beLAUNCH 2013(訳注:beSUCCESS が開催するスタートアップ・イベント)に参加した社会貢献スタートアップが、クラウドファンディングで再び人々の注目を浴びている。
KBS(訳注:韓国放送公社、日本のNHKに相当)が放映する「黄金のペンタゴン(황금의펜타곤)」(訳注:シンガポール Angel’s Gate、イギリス Dragons’ Den、アメリカ SharkTank に似た、資金調達テレビ番組)への出演や、モンゴルへの進出計画発表など、さまざまな試みをしている Bymom(바이맘)が、同社の室内保温テントの生産に向けて、韓国のクラウドファンディング・プラットフォーム Wadiz(와디즈)で資金調達を開始してから(原文掲載日:11月8日)、1週間経たないうちに目標額500万ウォン(約47.9万円)の8割の調達を達成した。
これまでの韓国国内のクラウドファンディングは、そのほとんどが文化芸術中心のプロジェクトだったため、スタートアップの関心を引くのは難しかったが、Bymom がその考え方を打ち破ったのだ。アメリカの Kickstarter や Indiegogo が急速に成長しているのとは対照的に、これまで、韓国国内のクラウドファンディング・サイトは、資金調達側にはメリットがあっても、資金を提供するサポーターには明確なメリットが提供できず、成長に限界があるのではないか、との指摘があった。
Bymom が Wadiz で披露したプロダクトは、B2C向けに新たに開発した室内保温テントだ。寒い冬に外部の風が入り込みやすい古い家で生活する低所得者が、より暖かい冬を迎えられるようにしようというアイデアからスタートした。この室内保温テントを電気カーペットと一緒に使えば、他の暖房を使わなくても最大で部屋の温度を10度上げられるというのが Bymom の説明だ。
Bymom の代表を務めるキム・ミヌク(김민욱)氏は、すべての人にとって冬を寒くないものにするのが夢だと強調し、もともとはエネルギー貧困層の人々のためにこのプロダクトを作ったが、最近では暖房費の問題から、一般消費者、とりわけ家庭の母親が大きな関心を寄せていると明らかにした。
クラウドファンディング・サイト Wadiz の代表を務めるシン・ヘソン(신혜성)氏は、Bymom のプロジェクトは大きな金額ではないが、社会的意義とビジネス的成果を同時に達成できるという良い事例ができたと、今後への期待を膨らませた。Bymom の進行中のクラウドファンディングには、Wadiz のこのページから参加が可能だ。
【via BeSuccess】 @beSUCCESSdotcom
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