写真が表示されたら数秒で消えてしまうメッセージアプリSnapchatは今、アジアで新たな味方をつけた。中国とアメリカの情報源を引用したTechCrunchによると、長いこと噂されていたTencentによるSnapchatへの投資が、既に行われていたからだ。
WeChat(微信)を運営しているTencent(騰訊、HKG:0700)は、今後の資金調達ラウンドでSnapchatに投資すると考えられていた。しかし、アメリカの同スタートアップの6000万米ドルラウンドが行われている間、Tencentが極秘裏に彼らにいくらか資金を投入していたことが明らかになった。このラウンドにおける大口投資者はIVP、General Catalyst、そしてBenchmark Capitalであった。Tencentの投資額は明らかになっていない。
Tencentが、Snapchat(画像送信を主眼としていることからセクスティングアプリと呼ばれている。)のアジア展開を支援する可能性が出てきた。中国でのSnapchatの好機はほとんどないと私は思っているが、Snapchatの南・東南アジアへの展開に役立つであろうインドやインドネシアの別チャネルをTencentは持っている。Tencentはインド、インドネシア、東南アジア地域でWeChatやスマートフォンのブラウザを展開している。
TencentのWeChatメッセージアプリには現在、1か月あたり2億7200万人のアクティブユーザがいる。ほとんどは中国のユーザであるが、同アプリは徐々に海外へと拡大している。
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