開発者ならチェックしておきたいWindows Storeアプリ市場と、クラウドワークスを通じた制作事例

by Junya Mori Junya Mori on 2013.6.9

クラウドワークスと、日本マイクロソフト、ツテコトの3社は共同で開発者向けの支援プログラムの提供を4月から実施してきた。

支援プログラムの内容は、クラウドワークスの登録者はマイクロソフトが提供するサービスを用いて、アプリ開発やサイトの運用などを行うことで「バッヂ」を獲得できるというもの。登録者はバッヂを獲得することでスキルの見える化につながり、クラウドワークス上で仕事のマッチング率が高まるようにする狙いだ。

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ここで少し、時間を遡ってみよう。昨年、静岡・浜松に拠点がある開発会社CFlatが、クラウドワークスを通じてWindowsストアアプリの開発案件を受注し、開発を行った。

これは、クラウドソーシングサービスを提供するクラウドワークスにとっても、アプリプラットフォームを提供しているマイクロソフトにとっても、これからのクラウドソーシング、アプリ開発における好事例だった。

本日6月9日、支援プログラムの一環として、渋谷のシェアライブラリーco-ba libraryにて、CFlatの大野浩誠氏を講師に招き、Windowsストアアプリを開発したいと考えている人向けのイベントが開催された。

今レポートでは、イベントの模様についてお伝えしたいと思う。

Windows Store市場

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今回テーマとなったWindows Store(ウィンドウズ ストア)とは、Windows 8とWindows RTに提供されるアプリストア。ユーザーインターフェイスはModern UIとなっている。

無料と有料のアプリを登録することができ、有料アプリはマイクロソフトの審査が通った後に登録される。 Modern UI向けアプリだけではなく、デスクトップ向けアプリの両方を販売することが可能。

アプリストアはスマートフォン上プラットフォームで成熟したもの。この発想をPC向けOSに統合したのは2011年にAppleが開始したApp Storeがある。Windows Storeでは、App Storeでは禁止となっているアプリ内課金を許可するなどの特徴がある

タッチユーザインターフェースに生産性はなく、入力などはし辛い。そのため、Windows 8 ではタッチとキーボード入力の両方を行えるようにしている。アプリは、Windows ストアを通じて配布され、よく知られているサービスではLINE、クックパッド、ミクシィなどが同ストア上で配布されている。

Some rights reserved by Andy_BB
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現在、Windowsストアアプリにはソフトウェアベンダーのものがない。これは先述したように、生産性がなく、入力に向かないため、音楽を聴く、動画を見る、テキストを読むといったどうやってコンテンツを見せていくか、装置としてコンテンツを提供するものがWindowsストアアプリに向いているそうだ。

Windowsストアでアプリを販売した場合、売上の70%が開発者に入り、30%がマイクロソフトに入る。売上が2万5000ドルを超えると、配分比率が替わり80%が開発者に入るようになる。これらはあくまで利用料なので、それ以外の点でマネタイズした場合、開発者の取り分となる。

ストアへの配布にはユーザアカウントが必要。アカウントの解説には、個人では4800円、法人では9800円の登録料が必要になる。ストア内でのマネタイズ方法は以下のものが挙げられる。

Windows アプリストアでのマネタイズ

      ・ストア内でアプリの販売
      ・アプリ内でのアイテム販売
      ・Microsoft Advertising SDK、インプレッション課金
      ・サードパーティの広告

個人や小規模組織の開発者にとっては、同アプリプラットフォームと同様にマネタイズの可能性があることが考えられる。

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Windowsストアのアプリは、HTML、CSS、JavaScriptといった使い慣れた言語でも開発することが可能となっている。iOSのアプリのようにObjective-Cという新たな言語を習得することもないため、挑戦してみやすいと言える。

【参考記事】

本イベントの参加者には、書籍「Windowsストアアプリ開発スタートガイド」が無料で配布された。

Windowsストアアプリ開発スタートガイド

クラウドワークスでの受注から制作完了まで

左:マイクロソフト 右:Cflat

CFlatの大野氏が、Windowsアプリの開発の仕事を受注したのは2012年の、日本でWindows 8が発売される直前のころだった。当時、まだWindows 8のアプリの開発経験がある人間は限られており、発注先に困ったクライアントがクラウドワークスに案件を投稿した。

C#で開発ができる登録者を探していたところ、大野氏に声がかかった。先方の希望に合わせ、開発はC#とXAML(ザムル)の組み合わせで行われた。XAMLは経験がなかった大野氏はウェブ上でチュートリアルなどを参考にXAMLの知識を身につけていったという。

以下の写真がクラウドワークス経由で制作されたアプリ「ippin」のインターフェース。

ippin

大野氏はクラウドワークスを通じて、どのように受注するかについて、「新着張り付き作戦」「即レス作戦」の2つを紹介していた。名前の通り、新着の案件をチェックしておき、登録されたらすぐにコンタクトをとること。担当者の方とのやりとりは、関心があること、やりたいと考えていることを熱烈に伝えること、といったものだ。

大野氏はクラウドソーシングでの仕事の仕方をこう語ってくれた。

地方で仕事をする上では大きなメリットがあります。創業間もない時期で、資金がない時期にはとても助けられました。大企業がクライアントについてくれるなどして、しっかりとスキルを持った人が適性な価格で案件を受けられることが増えるとさらに良いですね。高いクオリティでアウトプットを出す人が、価格を下げずに仕事をできるプラットフォームであってほしいと思います。

開発者といて、Windowsストアの可能性については以下のように語ってくれた。

私が制作したときは、かなり早い時期でした。まだ十分に広がり、成熟している市場ではないため、これからに期待したいと思っています。iOS、Androidになる同じ比率でリソースを割いて取り組めるレベルになっていってほしいですね。必要なテクノロジーは他のプラットフォームと比較して取り組みやすいものなので、少し試してみる、といったことができます。関心のある方は一度トライしてみるといいかもしれません。

Windows Azureの体験イベントも

クラウドワークスとマイクロソフト、co-baが連携して開催するイベントはこれで終わりではない。来週にも、Windowsストアとは別のマイクロソフトのプラットフォーム、Windows Azureを使った入門イベントが開催予定だ。

Windows Azureはオープンで柔軟なクラウドサービス。Windows Azureを利用すると、マイクロソフトが管理するデータセンターのグローバルネットワーク上で、アプリケーションを簡単に作成、デプロイ、管理が可能になる。

次回開催予定のイベントでは、Windows Azureを体験しながら、Windows Azure 応援キャラクターのクラウディア窓辺(@Claudia_Azure)、通称クラウディアちゃんの紹介ページを制作するというもの。

クラウディアちゃん

Windows Azureを体験してみたいという人、クラウディアちゃんの紹介ページを作ってみたい人でも、関心を持ったという方は、Windows Azureの体験イベントに足を運んでみてはいかがだろうか。冒頭で紹介したキャンペーンのため、こちらのイベントへの参加者もバッヂが付与される。

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