2013.6.20

クラウドプラットフォームとクラウドソーシングが、個人やスタートアップの力に

47

先日、クラウドワークスと、日本マイクロソフト、ツテコトの3社が共同で実施してきた開発者向けの支援プログラムについての記事を掲載した。

クラウドソーシングサービスを提供するクラウドワークスにとって、登録者のスキルアップやスキルの可視化を行うことができ、クラウドサービスやプラットフォームを提供するマイクロソフトにとっては自社のサービスを人々に知ってもらい、ユーザの獲得につながる。

この三社の提携によるイベントは二週連続で開催され、前回のイベントでは、Windowsストアアプリの開発をテーマにしたものだったが、先週末に開催されたイベントではWindows Azureをテーマに開催された。

これらのクラウドソーシングサービス、コワーキングスペース、クラウドプラットフォームの登場と普及、発展によって、フリーランスのような個人やスタートアップのようなスモールチームにとって、開発や制作、ビジネスがしやすい環境が整ってきている。今回はイベントのテーマにもなっていたクラウドプラットフォーム、Windows Azureについてお伝えする。

Windows Azureとは?

azure

Windows Azureは、ローンチされてから3年ほどが経過したマイクロソフトが提供するサービスだ。Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (Google App Engineなど) などとよく比較されるこのサービスは、オープンで柔軟なパブリッククラウドプラットフォーム。

Windows Azureを利用している企業は、ミクシィ、dentsu、日本交通、トヨタ、スクウェア・エニックス、文部科学省、立教大学など多岐にわたっている。

このプラットフォームを利用すると、マイクロソフトが管理するグローバルなデータセンター上で、アプリケーションを簡単に作成、デプロイ、管理することが可能になる。アプリケーションの作成には、複数の言語、ツール、またはフレームワークを使用できるようになっており多くの人にとって触れやすいものとなっている。

これまでWindows Azureは日本国内にデータセンターがなく、国内のユーザは香港とシンガポールのデータセンターを利用していたが、2013年5月23日、米マイクロソフトのCEOであるスティーブ・バルマー氏が来日しWindows Azureのデータセンターを日本国内に開設すると発表。

国内にデータに置きたい企業や政府のニーズに対応することが可能になり、いよいよ今後国内でも普及していくことが考えられる。

Windows Azureの特徴

_MG_8567

本イベントではWindows Azureの特徴について語られた。Windows Azureには大きく「柔軟性」「オープン」「信頼性」という3つの特徴があるという。

同サービスは無料で利用を開始することができ、必要に応じて規模を拡大できるのでスケールできるようになっている。.NET、Java、PHP、Node.js、Pythonなど、多様な開発言語、Windows、Mac、Linuxなどの開発環境に対応するオープンな環境で、クラウド利用のあらゆるニーズに応える開発者のためのクラウドだ。

Windows Azureは、業界最高レベルの99.95%の月次SLA(Service Level Agreement)[1] を提供しているという。

Windows Azureは、「コンピューティング」「データ管理」「ネットワーク」の3つにできることが分類される。今回のイベントではコンピューティングの部分を扱い、ハンズオン形式でセミナーが進められた。

_MG_8595

コンピューティングでは「クラウドサービス(Paas)」、「仮想マシン(IaaS)」、「Webサイト」などの機能が利用できる。

今回参加者は仮想マシンの機能を用いてWordPressを使い、Windows Azureのキャラクター、クラウディアの紹介ページを作成した(日本マイクロソフトでは、Windows Azureをマンガ形式で紹介する「クラウドガール -窓と雲と碧い空-」を、2011年5月23日から公開している)。

今回のイベントの参加者は、サイト制作やアプリケーションの開発の仕事が主である人のほうが少なかった。趣味でアプリ開発をしていたり、これからスキルを身につけていきたい考えている人も参加していた。ハンズオンのセミナーにより、こうした人々でも問題なく参加することが可能となっていた。マイクロソフトでは、Windows Azure ハンズオントレーニングも提供しており、サービスの提供に加えてその習得の機会も同時に提供している。

使用できるサービスの登場、スキルアップ、サービスをつかいこなせるようにするための機会の増加、仕事につなげるためのクラウドソーシングサービスの発達、仲間を見つけるためのスペースの充実。これらの環境は個人やスタートアップがこれからビジネスを行い、サービスを作っていくためには重要な役割を担っていくと考えられる。今後、自分で何かを始めたいという人はこれらの動きをウォッチし、取り入れていく姿勢がますます必要になっていくだろう。

今回紹介したWindows Azureは無料で体験することができる。気になった人はこちらのページをチェックしてみてほしい。


※1 通信サービスの事業者が、利用者にサービスの品質を保証する制度

47

Junya Mori

Junya Mori

モリジュンヤ。「greenz.jp」編集部を経てフリーに。「THE BRIDGE」では編集記者として編集、取材、執筆を行う。日本、アジアを中心にテクノロジー系スタートアップの情報を発信。 BlogTwitterFacebookGoogle+

  • Popular News
  • Latest News

Popular News

Latest News