。事実上、Mobike が日本で最初に上陸するのは福岡市となる。Mobike は福岡市と連携し、福岡市内に Mobike 専用の駐輪場を整備する方向で検討を進める。現時点では、サービス開始日や日本でサービス提供する際の料金については明らかになっていない。

福岡市はアーバンモビリティ(都市交通)分野のスタートアップとも相性がよいようだ。今年に入って、スタートアップによる空港バスの運行なども開始している。東京や大阪などでは鉄道が移動手段の主翼を担う一方、福岡市内には地下鉄などの既存の交通手段でリーチできないエリアが残されており、それらを補完するツールとしてもバイクシェアリングに白羽の矢が立ったと言える。スタートアップ都市を宣言し、海外のスタートアップとの連携を強化している福岡市の姿勢も、Mobike にとって好都合だったと言える。

Image credit: 福岡市

中国のバイクシェアリング大手Mobike(摩拜単車)、ヨーロッパに拡大

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急成長を続ける中国の自転車シェアリングスタートアップの Mobike(摩拜単車) が、アジア以外のマーケットに初めてローンチすると発表した。 2015年に上海で設立された Mobike は、昨年の初ローンチ以来、中国全土の数十の都市でサービスを提供している。今年3月にはシンガポールに上陸した。そして本日(6月12日)、イギリスの都市マンチェスターとサルフォードで今月以内にローンチすると発表した。こ…

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中国のバイクシェアリング Mobike(摩拜単車)
Image Credit: Mobike

急成長を続ける中国の自転車シェアリングスタートアップの Mobike(摩拜単車) が、アジア以外のマーケットに初めてローンチすると発表した。

2015年に上海で設立された Mobike は、昨年の初ローンチ以来、中国全土の数十の都市でサービスを提供している。今年3月にはシンガポールに上陸した。そして本日(6月12日)、イギリスの都市マンチェスターとサルフォードで今月以内にローンチすると発表した。これによって同社が事業展開する都市数は、世界3つのマーケットで計100都市に達するとした。

イギリスでのローンチは、Mobike の大々的なヨーロッパ拡大の最初の一歩となる。今後数ヶ月内に「相当数のヨーロッパの都市」にサービス展開する計画だ。

私たちはすでに、ヨーロッパ地域の多数の都市と交渉を進めています。このパイロット事業の成功こそが、多くのパートナーシップを獲得するための最初のステップになると確信しています。私たちの事業によって、自転車はヨーロッパ全土の都市民にとって最も便利で経済的な選択肢となるでしょう。

Mobike U.K.のゼネラルマネージャー、Steve Pyer 氏はこのように語った。

あらためて解説すると、Mobike はサービス提供都市に対し、自転車およびモバイルアプリなどのテクノロジープラットフォームを提供している。車体の耐久性を確保し、多大な修理コストを回避するため、Mobike の自転車はチェーンレスだ。スポーツ仕様のパンクフリーのエアレスタイヤを装備し、錆びないアルミフレームを使用している。自転車のロックを解くには、利用者の携帯端末で QR コードをスキャンする。

これまでに同社は3億2,500万米ドルの資金を調達している。今年1月には Tencent(騰訊)がリードしたラウンドで約2億1,500万ドルを調達した。これまでの主な投資家としては、Foxconn(鴻海/富士康)、Temask、Sequia Capital がいる。

カーシェアリングサービスが自動車の走行データを蓄積し、都市の交通インフラの改善に寄与しているのと同様、Mobike は各自転車に GPS を内蔵している。リアルタイムの走行データにアクセスすることによって最適な配車を実現しており、同時に、天候や交通状況の変化がサービスにどのように影響するかも分析している。Mobike によれば、このデータはまた「様々なスマート都市計画プロジェクト」において都市プランナーを助けるという。

Pyer 氏は次のように続ける。

私たちの目標は、責任感を持つこと、持続的であること、そして革新的であることです。私たちは、マンチェスターとサルフォードの住民がすぐに私たちのサービスの良さを理解してくれると確信しています。自転車の利用が増加し、スマートデータが都市計画に活用され始める際には、これらの都市は、実現可能な都市構造変革のショーケースとなるでしょう。

都市の混雑に加え、コナベーション(都市の連結肥大化)が世界中で懸念される中、自転車は投資家たちの間でのホット・トレンドとして注目を集めている。昨年9月、Mobike と並ぶ自転車シェアリングスタートアップの Ofo(小黄車)に「数千万単位」の金額を Didi Chuxing(滴滴出行)が出資している。Ofo は今年すでに4億5,000万米ドルという驚くべきラウンドをクローズさせている。一方アメリカでは、最近、Anderesseen Horwitz がリードしたラウンドで LimeBike がおよそ1,200万米ドルを調達した

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

中国のバイクシェアリング大手Mobike(摩拜単車)、Apple PayとiPhone カメラのサポートを発表——グローバル化へ向け加速

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中国の Mobike(摩拜単車)と競合 ofo(小黄車)の間における自転車レンタルサービスをめぐる戦いは依然続いており、終わりが見えない。両社は自転車の所有数とテクノロジーに関して、本拠地中国のみならず他国においても全面戦争を展開している。今、両社はユーザエクスペリエンスに照準を合わせている。 昨日(6月6日)Mobike は Apple との提携を発表し、iPhone ユーザの Apple Pa…

中国の Mobike(摩拜単車)と競合 ofo(小黄車)の間における自転車レンタルサービスをめぐる戦いは依然続いており、終わりが見えない。両社は自転車の所有数とテクノロジーに関して、本拠地中国のみならず他国においても全面戦争を展開している。今、両社はユーザエクスペリエンスに照準を合わせている。

昨日(6月6日)Mobike は Apple との提携を発表し、iPhone ユーザの Apple Pay による支払いと、iOS 11の iPhone カメラで QR コードをスキャンすることで Mobike の自転車の開錠が可能になった。これは、同社のユーザエクスペリエンスを向上させ、鋭敏な競合らの先を行くための取り組みの一環だ。

Apple Pay は同社が Alipay(支付宝)と WeChat Pay(微信支付)に続き3番目に承認した決済方法である。携帯電話の Mobike アプリを最新版の iOS 5.0 にアップグレードすると、国内ユーザはアプリ内の Apple Pay を使用して Mobike アカウントへのデポジットやトップアップができる。

モバイル決済サービスの Apple Pay が世界中で好評を博していることからも(ただし中国においては、 Apple Pay は注目に値しないものとしてその評価は低く、2017年第1四半期の中国モバイルペイメント市場においてトップ10にも入らなかった)、Apple Pay 機能の新たなサポートは Mobike のグローバル化を後押ししていくものだろう。

さらに、Apple の QR コードサポート機能の導入により、Mobike ユーザはわざわざアプリを開かなくても QR コードをスキャンして自転車を開錠することが可能になった。この便利で迅速な方法で自転車を開錠できることにより、同社のユーザベースの拡大と成長の加速が期待できる。

Mobike によると、月間アクティブユーザは前月比の2倍に増えているという。新規ユーザのほぼ半分はメッセージアプリ WeChat(微信)から来ており、3月に WeChat と提携したことで、ユーザは WeChat のウォレット機能内にある Mobike の自転車レンタル機能へのアクセスが可能になった

Mobike の競合 ofo は、ofo を含む6つの自転車レンタルアプリに対して「scan-and-ride(スキャンして乗る)」機能をサポートする Alipay に対応している。加えて、4月からは配車サービス大手Didi Chuxing(滴滴出行)のアプリ内からのアクセスも可能になった。Didi は ofo の主要投資家で、これまでに3回のラウンドを通して同社に何億米ドルもの資金を提供している。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

中国のバイクシェアリング・スタートアップMobike(摩拜単車)、膨大なユーザデータを活用したAI「Magic Cube(魔方)」を発表

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自転車レンタルスタートアップ Mobike(摩拜単車)は昨日(4月12日)、競合各社に対抗する新たな試みとして、「Magic Cube(魔方)」と呼ばれる人工知能(AI)によるデータ監視プラットフォームをローンチしたと発表した。姉妹サイトの TechNode Chinese(動点科技)が報じた。 自転車レンタル分野で AI が利用されるのは初となる。 Mobikeのビッグデータ部門チーフサイエンテ…

自転車レンタルスタートアップ Mobike(摩拜単車)は昨日(4月12日)、競合各社に対抗する新たな試みとして、「Magic Cube(魔方)」と呼ばれる人工知能(AI)によるデータ監視プラットフォームをローンチしたと発表した。姉妹サイトの TechNode Chinese(動点科技)が報じた。

自転車レンタル分野で AI が利用されるのは初となる。

Mobikeのビッグデータ部門チーフサイエンティストである Yin Dafei(尹大朏)氏 によると、Magic Cube(魔方)は自転車レンタルの需要と供給の正確な予測を行うことができ、自転車の配置、スケジューリング、および運営に関するアドバイスを行う。この AI プラットフォームにより、同社を悩ませている違法駐輪の問題解決に期待されるジオフェンシングの導入も可能になる。

現在自転車レンタル分野においては、Mobike と競合の Ofo(小黄車)が自転車の数と技術をめぐり競争を繰り広げている。Mobike は China Mobile(中国電信)や Ericsson と協業し、自転車レンタル会社としては世界初となる IoT プラットフォームを導入した。これにより他社に一歩リードすることになった。

NB-IoT(Narrow Band IoT:IoT 機器向けの通信規格)を搭載した Mobike では、ユーザは正確な位置情報を取得でき、また、解錠方法の使い勝手が良くなる。対照的に、Ofo は IoT 技術の搭載を予定していなかった。3月下旬になって  China Telecom や Huawei(華為)との提携を発表し、現在追い上げを図っているところだ。Ofo は最近、不安定であった位置情報機能の改善に向け中国の GPS 企業 BeiDou Navigation(北斗衛星導航)との戦略的提携を発表した。

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Mobike と Ofo は熾烈な競争を繰り広げており、政府が支援する機関へのご機嫌取りに勤しんでいる。政府の支援を勝ち取り、規制問題で優位に立ちたい思惑だ。

Mobike は昨日、AI プラットフォームの発表とは別に、都市旅行研究所のローンチを発表した。研究所には政府支援の研究機関や NGO など11の他の機関が協力する。持続可能な都市旅行のあり方を模索し、スマートで二酸化炭素排出量の少ない健康な都市を築き上げることを目標としている。

Mobike はまた、「自転車シェアと都市開発に関する白書(摩拜単車:2017年共享単車与城市発展白皮書)」を昨日(4月12日)発行した。同白書では、自転車レンタルは中国での移動手段としては自動車、バス、地下鉄に次いで4番目に重要になっているとしている。自転車レンタルサービスの登場以来、自動車(自家用車、タクシー、オンラインの配車サービスを含む)による移動は55%減少し、また、運賃を取って違法に乗客を運ぶ自家用の「黒バイク(中国語で黒摩的)」の使用率も53%減少したという。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

バイクシェアリングのMobike(摩拜単車)、デジタル紅包(ホンバオ)のついた自転車に乗るだけで賞金が当たるサービスを中国全土で開始

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Mobike(摩拜単車)は昨日(3月23日)、ホンバオ(紅包)獲得のために自転車に乗るというオプションを同社アプリに追加したと発表した(中国語)。Pokémon Go に類似したこのオプションでは、ユーザが Mobike のボーナスバイク(摩拜紅包車)をハントし、この自転車に10分以上乗ると、2つの特典を獲得できる。2時間以下であれば無料で乗車できる特典と、1~100人民元(16円〜1,600円相…

Mobike(摩拜単車)

Mobike(摩拜単車)は昨日(3月23日)、ホンバオ(紅包)獲得のために自転車に乗るというオプションを同社アプリに追加したと発表した(中国語)。Pokémon Go に類似したこのオプションでは、ユーザが Mobike のボーナスバイク(摩拜紅包車)をハントし、この自転車に10分以上乗ると、2つの特典を獲得できる。2時間以下であれば無料で乗車できる特典と、1~100人民元(16円〜1,600円相当)の価値があるホンバオを開けるチャンスが与えられるのだ。

ユーザがホンバオを受け取る回数に制限はなく、ホンバオで獲得したお金は通常の Mobike アカウントとは別に管理される。また、受領したホンバオの残高が10人民元(160円相当)を超えると、ユーザの Alipay(支付宝)アカウントに移動させることができる。同社によると、近いうちに WeChat(微信)への移動オプションも追加する予定だという。現在ボーナスバイクは、北京、上海、広州、深圳、成都、南京などで利用できるが、今後数日間で、Mobike がサービスを展開する中国全土の33都市すべてで開始される予定だ。

同社の広報担当者は TechNode(動点科技)に次のように語っている。

ボーナスバイクでユーザは楽しみながらサービスを利用できます。また、当社の自転車はすべて、Mobike の IoT プラットフォームとやり取りできるGPS機能を備えたロック付きですから、これを活用し、特定地域にある特定の自転車の利用を促すことも可能です。

例えばラッシュアワーに自転車が必要な場所を特定し、ユーザがそこへ向かうようにしたり、使用率の低い自転車を需要の高い場所へと乗って行くよう促したりできます。

当社はこれにより運用費をさらにおさえ、また運営効率を一層上げることができます。また次のユーザが問題なく利用できるよう、責任ある駐車の仕方を各ユーザに学んでもらうためにも役立ちます。

左から:ボーナスバイクのある場所を確認、表示されたホンバオの取得方法の説明、ホンバオを開封すると、もらえる賞金金額が表示される

今回の展開は予想外ではあったが、意外なものではなかった。Mobike とその競合にあたる Ofo(共享単車)は両社とも、自社が業界トップの自転車レンタルプラットフォームであると主張しているが、ジャッジはまだ下されていない。

マーケットシェア全体を見ると Ofo が先頭に立っているという第三者データもあれば、明らかに Mobike が先を行っているとするデータもある(以下参照)。上海市政府によると、路上に出回っている自転車数ではMobikeが上回っているという。また、ホンバオをサービスに反映させることがユーザ数の増加につながることはすでに証明されている。

iResearch(艾瑞諮詢)の調査によれば、Mobile は週あたりのアクティブユーザ数で業界の先頭を走っている(クリックして拡大)

大みそかに142億件のホンバオを送信した WeChat は今年、マーケティングの力を借りることなく、ライバルの Alipay とグループ会社の QQ を打ち負かした。実際、WeChat はデジタルホンバオを初めて導入しただけでなく、自社の決済サービスのユーザを増やすためにこれを行ったのだ。Tencent(騰訊)の決済サービスは、WeChat、TenPay(財付通)、QQを合わせると6億人もの登録ユーザ数を誇る

Chatek(隊話科技)の CEO で Startup Grind 広州の取締役を務める Chance Jiang(蒋嘉之)氏は TechNode に対しこう語った。

デジタルホンバオはソーシャルネットワークにとって、サービスに登録し利用し続けてもらうようユーザを引きつける新たな中国固有のクーポンなのです。デジタル化された物としては最も中国古来の伝統に近いことがその強みとなりました。

これはおそらく Mobike にとって、新規ユーザを獲得するためというよりは、既存ユーザを引きつけておくための守備的な動きであると言えるでしょう。

守りのためであれ攻めのためであれ、Mobike はプラットフォームをゲーム化することで他のプレーヤーを退けサービスを向上させることを明らかに狙っている。両社とも、今では潜在的に大規模なマーケットでは典型的とされるパターンに沿っている。

つまり、サービスを使い始める際の障壁を引き下げ、無料あるいは安価なサービスを活用してユーザを獲得しているのだ。歴史的に見ると、これは会社が倒産するか買収されるか、あるいは支配的なプレーヤーになるまで続く。自転車レンタルの場合、これからどうなるかを予測するにはまだ早いだろう。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

Foxconn(鴻海/富士康)、中国のバイクシェアリング・スタートアップMobike(摩拜単車)に出資

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Mobike(摩拜単車)が2億1,500万ドルを調達してからまだ数週間しか経っていないが、新たに Foxconn(鴻海/富士康)から資金を調達したようだ。 金額は開示されていないが、今回の出資を受けて Foxconn はアプリを使って鍵の開錠・施錠や支払ができる Mobike のスマート自転車の製造を支援するものと見られる。発表された計画によれば、Mobike が中国のさらに多くの都市のに展開する…

Image credit: Mobike(摩拜単車)

Mobike(摩拜単車)が2億1,500万ドルを調達してからまだ数週間しか経っていないが、新たに Foxconn(鴻海/富士康)から資金を調達したようだ。

金額は開示されていないが、今回の出資を受けて Foxconn はアプリを使って鍵の開錠・施錠や支払ができる Mobike のスマート自転車の製造を支援するものと見られる。発表された計画によれば、Mobike が中国のさらに多くの都市のに展開するのにあわせ、自転車の生産台数を現在の倍の1,000万台に増産するとしている。

Mobike は世界展開も計画しており、それはまもなくシンガポールから始まる予定だ。

中国には Mobike のようなスタートアップは多くあり、自転車のレンタル1時間につき数セント程度の料金で、ユーザ奪取にしのぎを削っている。Mobile の場合、1時間につき15セントだ。

Mobike の共同創業者で CEO の Davis Wang(王曉峰)氏は、次のようにコメントしている。

今回の提携は、より多くの自転車を世界中のより多くの都市にもたらすためのものだ。(短距離の移動用に、自転車が乗用車や公共交通機関に代わるものになるよう)中国の100都市、そして、世界中で Mobike を使えるようにしたい。

Mobike は2015年末にローンチした。同社や多くの競合は、自転車が壊されたり、利用地域外へ自転車を放置されたりするなど、無秩序なユーザに悩まされている。

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【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

バイクシェアリングのMobike(摩拜単車)、Tencent(騰訊)とWarburg PincusがリードしたシリーズDラウンドで2億1,500万米ドルを調達

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中国のバイクシェアリング戦争は激化しており、業界の大手企業は厳しさを増す競争に備えて資金調達に余念がない。Mobike(摩拜単車)は本日(1月4日)、Tencent(騰訊)およびプライベートエクイティ大手の Warburg Pincus がリードしたシリーズ D ラウンドで2億1,500万米ドルを調達したと発表した。 今回のラウンドでは、中国最大の旅行会社 Ctrip(携程)、プライベートエクイテ…

Image credit: Mobike(摩拜単車)
Image credit: Mobike(摩拜単車)

中国のバイクシェアリング戦争は激化しており、業界の大手企業は厳しさを増す競争に備えて資金調達に余念がない。Mobike(摩拜単車)は本日(1月4日)、Tencent(騰訊)およびプライベートエクイティ大手の Warburg Pincus がリードしたシリーズ D ラウンドで2億1,500万米ドルを調達したと発表した。

今回のラウンドでは、中国最大の旅行会社 Ctrip(携程)、プライベートエクイティのグローバル企業 TPG、中国のホテル企業大手の Huazhu Hotels Group(華住酒店集団)といった新規の戦略的投資家や、Sequoia China や Hillhouse Capital(高瓴資本)といった多くの既存投資家も参加した。

Mobike によると、同社は中国の輸送および旅行業界のトップと協業し、新たな成長の機会を開拓してより多くの旅行者が容易に街を移動できるよう取り組んでいく予定だという。

同社は昨年9月に1億米ドルにのぼるシリーズ C ラウンド、昨年10月には額面非公開のシリーズ C+ラウンドを実施したばかりだ。Tencent はシリーズ C+ラウンドでの投資に続き、今回もリードインベスターとして参加した。

Image credit: Zhang Xiangdong
Image credit: Zhang Xiangdong

Mobike は2015年末から上海で試験運用を開始し、2016年4月から上海で公式にサービスをローンチした。現在、中国国内の9都市でサービスを展開している。

同社が今回の資金調達を発表してすぐ、競合の Ofo(共享単車)が声明で以下のように発表した

バイクシェアリング業界は注目も資金も絶えることはありませんでした。しかし、私たちが本当に必要としているのは、収益性があり持続可能なビジネスモデルを持つ企業です。

中国のインターネットスタートアップはゴールドラッシュのような雰囲気に後押しされて、ある分野が大きな注目を集めた後にそこになだれ込む習性がある。最近ではライドシェアやライブストリーミングがそうであったが、バイクシェアリングにも似たような現象が起こっている。中国のソーシャルネットワーク状況を見てみると、現在20を超えるバイクシェアリングアプリが存在している。この特定分野に多数の企業が参加しているということは、明らかに次のことを意味する。それは、もう一つの移動手段をめぐる戦いもすでに始まっているということだ。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

移動するIoTを目指すMobike(摩拜単車)、創業者でCTOのJoe Xia(夏一平)氏にインタビュー

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バイクシェアリングは多くの企業と投資家の参入とともに野火のように拡大している。TechNode(動点科技) はすでに、シェアされる自転車サービスをユーザ目線から取り上げてきたが、これは一方向だけからの見方ともいえる。企業はユーザ体験だけでなく、ビジネスモデルによっても自社の差別化を図っているからだ。 TechNode は Mobike(摩拜単車)設立者で CTO の Joe Xia(夏一平)氏にイ…

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(出典:Mobike)

バイクシェアリングは多くの企業と投資家の参入とともに野火のように拡大している。TechNode(動点科技) はすでに、シェアされる自転車サービスをユーザ目線から取り上げてきたが、これは一方向だけからの見方ともいえる。企業はユーザ体験だけでなく、ビジネスモデルによっても自社の差別化を図っているからだ。

TechNode は Mobike(摩拜単車)設立者で CTO の Joe Xia(夏一平)氏にインタビューし、バイクシェアビジネスに対する考えを聞いた。

Mobike は Airbnb や Uber と並んで、シェアリングエコノミーの一員であるとしています。しかし、貴社はユーザの自転車をシェアしているわけではなく、代わりに自社で自転車を製造しています。むしろ B2C レンタルサービスに近いという声に対して、どうお答えになりますか?

Mobike は確かにシェアリングエコノミーの一員です。第一に、シェアリングエコノミーのコンセプトについて考え直す必要があると思います。誰かが自分の所有物を他人に貸すことだけをシェアリングエコノミーのコンセプトだと考えるなら、それは狭すぎです。

私の考えでは、1つの資産を2人以上でシェアするのであればどんな形であれ、シェアリングエコノミーです。このモデルは、資産に対する個人の所有権より「ユーザーシップ(使用権)」に重きを置きます。大局的には、資源の無駄を減らし、利用効率を上げるものです。

Mobike の自転車は当社の工場で製造していますが、すべての自転車が多くの人にシェアされており、いつでもどこでも使いたいときに利用できます。Mobike のプラットフォームがあれば、人々は自分の自転車を買うためにお金を無駄遣いせずに済むのです。

Mobike’s bikes lined up on the streets (Source: Mobike)
通り沿いに並ぶMobikeの自転車(出典:Mobike)

でも、ホテル業界は同じ構造ではありませんか?

ホテルとは全く異なります。シェアリングエコノミーのカギとなるのは、ある資産の所有権をなくし、複数の人に使用権を広げることです。これに対して、ホテルは高価な利用料にもかかわらず資産の所有権を保持しており、部屋が複数人にシェアされることはありません。使われていない時間が無駄となることは防げません。

Mobike’s bikes are equipped with smart lock (Source: Mobike)
Mobikeの自転車にはスマートロックが搭載されている(出典:Mobike)

Mobike を適切に定義するとしたらどうしましょう?自転車を製造するハードウェア企業なのか、ソフトウェア企業なのか、それともモバイルアプリに注力するプラットフォーム企業なのでしょうか?

一言でいえば、Mobike はテクノロジー企業です。テクノロジーが当社の中心であり、ハードウェア、ソフトウェア、プラットフォームをすべて包含します。

Mobike’s bikes are orange. Ofo’s bikes are yellow. (Source: Baidu)
オレンジ色がMobike、黄色がOfoの自転車だ(出典:Baidu)

この9月に、中国のライドシェア大手 Didi Chuxing(滴滴出行)が Mobike の有力な競合 Ofo(共享単車)に「数千万米ドル」の投資をしたと発表がありました。一部には、今回の出資は、都市部の移動手段に関する「多面的なパートナーシップ」の現れだという声もあります。どう思われますか?

Mobike はこの出資がただの資金援助にとどまらないと思っています。これは投資家との戦略的な提携です。そういう意味からすると、Didi は Mobike にとっての最良の出資者ではありません。なぜなら、Mobike のビジネスモデルは Didi とは全く異なっているからです。

Didi はドライバーから利用者、つまり、人と人のモデルです。利用者は Didi アプリを使ってタクシードライバーまたは個人のドライバーを呼びます。別の言い方をすれば、Didi は車の所有者という一人の個人と、利用者というもう一人の個人とをつなぎます。

自転車と車の違いは別として、Mobike はどう違うのでしょうか?

Mobike は個人と個人のリンクではなく、自転車と多くの個人を結び付けますので、人とモノです。別の言い方をすれば、これは人々とひとつのモノをつなぐ、モノのインターネット(IoT)ビジネスです。

Screenshot of the Mobike App (Source: ecmoban)
「Mobike」アプリのスクリーンショット(出典:ecmoban)

IoT プラットフォームとして、Mobike の強みは何だとお考えでしょうか。

第一に、Mobike のエコシステムにおいては「モノ」がモバイル(移動可能)です。家庭での IoT では、すべてにつながる「モノ」は移動できません。これは実際、接続することで得られるデータの量に膨大な違いをもたらします。一日中あちこち動き回って多数の異なる利用者に使われる自転車と比べると、ホーム IoT デバイスは比較的少量のデータを間欠的に収集することしかできません。

第二に、複数の個人とつながることができます。自動車の IoT と比べてみましょう。Mobike のプラットフォームでは自転車が多数の人にシェアされるのに対して、自動車の IoT では一つのクルマに一人の個人しかつなぐことができません。つまり、得られるデータは Mobike と比較して大きく制限されます。

Mobike はただの移動手段としての自転車ではないようですね。

そうです。それが、Mobike が自転車技術そのものに大きく投資している理由です。これは Mobike の追求する「人からモノ」へのモデルの中心軸なのです。

【via Technode】 @technodechina

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