医学生が学費を集めるためのクラウドファンディングサービス「Medifund」がリリース

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medifund

フィリピンのスタートアップMedifundが、クラウドファンディングプラットフォームを利用して医学生が学業を続けていくための学費を募るというアイデアを数ヶ月前に紹介した。彼らが目指すのは、フィリピンやアジアの医師不足に対処することだ。数ヶ月の開発期間を経て、ようやく世界中の医学生向けにプラットフォームがリリースされた。

Medifundの設立者であるJossy Onwude氏自身も医学生だ。そのため、医学を学ぶにはどれだけお金がかかるか知っているし、経済的に学校に通うことができなくなった友人たちも目の当たりにしてきた。彼がMedifundを思い付いた理由はそこにある。

Onwude氏によれば、現在10名の学生がプラットフォームに登録しており、サイトには3件のキャンペーンが掲載されている。人数的にはまだ少ないが、今後数ヶ月でユーザベースは拡大すると彼は期待している。

「今年の終わりには、少なくとも50名の学生の登録があればと思っています。しかし医学を学ぶチャンスは誰にでもあるので、もっと多くの学生を歓迎します。」

と彼は語った。既存のユーザとは別に、プラットフォームを利用しようとしている学生がまだまだいると彼は見ている。彼は次のように語った。

「学費を調達する学生のお手伝いができれば、世界的に深刻となっている医師不足を解決することにも繋がります。(中略)Medifundでは世界中に医療のネットワークを作っていきたいと思っています。医学生のキャンペーンに資金を出すと、提供者自身にとっても都合が良く、無料で医療相談や治療に対する補助金等の待遇が受けられるようになります。」

Medifundには新たに登録者を受け付ける機能に加え、資金提供者向けや学生が融資を受けるための機能も備わっている。同スタートアップは資金提供のあったキャンペーンに対し、5%の手数料を課すことでマネタイズする予定だ。

フィリピンにはMedifundとは別に、ArtisteConnectやSpark Project等のクラウドファンディングサイトがある。前者はミュージシャンや映画製作者向けで、後者はフィリピンの革新的でソーシャルなプロジェクト向けに支援を行っている。

一方Medifundはプラットフォームの認知度の向上に取り組んでいる。同社は、提携メディアや大学、そしてソーシャルメディアを通して全国キャンペーンを展開する予定でいる。

【原文】

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