タグ Monozukuri Ventures(旧称Darma Tech Labsとそれが運営するMakers Boot CampおよびFabFoundry)

スタートアップのためのマーケティング〜第17回Monozukuri Hub Meetupから【ゲスト寄稿】

本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。 イベントの模様を撮影したビデオはこちら。 「Monozukuri Hub Meetup」は、 は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータ「Makers Boot Camp」が主宰している。 スタートアップにとって、コンセプトからマーケットリーダーになるまでの道のりは風…

本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。

イベントの模様を撮影したビデオはこちら

Monozukuri Hub Meetup」は、 は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータ「Makers Boot Camp」が主宰している。


スタートアップにとって、コンセプトからマーケットリーダーになるまでの道のりは風当たりの強いものだ。そのため、Makers Boot Camp は、スタートアップのマーケティングに関するミートアップを開催することに決めた。このイベントは、新鮮で効果的なアイデアを見つけバリューポジションを示すことができる起業家に、インサイトをもたらすことができるだろう。

このイベントでは、マーケティング費用の削減、効率の向上、新規顧客獲得の方法について、厳しい質問が投げかけられた。

Makers Boot Camp の Sabrina Sasaki 氏が自身の経験を紹介
Image credit: Tugi Guenes

動きながら音楽を作りだす

Makers Boot Camp のマーケティング責任者 Sabrina Sasaki 氏は、イベントの冒頭で日本人の聴衆が関心をを持ちやすいであろうマグロを例に挙げて、アカウントベースのマーケティング手法のコンセプトを紹介した。

彼女の簡単な説明の後、Dmet Products の CEO で、起業家・ダンサー・テックエンジニアでもある楠ダイゴ氏がピッチした。彼の最初のイノベーションである SoundMoovz は、身体の動きでアクティベーションされる電子デバイスで、ダンスしながら音楽をブレンドできる。アプリとは、Bluetooth で接続する。

動作方法:まず、手首と足首に、2つの調節可能なシリコンバンドを装着する必要がある。身体を動かすと、ワイヤレススピーカーと連動して、スマートデバイスがユニークなビートやリズムを刻み出す。

氏は、ダンス愛好家からスタートアップを創業した成功者になるまでの、楽しく躍動に満ちた経験から多くのレッスンをシェアしてくれた。彼は全くマーケティング経験は無かったが、2年間のうちに17カ国で40万台を製造・販売することができた。これぞ、奇跡ではないだろうか? 氏は、そう考えていない。

音楽を作り出すのにウエアラブルのモーションセンサーを使うことを思いついたとき、特定の潜在市場やターゲットとするグループを選ぶ必要があった。ダンサーと子供のどちらかを選ぶ必要があったとき、私は製品をアメリカに持って行き、ユーザから価値あるフィードバックが得られることを期待した。子供達は皆興奮していて、狙いが的中したことがすぐにわかった。

多くのフィードバックに自信を得た氏は、彼の製品を多くのオモチャ会社に見せてまわった。それは大きな成功だった。記録的な速さで、マジメでビジネスパーソンがキックしたり、パンチしたり、プレゼンテーションルームの中を回り出したりし始めた。ちょうど、氏の〝小さなお客(訳注:子供たち)〟が楽しんだのと同じように。氏は、ビートに合わせて踊らずにはいられなかった、子供たちや大人たちの話を共有してくれた。

大阪生まれ、東京に拠点を置く楠ダイゴ氏は、Dmet Products の製品をデモしながらダンスした
Image credit: Tugi Guenes

楠氏が SoundMoovz を作った理由とは……

  1. 真に新しい製品コンセプトだったこと
  2. プランニングに多くの時間を費やさず、プロトタイプを最初に作った
  3. マインドをオープンに持ち、製品を多くの人々に見せ、フィードバックをもらう

よりよい生活のためのデザイン

2人目のスピーカーは、デザイナーの Christopher Flechtner 氏だ。彼は、イノベイティブな自転車をピッチエリアに持ち出し、聴衆を魅了した。新しくデザインされた自転車には、後方と前方に2つの同じバスケットがあり、あらゆる硬い面にはブロックが取り付けられている。

Flechtner 氏が覚えている限り、彼は常に自転車にパッションを抱いていて、軽くて速く走る都市生活に適した新しい自転車をデザインしたいと考えていた。

Flechtner 氏 の自転車
Image credit: Tugi Guenes

Christopher Flechtner 氏:Flechtner 氏はデザインの世界に25年以上いて、米欧日の現地職人の手作業による製作から、アメリカやアジアでの大量生産まで、さまざまなスケールで仕事に取り組んできた。工業デザインに対するパッションから、彼は妻の Uchiyama Junko 氏と共にクリエイティブデザインスタジオを経営している。

Flechtner 氏は、彼の起業家人生の最初の頃の話をした後、かつて住んでいた東京で自転車を観察していたところから製品に対する多くのインスピレーションを得たと説明した。また、自身のマーケティング戦略やデジタルへの挑戦を考える上で疑念があることも事実で、会社が今もブートストラップモードで、よりよい方向性を検討しているとも述べた。

たとえ製品を作っても、それで簡単に売れるというわけではない。市場に出すまでにはやるべきことが多くあり、工業デザイナーとして私はそれに気づいた。製品を繰り返し使って、多くのショップやユーザに我々の自転車を試してもらい、貴重なフィードバックをもらうことができた。

Flechtner 氏のもう一つの製品である Beezerker モーターバイクは、シアトルで2011年に開催された Ultimate Builder Customer Bike Show で複数の賞を獲得している。
Image credit: Tugi Guenes

人々が欲しがる製品を作れ

サンフランシスコを拠点とする Jeffrey Goldsmith 氏は、マーケティングを次のレベルに引き上げる秘技を持つことで知られるトップクリエイティブマインドだ。彼は売上を上げるためにデジタルツールを活用する方法について、シンプルなヒントを元ににした参加者向けワークショップを1時間にわたって開いた。

Goldsmith 氏は、魅力的なマーケティングファンネルの構築、分割された顧客クラスタへのさまざまなメッセージのテスト方法、Facebook や Google Ads などのシンプルなデジタルツールを使った、より多くのリードの作り方について秘密を公開した。自らの体験から得た信じられないようなケーススタディを使って、彼はスタートアップがより積極的かつ体系的なメッセージ戦略を適用すれば、潜在的顧客や投資家の心を勝ち取ることができるだろうと語った。

Jeffrey Goldsmith 氏
Image credit: Tugi Guenes

Goldsmith 氏のアドバイスから学べること:

  • 最初にやるべきことは、自身が発するメッセージをはっきりさせること。顧客獲得コストを下げ、オンラインキャンペーンを最適化するために、いくつかの選択肢をテストしてみよう。
  • 製品ごとに、ランディングページを作り、広告をカスタマイズしよう。
  • 潜在顧客と交わり、トレードショーに参加し製品をデモしよう。
  • パートナーと協業し、ネットワークを広げよう。
  • 顧客とはデジタルに付き合い、彼らの関心を引き出す手法を使おう。バイラルでの拡大、ソーシャルメディアを使ったキャンペーンを展開しよう。

Jeffrey Goldsmith 氏:シードスタートアップから Fotrune 500 企業まで、さまざまなグローバルブランドの広告やマーケティングキャンペーンを25年以上にわたって製作してきた。WIRED、Details など多くの出版物に寄稿しており、アクセラレータ、スタートアップ、企業顧客向けにワークショップを開催している。

Jeffrey Goldsmith 氏
Image credit: Tugi Guenes

Goldsmith 氏はプレゼンテーションの後、参加者に事業課題について質問し、マーケティングシステムを開発するための新しい方法を提案した。彼の無料のコンサルティングを受けた人々には VR Plugin for Maya MARUI VR の CEO Max Krichenbauer 氏もいた。

Krichenbauer 氏は  Get In The Ring Japan 2018 で優勝し、ポルトガルで開催される同イベントのグローバルミートアップに参加する予定。そのほかに、ミュージシャンや日本のファンをターゲットに Kickstarter のキャンペーンを立ち上げたカホン(訳注:Cajón、ペルー発祥の打楽器)ロボット「CABOT」も参加していた。

ネットワーキングセッションを通じ、スピーカーと参加者が身近に交流
Image credit: Tugi Guenes

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成功と失敗を左右するもの、メイカーのためのデザインとは?〜第17回Monozukuri Hub Meetupから【ゲスト寄稿】

本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。 イベントの模様を撮影したビデオはこちら。 「Monozukuri Hub Meetup」は、 は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータ「Makers Boot Camp」が主宰している。 ハードウェアスタートアップが直面する最大の困難の一つがプロダクトデザインだ。デ…

本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。

イベントの模様を撮影したビデオはこちら

Monozukuri Hub Meetup」は、 は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータ「Makers Boot Camp」が主宰している。


ゲストとして Monozukuri Hub Meetup を訪れた、Global Digital Mojo の創業者でリードデジタルストラテジストの David M L Williams 氏(左)

ハードウェアスタートアップが直面する最大の困難の一つがプロダクトデザインだ。デザインの良いプロダクトは、あなたに名声をもたらすことができる。新しいプロダクトを設計するとき、スタートアップが考えるべきことは何だろうか?

Makers Boot Camp では、世界中の企業かを刺激し、教育し、つながってもらおうと努力している。そのために、我々は Monozukuri Hub Meetup の開催を続けているのだ。この春初のイベントでは、メイカーにとってのデザインと、その困難な点や重要性を取り上げた。デザインのプロ、専門家、初心者を集め、それぞれのデザイナプローチや洞察を話しあった。参加者は最後、登壇者と一対一の対話ができるネットワーキングセッションに参加した。

デザインアイデアからプロトタイプまで

卒業制作となったエレキギター「iuvo」を披露する高田碧起氏

最初に登壇したのは、京都造形芸術大学を卒業したばかりの高田碧起氏だ。彼は自身の卒業制作となったギターのプロトタイプを披露した。エレキギターのデザイナーは、演奏者が立った状態がギターが演奏されると考えるだろう、と高田氏は語った。自らもミュージシャンである高田氏は、席に座った状態で演奏できる楽器を作りたいと考えていた。彼の作品は、ストラップの無い座って演奏するには優れた、オールインワンソリューションのようだ。

三輪海斗氏「軽くて折り畳み可能な自転車「三角二輪」は、悲しい体験から生まれた。2年前、自転車を盗まれた。屋内に自転車を保管できれば、盗まれる可能性も下がるだろう。」

三輪海斗氏が紹介した次なる学生プロジェクトは、京都の信号機に不満を募らせるサイクリストにとって素晴らしい選択肢だ。「三角二輪」は、日常の通勤用にデザインされた、イノベーティブで、コンパクトで、折り畳み可能なキックボード型の自転車だ。ユーザは小さなカバンに入れられるよう折りたためるので、駐輪場を使うこともなくお金を節約することができる。

若いデザイナーが考えた、自転車の折りたたみ方に新しい一捻りを加えた方法は、既に知る人には知られていたものだ。プロトタイプが現在、京都のアートギャラリー「ARTZONE(アートゾーン)」で展示されている。

ロボットを抱擁しやすくしてくれるデザイン

星野裕之氏「私の目標は、愛らしいロボットを開発することを通じて、AI についての関心を喚起し、ロボットファンの人数を倍増させることだ。」

otuA のロボットデザイナー星野裕之氏は、ロボット、メカニカルデザイン、機械設計、そして、より包括的な世界の創造に情熱を持っている。彼の有能なチームは15年以上にわたって、医学研究、商業、コミュニケーションなどの目的で約30種類のロボットを設計してきた。彼らは、ロボットデザインへの伝統的なアプローチに挑戦を続け、ソフトロボティクスなどの新技術にも先駆けている。かわいいアニメキャラクターのように見えるロボット「SOFUMO」は、山形大学とのコラボレーションで作られた。

中国のプロダクトデザイン

清水耕助氏「中国政府は、人々にビジネスを始めることを強く奨励している。良いアイデアがあるなら、ベンチャーキャピストと話をし、工場ツアーに参加するよう勧められる。」

医療機器や分析機器をデザインしている島津製作所のプロダクト UX デザイナー清水耕助氏は、中国のプロダクトデザイン業界について洞察を共有してくれた。彼は2012年7月から12月まで、デザインチームのビルドアップと管理の責任を負って上海で仕事をしていた。「Made in China」というラベルは、多くの人々にとって低コストとコピーコートと同義語になった、と彼は言う。しかし、中国が貴重なユニコーンの数でアメリカを上回ったとき、人々は見方を変えた。

この業界のパズワードでもある「便利」「安い」「イノベーティブ」といった言葉とともに、中国のハードウェアスタートアップは世界的に急成長を続けている。清水氏は中国のスタートアップブームの背景には、巨大の中国国内市場と中国政府の支援があると説明した。

ネットワーキングセッションで

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Monozukuri Hardware Cupでファイナリスト8チームがピッチ登壇——ハチたま、チャレナジー、スマートショッピングが、米本家参加権を獲得

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京都のハードウェア特化スタートアップアクセラレータ Makers Boot Camp、ニューヨークの FabFoundry、東京の TechShop Japan で構成されるモノづくり起業推進協議会は27日、大阪で開催された Hack Osaka 2018 内で Monozukuri Hardware Cup 2018 を開催した。 このイベントは「世界を舞台に活躍する日本のモノづくりスタートアッ…

京都のハードウェア特化スタートアップアクセラレータ Makers Boot Camp、ニューヨークの FabFoundry、東京の TechShop Japan で構成されるモノづくり起業推進協議会は27日、大阪で開催された Hack Osaka 2018 内で Monozukuri Hardware Cup 2018 を開催した。

このイベントは「世界を舞台に活躍する日本のモノづくりスタートアップ企業の登竜門」と位置付けられるもので、上位3位入賞チームには、4月18日にアメリカ・ピッツバーグで開催される「AlphaLab Gear Hardware Cup Final 2018」への出場権または出展権が与えられ、北アメリカ・南アメリカ・カナダ・インド・イスラエル・韓国などから選出されたチームと共に、優勝賞金5万ドルを賭けてピッチで激戦を交わすことになる。

<関連記事>

Monozukuri Hardware Cup 2018 には日本国内27チームから応募が寄せられ、8チームがファイナリストに選出された。選考条件は、アメリカの Hardware Cup Final と同じく 1.事業化への情熱、2. 国際的な市場性、3. 潜在的な顧客ニーズもしくは大きな市場規模、4. 競合優位性 の4つに設定されている。

Monozukuri Hardware Cup 2018 で審査員を務めたのは次の方々だ。

  • Allen Miner 氏(サンブリッジ グループ CEO)
  • 藤田修嗣氏(西部商工株式会社 代表取締役/EO大阪前期会長)
  • 松崎良太氏(きびだんご株式会社 代表取締役)
  • Paul Kim 氏(日本エア・リキード株式会社 Digital Transformation Project Manager)

【優勝(Hardware Cup Final 2018 日本代表権獲得)】ハチたま(東京)

ハチたまは、猫の泌尿器疾患を解決できる IoT トイレ「TOLETTA(トレッタ)」を開発している。自動でウンチを掃除し、画像認識で猫を見分け、体重・尿量・排尿・排便回数を測定し記録する。猫の健康異常が見つかれば、その情報をアプリに通知してくれるというものだ。デバイスやスマートフォンアプリ、認定オーガニックフードの定期購買、オンライン相談という3つの要素でマネタイズしている。

ハチたまは2015年の設立(設立当時の社名は、ペットボードヘルスケア)。2016年に「GREEN FUNDING」でクラウドファンディングキャンペーンを成功させ、ゼロワンブースターが運営支援する森永アクセラレータ2016、TOKYO アクセラレータ(第一勧業信用組合)に採択された。2017年2月には、森永製菓、かんしん未来ファンド(運営は第一勧業信用組合)、アクトコール、ゼロワンブースターからの出資と、日本政策金融公庫から資本性ローン(挑戦支援資本強化特例制度)で合計4,000万円を調達したことを明らかにしている。

【2位】チャレナジー(東京)

チャレナジーは、台風のような強風状態でも安定して発電ができる風力発電機を開発するスタートアップだ。自然エネルギーを利用したサステイナブルな発電方法として注目を集める風力発電だが、一方で一般的なプロペラ型風力発電機は、強風や乱流に弱く、バードストライク、低周波騒音などの問題があり、また日本における年間故障率は40%〜60%と問題も大きい。これが原因で、日本の風力発電による潜在的年間発電能力は 1,900GW に上る中、実際には 3GW しか発電されていないのが現状だ。

チャレナジーはマグナス効果を活用した特殊形状の風力発電機を独自に開発。この発電機では、強風や乱流、風向きがどの方向に変化したとしても安定的に電力を発生させることができる。発電機としての安全性が担保されるため、人が住む街中に設置することが可能だ。同社は昨年、JR 東日本が実施した「JR EAST STARTUP PROGRAM」第1期デモデイで最優秀賞を受賞している。同社は2018年1月、初の外部資金調達ラウンドで、リアルテックファンド、三井住友海上キャピタル、THK から総額2.8億円を調達している。

【3位】スマートショッピング(東京)

スマートショッピングは、個人向けに日用品の価格比較サイト「スマートショッピング」、法人向けに IoT デバイスを用いた在庫管理・自動発注サービスを提供している。特に法人向けには、独自開発の IoT デバイス「スマートマット」を商品の下に敷くことで残量を自動計測、データに基づいて適切なタイミングで自動発注するしくみを作った。ついつい忘れがちな必要なアイテムを、常に確保しておく作業を自動化する。

スマートショピングは2018年2月、アドベンチャー、Makers Boot Camp の MBC 試作ファンド、NOS Ventures、丹下大氏を含むエンジェル投資家複数から約2億円を調達している。


惜しくも3位以内に入賞しなかったものの、ファイナリストとして選ばれたスタートアップは、次の通り。

  • 16Lab (神奈川)
    世界最小の IoT / Wearable 用モジュールによるプラットフォーム事業 <関連記事
  • 歯っぴ〜(熊本)
    人生100年時代に必要な歯磨きサービスの提供
  • iBot(東京)
    椅子を自動で運ぶロボットの開発
  • みまもーら(東京)
    世界最小サイズの LoRa + GPS 搭載デバイスを採用した見守りサービス
  • OTON GLASS(東京)
    知覚を拡張するIoTスマートグラス <関連記事

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京都の若手起業家ら、2018年の抱負を語る〜第16回Monozukuri Hub Meetupから【ゲスト寄稿】

本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。 オリジナルはこちら。 「Monozukuri Hub Meetup」は、 は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータ「Makers Boot Camp」が主宰している。 本稿における写真は、京都を拠点とするシステム生物学者の Tugi Guenes 氏による撮影。 2…

Sasha Kaverina 氏

本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。

オリジナルはこちら

Monozukuri Hub Meetup」は、 は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータ「Makers Boot Camp」が主宰している。

本稿における写真は、京都を拠点とするシステム生物学者の Tugi Guenes 氏による撮影。


A scene from Kyoto Makers Garage

2018年、次の個人的な挑戦はもう見つかっただろうか? Makers Boot Camp(MBC)は、学生起業家、プロトタイピングのプロフェッショナル、スタートアップらに、通年を通して役に立ちそうなティップスをシェアしてくれるようお願いした。

2018年の初め、今こそ、昨年やり終えたことを踏まえ、これからの数ヶ月の改善計画を練る時期だ。Makers Boot Camp にとって、昨年は MBC Shisaku Fund のローンチなど成功に満ちた年だったが、どんな事業にも改善すべき点は常に存在する。

2018年も引き続き、我々は若いメイカーの間で、起業の重要性を(就職ではない)オルタナティブなキャリア選択肢として広めていきたいと考えている。数多くの革新的な大学や先進的な研究機関がある京都は、研究を優れたビジネス機会と組み合わせる上で絶好の場所の一つだ。

Makers Boot Camp CEO の牧野成将氏は、次のように語った。

学生が起業キャリアを追求できるよう支援することは、日本のスタートアップシーンに寄与することになるだろう。

Makers Boot Camp CEO の牧野成将氏

若手起業家に行動を促すさまざまなアプローチには、ハードウェアツール、メンターのアドバイス、ワークショップへのアクセスなどがある。牧野氏は開演のスピーチで、学生たちに「Kyoto Makers Garage(KMG)」の無料設備を活用してほしい、と述べた。以前は乾燥海苔の倉庫として使われていたこのコワーキングスペースは、2017年9月のオープン以降、志を同じくする人々の集まる、賑わいのあるブルックリンのようなコミュニティエリアへと急速に変貌を遂げた。

富士製作所に勤務する山下氏は、2018年の挑戦として京都試作ネットの Monozokuri Club に参加すると発表した。香川生まれの山下氏は、ハードウェアへの情熱を持ちつつ新しいプロダクトを作ることが、成功する上での重要な戦略だと考えている。

京都学生起業部

京都学生起業部の中原良太氏と Shun Sakuma 氏

京都工業繊維大学の Ryota Nakahara 氏と Shun Sakuma 氏は、日本経済を加速する新世代の代表的存在だ。大阪イノベーションハブが主催した2年前のシリコンバレーツアーの後、二人は他の学生たちと組んでスタートアップクラブ「京都学生起業部」を設立し、スタートアップのビジネスアイデアを醸成しはじめた。メンバーらがいくつかの先進的なコンセプトを打ち出したことから、このイニシアティブは成功したと言えるだろう。このスタートアップクラブから生まれたコンセプトには、次のようなものがある。

  • AgriKeeper(アグリキーパー)……農家を鹿の侵入から救う、合理的で安全な忌避剤
  • Untilet(アンティレット)……トイレの臭い計測デバイス
  • ACBALL……野球選手のための IoT ボール

京都学生起業部は、ビジネスアイデアを醸成し、自らを大学新入生に宣伝することで、社会に価値をもたらすことを目指している。

Hoplite Power

Hoplite Power 共同創業者の Nikolas Schreiber 氏(右)と、本稿の写真撮影者でもある Tugi Guenes 氏(左)
Image credit: Sunbridge Venture Capital「Habitat Update Plus」から(Kyoto Makers Garage にて撮影)

スタートアップを立ち上げる上でビジネスを要領よくマネージするには、さまざまな役割を一人でこなす必要がある。ニューヨークを拠点とする Hoplite Power は、スマートフォンを街中で充電できるシェアリングネットワークを開発している。同社の Nikolas Schreiber 氏は、起業精神と技術力を組み合わせることの重要性を強調した。

あなたに世界で最も素晴らしいプロダクトを作り出せる可能性はある。しかし、それが実現不可能で売れないもなら無意味だ。他方で、あなたには世界で最高のセールスパーソンになれる可能性もある。しかしプロダクトを実現できばければ、営業活動は意味をなさない。


Hoplite Power の3人の共同創業者は2014年、初めにプロダクトの実現可能性を証明すべく、ニューヨーク・クイーンズのオフィスでプロダクトを一からデザインし組み立てた。彼らはブートストラッピングのメソッドに従って小資本で会社を設立、レンタルのバッテリーデバイスを作り上げた。まもなく、彼らは投資家の目に止まることになる。2017年、Hoplite Power は MBC Shisaku Fund によりビジネスを加速、日本でビジネス開発を展開する計画を発表した。新しいプロトタイプには、入手が容易でスリムな、市中で購入可能なタイプに似たバッテリーが採用されている。この1年間にも似たようなプロダクトが世の中に現れたが、Hoplite Power のシステムは、人々がスマートフォンを充電できるサービスをユニークな方法で提供することになるだろう。

ニューヨーク市内には、Hoplite Power のハブが10カ所開設されている

Schreiber 氏からのティップスは次の通りだ。

  • チームとリソースを築き上げよう。自分のチームがどんな人材やアセットを持っていて、他チームとの違いを認識しよう。
  • コアコンピテンシーを認識しよう。自分で何ができて、外部にどんな助けを求められるかを考えよう。
  • 物事の変化や不確実なことに準備しておくよう心がけるべし。
  • 自分がわからないことがあるなら、追加で人を雇うか、コミュニティに支援を求めよう。
  • より深く入り込み、額に汗して、学ぶべし。時には市場の存在を証明するために、街に出る必要がある。
  • オープンマインドを保とう。さもなければ、失敗するかもしれない。つまり、前に進むか、ピボットするかだ。
  • 木製 IoT を使って、自然に回帰しよう。

mui

IoT 技術が進化を続けるにつれ、材料やコンセプトもまた進化を続けている。京都を拠点とする mui Lab は、タッチワイヤレスセンサーを内蔵し、天気予報、受信メッセージ、web 上で得られた情報を提供する木製デバイスを開発している。mui Lab のクリエイティブデザイナー廣部延安氏は、次のように語った。

妻に天気を聞くたび、彼女はスマートフォンに目をやっていた。

この状況を改善すべく廣部氏は新たな情報アクセス手段を考え、多くの消費者を魅了する上で、典型的なブラックのディスプレイがインテリアデザインの好例ではないことがわかった。そうして生まれたのが、mui のアイデアだ。木製パネルに話しかけると、mui は単なるスマート家具以上に、ハーモニーとバランスのセンスを作り出してくれる。mui はボストンにオフィスを構え、日本の木製デザイン品を自然由来製品が受け入れられる他の世界都市に輸出しようとしている。

あなたはどうだろう? 2018年の抱負をシェアして、まだ発見されていない道を歩みましょう。

Lab の廣部延安氏は「mui」を CES 2018 で出展した

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シンガポールの投資家代表団が京都を訪問、関西のスタートアップを世界に紹介【ゲスト寄稿】

本稿は、「Monozukuri Hub Meetup」を主宰する Makers Boot Camp でビジネス開発とマーケティングを担当する Marie-Eve Menger 氏による寄稿を翻訳したものである。オリジナルはこちら。 Makers Boot Camp は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータである。 本稿における写真は、京都を拠点とするシステム生物学者の …

本稿は、「Monozukuri Hub Meetup」を主宰する Makers Boot Camp でビジネス開発とマーケティングを担当する Marie-Eve Menger 氏による寄稿を翻訳したものである。オリジナルはこちら

Makers Boot Camp は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータである。

本稿における写真は、京都を拠点とするシステム生物学者の Tugi Guenes 氏による撮影。


Makers Boot Camp の CEO 牧野成将氏が、SPRING シンガポール投資家代表団の来京を歓迎

京都を拠点とする Makers Boot Camp は、日本を代表するハードウェア・サポーターで、日本のメイカー達のものづくりコミュニティを構築に取り組んでいる。Makers Boot Camp はこれまで、Monozukuri Hub Meetup などものづくりをテーマとしたイベントを開催してきた。

ものづくりを世界にもたらす活動の一環として、Makers Boot Camp は世界中から来訪する代表団に対して、ミートアップやマッチングイベントを主催している。京都のローカルコミュニティの中で、Makers Boot Camp は 3D プリンター、CNC フライス、レーザーカッターなどのツールを備えたメイカーのためのスペース「Kyoto Makers Garage(KMG)」を開設している。この新しいスペースで開催する我々のイベントは、グローバルなマインドセットと、ローカルなスピリットを一つにするものだ。

10月13日、Makers Boot Camp は、15のシンガポールの投資ファンド、アクセラレータ、大学インキュベータを運営する投資家代表団に向け、半日間のイベントを開催した。この訪問はシンガポール貿易産業省傘下の機関である SPRING(規格・生産性・革新庁)が引率するもので、SPRING はシンガポール企業の成長を支援し、シンガポールの製品やサービスへの信頼構築を担っている。企業振興機関として、SPRING はパートナーと協業し、ファイナンス、能力開発や経営開発、技術やイノベーション、市場アクセスの分野で企業を支援している。

13日の午前中は、代表団を Makers Boot Camp や関西のものづくりエコシステムに紹介するスケジュールが詰まっていた。しかし、その朝のメインを占めた参加者それぞれを簡単に紹介するスタートアップピッチセッションに続き、一部の地元スタートアップとのマッチメイキングセッションが持たれた。

参加したスタートアップは代表団の希望に沿って、経験豊かな連続起業家から基本的な開発中のプロトタイプを持つ初めてのメイカーまで、異なる種類の IoT 技術や異なる製品開発ステージを代表する面々が選ばれた。参加したスタートアップはピッチプレゼンテーションを入念に準備するとともに、プロダクトやプロトタイプを代表団に紹介していた。

ピッチセッションとマッチメイキングセッション

Andeco の CEO 早川慶朗氏は、勇敢にもピッチラウンドのトップバッターを飾った。大阪を拠点とするスタートアップ Andeco は、ポータブルの電力/水供給チャージャーにつながるスマートカートなど、幅広いスマートシティ向けモビリティソリューションを開発している。

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B2B マッチメイキングセッションに臨む Andeco CEO の早川慶朗氏

CABOT を開発する飯尾英晃氏は、簡単な質問をした。「ロボットと演奏を楽しんだことはありますか?」彼はギターを持ち出し、ドラムロボットのプロトタイプと演奏を始めた。一同唖然とさせられた。興味のある方は、以下のビデオをご覧いただきたい。

井口尊仁氏は日本の起業家の中ではスターの存在で、これまでにシリコンバレーで2,000万ドル以上を資金調達し、拡張現実するアプリ「セカイカメラ」で周囲の風景をディスラプトし TechCrunch 50 にフィーチャーされた。彼は手がける最新ベンチャー Doki Doki を紹介した。Doki Doki は、音声のやりとりを元にしたソーシャルネットワークを構築し、ユーザが簡単に理解し合えるようにするアプリだ。

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Kyoto VR は、参加者に祇園祭の VR ツアー体験をデモ

Kyoto VR の Atticus Sims 氏は、投資家達を京都のバーチャルツアーへと連れ出した。Kyoto VR は京都から始め世界へと打ち出す、スマートシティ XR(VR/AR)によるバーチャル観光体験に取り組むスタートアップだ。彼らは、開発の拠点として京都を選び、地元のエコシステムとつながる国際スタートアップの代表事例だ。京都市や観光産業局と密接に協業し、彼らのコンテンツを開発したり改善したりしている。

そして大事なことを一つ言い忘れていたが、PLEN Robotics が IoT イノベーションを紹介した。多数のプラットフォームと連携する、カラフルで正方形型の小さなパーソナルロボットアシスタントだ。PLEN Cube は、さまざまなデバイスと web サービスを連携できるポータブルロボットで、その操作を使いやすく自動化することができる。スマートカメラで瞬間を撮影することができ、手のひらにもおさまるサイズ。その開発過程については、PLEN Robotics は Kickstarter と Makuake で成功裏なクラウドファンディングを実施した。

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自社製品を投資家らに説明する PLEN Robotics
自社製品を投資家らに説明する PLEN Robotics

短く興味深いプレゼンテーションの後、このイベントのメインであるマッチングセッションとスピードデイティングセッションがスタートした。投資家達はそれぞれイベントの冒頭に興味のあるスタートアップを選び、10分ずつの対話を4回実施した。スタートアップに会いたいという関心は高く、投資家達は一団となって話を聞く形で、全員がすべてのスタートアップと話をする機会を持つことができた。

ディスカッションは大変盛り上がり、次のラウンドを知らせるベルは数回にわたって鳴らす必要があった。しかし、そのミーティングやネットワーキングには、よいエネルギーが流れていた。

この日、最高のひととき

裏方のチームは寿司のランチを用意していて、午前中の最後はフリーネットワーキング、実際には、さまざまな寿司や日本料理をゲストに楽しんでもらえるネットワークランチとなった。ネットワーキングの間、代表団の参加者たちは、京都市の重要な地元ものづくり関係者である ASTEM(京都高度技術研究所)や大阪を拠点とする VC サンブリッジにも会う機会を得た。

イベントも終盤を迎え、やりとりを交わす参加者たち

ランチの後、代表団は KMG を離れ次の訪問先へと向かった。代表団やスタートアップをはじめすべての人たちに対して、Makers Boot Camp は、ダイナミックで、ライブリーで、フレキシブルで、また代表団とスタートアップが求めた、双方のやりとり、対話、出会いの多くをもたらした身のあるスタートアップイベントに参加できたことにお礼を言いたい。

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Makers Boot Camp、京都高度技術研究所、京都リサーチパークら、国際的モノづくりスペース「Kyoto Makers Garage」を開設

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京都を拠点とし、ハードウェア・スタートアップ特化型アクセラレータ「Makers Boot Camp(MBC)」を運営する Darma Tech Labs(DTL)、京都高度技術研究所(ASTEM)、京都リサーチパーク(KRP)は1日、共同で国際的モノづくりスペース「Kyoto Makers Garage(KMG)」を開設した。1日夜には開設を記念して、京都市長の門川大作氏を招いてのオープニングパー…

Kyoto Makers Garage の内部
Image credit: Kyoto Makers Garage

京都を拠点とし、ハードウェア・スタートアップ特化型アクセラレータ「Makers Boot Camp(MBC)」を運営する Darma Tech Labs(DTL)、京都高度技術研究所(ASTEM)京都リサーチパーク(KRP)は1日、共同で国際的モノづくりスペース「Kyoto Makers Garage(KMG)」を開設した。1日夜には開設を記念して、京都市長の門川大作氏を招いてのオープニングパーティーが KMG で開催された。

KMG は、京都中央卸売市場第一市場横のガレージを改装して開設され、共有オフィスとして利用できる「コワーキングスペース」と、モノづくりができる「メイカースペース」「イベントスペース」「ギャラリースペース」の4つの要素で構成される。パリの Usine IO やニューヨークの Fab Foundry といったハードウェア・スタートアップ特化型アクセラレータらとも協力し、世界中の起業家やクリエーターが集まるハブとして、ハッカソンやミートアップを積極的に開催していく計画だ。

1日夜のオープニングパーティーでスピーチする、京都市長の門川大作氏
Image credit: Makers Boot Camp

KMG にはモノづくりのための設備として、熱溶融積層3Dプリンター、レーザーカッター、デスクトップ型 CNC フライスなどが設置されている。機械の利用には有料のトレーニングを事前に受ける必要があるとのこと。なお、国内のみならず海外から来訪するハードウェア・スタートアップや起業家を支援するため、英語でも対応が可能だ。

KMG は、京都市が運営する市民による市政参加事業「まちづくり・お宝バンク」に、DTL が提言した内容が受け入れられ実現されたものだ。KMG へのアクセスは、JR西日本 山陰本線の丹波口駅から徒歩10分、または、京都市バスの七条千本バス停から徒歩5分。月曜日から金曜日までの11時から18時まで営業している。

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京都「Makers Boot Camp」運営、ハードウェアスタートアップ向け新ファンドの第1号案件で、MITスピンオフのBoston Biomotionに出資

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京都を拠点とし、ハードウェア・スタートアップ特化型アクセラレータ「Makers Boot Camp(MBC)」を運営する Darma Tech Labs(DTL)は19日、同社がジェネラル・パートナー(GP)を務めるファンド「MBC Shisaku 1号投資事業有限責任組合(以降、「MBC Shisaku 1号」と略す)」の第1号案件として、ニューヨーク・ロングアイランドの Boston Biom…

Boston Biomotion のプロダクト(試作品)

京都を拠点とし、ハードウェア・スタートアップ特化型アクセラレータ「Makers Boot Camp(MBC)」を運営する Darma Tech Labs(DTL)は19日、同社がジェネラル・パートナー(GP)を務めるファンド「MBC Shisaku 1号投資事業有限責任組合(以降、「MBC Shisaku 1号」と略す)」の第1号案件として、ニューヨーク・ロングアイランドの Boston Biomotion(BB)に出資決定したことを発表した。MBC は出資金額や比率、時期については明らかにしていないが、BB によれば、ラウンドはシードラウンドで今年6月段階での出資参加とみられる。

BB はマサチューセッツ工科大学(MIT)からスピンオフしたスタートアップで、データアナリティクスを活用し、人々のフィットネストレーニングやリハビリを最適化する技術を開発するロボティクススタートアップだ。今年3月には、骨格筋健康分野の権威であるニューヨークの Hospital for Special Surgery(人工関節の発祥の地といわれる)とともに、ケガ回復に関する提携関係を発表、4月には中国広州市政府がニューヨークで行なったピッチ大会で優勝している(このピッチ大会での優勝チームは5月に広州市に招待され、中国の投資家らに向けてピッチ披露する機会を与えられているはずだが、BB が渡中したかどうかは不明)。

MBC Shisaku 1号 の組成は今年3月、DTL が GP、京都銀行(東証:8369)をアンカー LP として組成を開始した、日米欧のアーリーステージのハードウェアスタートアップにフォーカスした20億円規模のスタートアップファンドだ。MBC Shisaku 1号の LP の顔ぶれについては、現時点で京都銀行以外の名前が明らかにされていないが、今回、名古屋を拠点とする精密機械大手の森精機(東証:6141)が LP に加わったことも明らかにされた。

MBC では、MBC が持つ人材やノウハウを活用し、京都試作ネットと協力して、BB が提供するハードウェアの試作や量産を推進する計画としている。

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「スタートアップのためのオンラインプラットフォームは、オープンであるべき」〜京都・第11回Monozukuri Hub Meetupから【ゲスト寄稿】

本稿は、「Monozukuri Hub Meetup」を主宰する Makers Boot Camp でインターン勤務している石井拓実氏による寄稿を THE BRIDGE が編集したものである。 Makers Boot Camp は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータである。 本稿における写真は、atelier 2du monto でウェディングドレスデザイナーを務める…

本稿は、「Monozukuri Hub Meetup」を主宰する Makers Boot Camp でインターン勤務している石井拓実氏による寄稿を THE BRIDGE が編集したものである。

Makers Boot Camp は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータである。

本稿における写真は、atelier 2du monto でウェディングドレスデザイナーを務める砂広今日子氏が撮影したものだ。


5月18日、サンフランシスコのハードウェア・スタートアップ向けコミュニティ・プラットフォーム Hardware Massive と共催したミートアップでは、多くのスタートアップが直面する「量産化」を始めとする問題を解消するために、オンラインプラットフォームをどのように利用していくかを中心に意見が交わされた。

ソフトウェアを扱うスタートアップと比べ、ハードウェアを扱うスタートアップならではの課題が議題にあがった。「競争ではなくパートナーシップ」は、このミートアップの大きなテーマの一つとも言える。また、ハードウェアスタートアップを運営する起業家が登壇し、よりリアリティのあるストーリーが多く語られるイベントとなった。

ハードウェアスタートアップにとっての「死の谷」である量産化の問題を解決するため、Makers Boot Camp は京都試作ネットと協力し、スタートアップが製品を量産化するプロセスの支援を行った事例を、Makers Boot Camp の Sabrina Sasaki 氏が紹介した。

ハードウェアスタートアップ・エコシステムを代表する3人によるプレゼンテーション

続いての Hardware Massive の Greg Fisher 氏によるプレゼンテーションは、「皆さんの中で量産化プロダクトを開発している方、企画している方はいますか?」という問いから始まった。

彼は、ハードウェアスタートアップの量産化には多くの問題があり、彼らが競争ではなくパートナーシップ、つまり連携することによってそれらの問題の解決を目指していることを強調した。具体的には、彼は、エンジニアリングの過程で必要となる莫大な費用を始めとする問題を上げ、スタートアップがそれらの問題を乗り越えていく環境を作るために、Hardware Massive が行なっている活動を紹介した。

Hardware Massive 創業者の Greg Fisher 氏

彼はハードウェアスタートアップを「物理的生産物をフルスケールの流通へとのせることが目的であるスタートアップ」と再定義した。

それを踏まえた上で、Hardware Massive は

  1. ネットワーキング
  2. 教育
  3. リソースへのアクセス

……をミッションとして掲げているとした。

Hardware Massive は世界中に支部を持ち、ウェブサイト上でそれぞれの支部、スタッフ、イベント等の情報を共有し、またニュースやイベントを始めとした種々のリソースを提供していることにも触れ、ハードウェアスタートアップがアクセスできるグローバルなプラットフォームが実現しつつあることを示した。

LifeChair の Karlos Ishac 氏

続いて登壇した LifeChair の Karlos Ishac 氏は筑波大学の大学院生でもある。Lifechair は彼が起業した二つ目のスタートアップであり、スマホやパソコンの長時間使用やデスクワークによってもたらされる身体的問題や生産性の低下などの問題などを解決するためのプロダクトを開発している。姿勢改善の機能や、使用者の姿勢をチェックし、バイブレーションによって正しい姿勢へと導くといったような機能も兼ね備えている。

彼は幼少期から発明に興味を持ち、14歳の時には非公式のビジネスを行っていたと語った。彼はシドニー大学卒業後に職を探したが、母国のオーストラリアでは農業や海上関係の仕事が多く、どうしても興味を持てなかった。そんなとき、彼は筑波大学の OMECHA に出会い、日本での進学を決意。その飽くなき探求心で今までに医療用ロボットなど、さまざまなプロダクトを発明してきた。

彼は現在のチームメンバーに、「一つのプロダクトに固執するな」と常々強調しているそうだ。数々の製品を発明してきた彼の柔軟な考え方は、ハードテックスタートアップが生き残る上での重要なポイントとなるだろうと感じた。

NAIN の山本健太郎氏

プログラム前半の最後に登壇したのは、日本のスタートアップである NAIN の山本健太郎氏。彼は北海道大学で複雑系工学などを学んだ後に、パイオニアでカーナビや関連機器の開発、企画担当に従事した経験を持つ。

彼は自分のことを「スマートフォンをいちいち手に取るのも嫌なほど面倒くさがり屋」だと言い、これを解決するためにアイズフリーの(目を使わないで済む)インターネットデバイス「APlay」を開発した。また彼らはさらにスマートフォンと連携可能なオーディオに目をつけ、ワイヤレスかつ音声認識可能なデバイスの開発を行い、その量産化を目指している。

スタートアップのためのプラットフォームは、常にオープンであるべき

この日のプログラムでは、2つのパネルディスカッションが行われた。

まずは、Hardware Massive 創業者の Greg Fisher 氏 と Makers Boot Camp CEO の牧野成将氏の二人が、ハードウェアスタートアップを支援する側の視点で議論した。ソフトウェアスタートアップと比べ、ハードウェアスタートアップが直面する資金やネットワークに関する難しさについて触れ、オンラインプラットフォームの重要性について互いの意見を述べた。

多くのピッチイベント等のイベントが行われているが、一度きりのイベントではなく、継続的なコミュニティを実現したかったので Hardware Massive を立ち上げた。競争ではなくコラボレーションを意識しており、オープンな姿勢を非常に大切にしている。(Greg 氏)

今日、さまざまなオンラインプラットフォームが乱立しているが、この Hardware Massive のオープンな姿勢はこれからのハードウェアスタートアップに欠かせない存在となり得るだろう。最後に Greg 氏は日本のスタートアップに向けて、次のようにメッセージを送った。

孤立化を避けオープンでありつつ、失敗を恐れずに世界へと挑戦するべきだ。

続いて、登壇者の一人である PLENGoer Robotics  の富田敦彦氏が、同社が開発した「PLEN Cube」についてのプレゼンテーションを行った。

私はテクノロジーが人間に取って代わるとは思いません、人間の生活を豊かにするものです。

彼はそのような思いから、手のひらサイズに収まり、我々の生活の中で記録し、共有したい重要な瞬間を逃さず捕えてくれるアシスタントロボット PLEN を開発したと述べた。彼のチームは、我々の生活をより楽しませてくれるプロダクトの開発を実現しようとしている。

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ハードウェアスタートアップにとっての困難と挑戦

そして、いよいよ最後のパネル「Challenges for Hardware Startups」を迎えた。大阪のコワーキングスペース The Deck の森澤友和氏をファシリテーターに迎え、 NAIN の山本健太郎氏、LifeChair の Karlos Ishac 氏、そして PLENGoer の富田敦彦氏の3人がそれぞれのスタートアップの取り組みや、今後の展望を語り合った。このセッションではオンライン上で質問を受け付けるサービス sli.do を用いてオーディエンス側からの質問を受け付けた。

森澤氏がクラウドファンディングに関しての質問を投げかけたところ、PLENGoerの富田氏は、

重要な取り組みではあるが、支援者が増えることでチームのメンバーが満足してしまい、今後の取組に支障が出てくる危険性がある。

と答え、彼の視点は斬新であり非常に興味深かった。

また、会場からは「学生時代に行うべき活動へのアドバイスを受けたい」との質問が上がり、現役の学生である Lifechair の Karlos 氏は、「できる限り早い段階でスタートアップのコミュニティに触れるべき」とアドバイスを将来の起業家へのエールとした。

「チームをモチベートするためにどうしているか?」といった質問に関しては、NAIN の山本氏は

私を始めとしてチームの皆も怠け者であり、だからこそ便利なプロダクトの開発を行いたいと思った。

とユニークな回答をし、各社の特色が際立つセッションとなった。

3人の起業家は、それぞれのスタートアップが次のステップに向かうために、資金調達およびクラウドファンディングの達成、そして最終的なプロダクトの完成などが必要であると述べ、このセッションを締めくくった。

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ロフトワークら、世界市場をターゲットにする起業家のための活動支援プログラムとオープンコミュニティ「COURIER(クーリエ)」の運用を開始

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ロフトワークと、同社が主宰するコワーキングスペース・ネットワークである FabCafe、MTRL(マテリアル)は29日、都内でイベントを開催し、起業家が海外で比較的容易にプロダクトやサービスを露出したり、マーケティングしたりすることができる活動支援プログラムとオープンコミュニティ「COURIER」のローンチを発表した。 COURIER は、ロフトワークらが世界8カ国11拠点(提携先を含む)に展開す…

Image credit: Masaru Ikeda

ロフトワークと、同社が主宰するコワーキングスペース・ネットワークである FabCafeMTRL(マテリアル)は29日、都内でイベントを開催し、起業家が海外で比較的容易にプロダクトやサービスを露出したり、マーケティングしたりすることができる活動支援プログラムとオープンコミュニティ「COURIER」のローンチを発表した。

COURIER は、ロフトワークらが世界8カ国11拠点(提携先を含む)に展開する FabCafe や、その FabCafe に関わる起業家やクリエイターのネットワークを活用したプログラムだ。発起人の一人であるロフトワーク代表取締役 CEO の諏訪光洋氏は29日のイベントに登壇し、2011年の SXSW(サウスバイサウスウエスト)に参加した際の自身の苦労が、このプログラムの立ち上げにつながったと説明した。

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プロダクトやサービスのマーケティング活動のために、SXSW ような大きなカンファレンスで、ブース出展したり、付近のレストランを借り切ってイベントを開催したりする場合、多額の費用支出と多大なロジスティクスの手間を伴う。ロジ調整をする相手が遠隔地の海外ということもあるし、造作を発注したり集客に注力したり、主催者にはかなりの苦労が強いられる。

(左から)COURIER のチーフエバンジェリストを務める Doki Doki CEO の井口尊仁氏と、ロフトワーク代表取締役 CEO の諏訪光洋氏
Image credit: Masaru Ikeda

起業家が海外の潜在ユーザのコミュニティにふらっと出かけて行って、気軽に認知度向上やユーザフィードバックを得られるような機会・環境づくりができないかと考えた諏訪氏らは、今回 COURIER のアイデアを思い立った。COURIER のチーフエバンジェリストには、2011年の SXSW 以来、諏訪氏と親交のある Doki Doki の井口尊仁氏が就任した。

COURIER の活動については、FabCafe や MTRL のオンラインコミュニティに参加している人々を中心に情報が共有される見込みだが、最初の取り組みとして、ニューヨークのハードウェア・アクセラレータ FabFoundry が4月17日〜18日に開催する Monozokuri Demo Day への日本からの参加を募る。

イベントでは、シックス・アパートの元代表で FabFoundry の設立者である関信浩氏がニューヨークから Skype 経由で講演し、Monozokuri Demo Day の詳細を説明した。この2日間には、ニューヨーク各所のインキュベータ、コーワキングスペースなどのスタートアップハブへの訪問、イベントに集まった他の参加者へのピッチ登壇やネットワーキングが予定されている。アジェンダの詳細は FabFoundry のウェブサイト上 Meetup.com 上にアップデイト(17日分 & 18日分)される予定。

FabFoundry の関信浩氏は、ニューヨークから Skype で参加
Image credit: Masaru Ikeda

〝オープンコミュニティ〟というその名の通り、Monozokuri Demo Day を含め、COURIER への参加にあたっては、基本的に参加者が費用を支払うこともなければ、主催者が参加者に金銭的な便宜を図ることもない。特別なサービスをお願いしたときには実費がかかることはあるだろうが、参加者がフライトと宿を確保し、身体一つで来てくれれば、手軽にプレゼンテーションやネットワーキングの機会を提供しましょう、というのがコンセプトだ。現在のところ、今回の Monozukuri Demo Day への受入可能チームは3チームとなっている。

(左から)イベントに登壇した DVERSE の沼倉正吾氏、Doki Doki の井口尊仁氏、cluster. の加藤直人氏、OTON GLASS の島影圭佑氏
Image credit: Masaru Ikeda

この日、イベントには井口氏のほか、DVERSE の沼倉正吾氏、cluster. の加藤直人氏、OTON GLASS の島影圭佑氏らが、世界市場をターゲットに邁進する起業家として登壇し、それぞれのプロダクトの世界展開にかける情熱を参加者らと共有した。

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ハードウェア・スタートアップ特化型アクセラレータ「Makers Boot Camp」運営、京都銀行をアンカーLPとして20億円規模のファンドを組成

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京都を拠点とし、ハードウェア・スタートアップ特化型アクセラレータ「Makers Boot Camp」を運営する Darma Tech Labs は7日、京都市内で記者会見を開き、京都銀行(東証:8369)をアンカー LP として20億円規模の投資ファンドを組成することを発表した。GP は Darma Tech Labs が務める。この記者会見には、Darma Tech Labs 代表取締役の牧野成…

左から:名高新悟氏(京都試作ネット副代表理事)、竹田正俊氏(Darma Tech Labs 取締役/京都試作ネット理事)、牧野成将氏(Darma Tech Labs 代表取締役)、仲雅彦氏(京都銀行常務取締役)
Image credit: Darma Tech Labs

京都を拠点とし、ハードウェア・スタートアップ特化型アクセラレータ「Makers Boot Camp」を運営する Darma Tech Labs は7日、京都市内で記者会見を開き、京都銀行(東証:8369)をアンカー LP として20億円規模の投資ファンドを組成することを発表した。GP は Darma Tech Labs が務める。この記者会見には、Darma Tech Labs 代表取締役の牧野成将氏のほか、地元の製造業団体である京都試作ネット副代表理事の名高新悟氏、同理事の竹田正俊氏(Darma Tech Labs 取締役を兼任)、京都銀行常務取締役の仲雅彦氏らが同席した。

ファンド名は「MBC Shisaku 1号投資事業有限責任組合」で、運用期間は10年間。日本、北米、欧州のアーリーステージのハードウェアスタートアップに集中的に投資する。重点投資領域は、IoT、ロボティクス、センシング、ネットワーク、ビッグデータ解析、メディカルデバイス、介護、ライフスタイル、環境・エネルギー。

今回のファンド組成に伴い、Darma Tech Labs には フューチャーベンチャーキャピタルの元最高投資責任者の木村美都氏、公認会計士の桑原学氏がマネージング・ディレクターとして参画、ニューヨークを拠点とする FabFoundry との提携分野を拡大し、FabFoundry CEO の関信浩氏が Darma Tech Labs の取締役に就任する。

Makers Boot Camp を運営する Darma Tech Labs では、京都市内のコワーキング・スペース「MTRL Kyoto(マテリアル京都)」を会場に「Monozukuri Hub Meetup」を定期的に開催し、ハードウェア・スタートアップのコミュニティ形成に注力している。2月に大阪で初開催された「Monozukuri Hardware Cup」では8チームの日本のハードウェア・スタートアップが登壇し、QDレーザ、PLENGoer、VAQSOの3チームが、ピッツバーグのハードウェア専門アクセラレータ「AlphaLab Gear」が開催する、ハードウェア・スタートアップ・ピッチコンペティション「National Hardware Cup」に招かれることが決定している。

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