[Startup Asia Jakarta 2013] Startup Arena優勝の栄誉は、インドネシア選出のdroneスタートアップが獲得 #startupasia

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ジャカルタで開催されている Startup Asia Jakarta 2013 の2日目。1日目の4社に加えて、さらに4社のファイナリストがピッチをした。

<審査員>

Love Out Loud Asia(シンガポール)

loveoutloudasia_screenshot従来のデートアプリは、プライバシーの配慮に欠け、実際にデートまで漕ぎ着けるのは数は少ない。サービスから送られて来るメールも、オンラインスパムに近い状態になる。Love Out Loud Asia は、できるだけ時間を使わずデートする機会を提供する。毎日正午に1回1人の異性を紹介する。異性との出会いを判断する上で、デートの内容、プロフィールに加え、美しい人は美しい異性を好むという分析結果に基づき、シンガポール国立大学(NUS)の顔分析技術を導入、過去の行動/反応を分析して、より相性のよい異性を紹介するアルゴリズムを実装している。

楽天ベンチャーズの Saemin Ahn 氏は、最初のユーザ1,000人を確保するのがカギで、それが確保できれば次のステップに進めると指摘した。Khailee Ng 氏は、毎日正午に異性を一人紹介するというコンセプトは、タイのデートアプリ NoonSwoon に酷似しているのではないかと指摘した。グローバルブレインの鈴木氏が、日本ではデートアプリより結婚相手紹介サービスの方が受け入れられやすく、日本への進出如何について尋ねたところ、当面はシンガポール、マニラ、ジャカルタのアジア三都市でのサービス展開に注力すると応えた。

Project Shoe(インドネシア)

ユーザが自分で靴をデザインし、購入できるEコマースサイト。アクセサリー、デザイン、色合いをウェブ上で指定し、自分好みの靴を作成することができる。インドネシアは靴製造のコストが世界一安いわけではないが、中国の次に安い。世界主要8カ国の靴市場は90億ドルに上る。現在、約50万ドルの資金調達をしている。靴は世界で共通のニーズがあり、マージン率も高い。インドネシアは生産とオペレーションコストが安いことから可能性を感じる。

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審査員からは、靴の返品率などに関するが相次いだ。コストが安いとは言え、Khailee Ng 氏は「価格がそれなりのものになるので、消費者は例えば Jimmy Choo の靴を買うのではないか」、イム・ジフン氏は「選択肢が多過ぎるので、人々はこのように自分でデザインを選んだりするのではないか」など。

Zap(フィリピン)

リアル店舗向けの販売分析/プロモーションツール。マニラ首都圏地域の人口は1,200万人、フィリピン全戸kうでは3万件の小売店鋪が存在する。フィリピンのモバイル・インターネット普及率は19%と低いが、東南アジア全体にまで視野を広げると、2012年の小売市場は7,550億ドルにまで上る。

ローンチからの6ヶ月で、ブランド120社、小売店鋪187店舗と提携し、Zap Network を形成した。小売店鋪からはトランザクション・フィー、ユーザからはメンバーシップ・フィーを徴収してマネタイズを図る O2O ソリューションである。

Garuda Robotics(インドネシア)

drone 用に、ウェブベースで使えるコントロール・パネル「Garuda Cloud」を開発。ピッチで披露されたコーヒーデリバリーをはじめ、ウェブ上に予め用意されたモジュールを使い、ドラッグ・アンド・ドロップだけで、さまざまなミッションを簡単に作成することができる。会場の WiFi 環境の不具合でデモでは一部内容が披露できなかったが、実際には drone に搭載されたカメラからのビデオフィードが、コントロール・パネルに表示される仕様になっている。

実機に搭載された基盤 BlackBoxes は、リアルタイムのデータ転送、drone へのコマンド送出、センサーのテレメトリ転送、ログ記録、ビデオフィード送出を実現。サードパーティー開発者向けには、AppBuilder で共通モジュールを提供し、drone と Garuda Cloud を使ったアプリ開発を支援する。原発での放射能測定、消防活動支援、天然ガスのパイプライン調査などの用途を想定。

Khailee Ng 氏から「このような drone は誰が作っているの」との質問に対し、プレゼンターによれば、正確に言えば、規制があるためまだ誰も作っていない。しかし、ヘリコプターを使うと1時間3,000ドルのコストがかかるので、それに代わるテクノロジーとして需要は非常に高いとのことだ。


審査の結果、優勝スタートアップには当地インドネシア出身の「Garuda Robotics」が選ばれ、Tech in Asia 創設者の Willis Wee 氏らから賞金1万ドルが贈られた。

昨年の Startup Asia Jakarta 2012 の時の様子と比べてもらえればわかるが、ファイナリストとしてステージでピッチしたスタートアップの数が、前回の約半数に減っている。関係者に聞いてみたところ明言は避けられたが、ファイナリストの選考基準が厳しくなったわけではなく、応募総数が昨年に比べて少なかったのが理由のようだ。ピッチイベントの応募の勢いは、スタートアップ・コミュニティの景気に大きく左右されるので致し方ない。

それとは対照的に、日本から参加している投資家の数は多かったのは特筆に値するだろう。最終的な参加者のデモグラフィックは、昨年のときのように近日公開される予定なので、そちらで確認してみたい。言うまでもなく、スタートアップへの投資が増えればコミュニティの景気はよくなる。来年以降の東南アジアのスタートアップ情勢にも注目したいところだ。

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