目標を明確にしてコラボレーションの発想を持つこと−−電通小川氏中嶋氏が語る、電通とスタートアップのコラボレーションの方法

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スタートアップは、大手企業と組むことで事業を発展させることができる。大手企業との仲介として、スタートアップが広告代理店と接することでヒントを得ることは多い。

電通コミュニケーション・プランナーの小川晋作氏は、テクノロジーとアイディアを組み合わせ、クライアントに対してプロモーションを提案している人物だ。電通コミュニケーション・デザイン・センターの中嶋文彦氏は電通の事業開発やクライアントに対するプロモーションを提案している人物だ。

両氏がMOVIDA SCHOOLで語った電通とスタートアップのコラボレーションの方法についてまとめた。

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クライアントの課題に応えるソリューション・パートナー

電通コミュニケーション・デザイン・センターは、コミュニケーションデザインやメディア・コンテンツ、デジタル、プロモーション、クリエイティブなどを軸に、経営・事業・マーケティングなどクライアントが抱えるさまざまな課題に応えるソリューション・パートナーとしてサービス提供を行っている。先進的な事例を作り、横展開できるフレームワークを作りを進めている。

コンテキストを作ること

電通の一番の強みは、「コンテキスト」を作ることだ。日々、先端技術やテクノロジーを開発している人たちとコミュニケーションをする中で、技術をどのように活用するかを考えている。ユーザの利用シーンや状況を思考し、どのようなコンテキストにその技術を応用できるかを企画していきたい。

ユーザイメージが伝わるサービスは、コラボレーションの可能性は高い

クライアントの課題解決のためにスタートアップができることは多い。電通の中のさまざまなセクションを通じて、クライアントとスタートアップのコラボレーションを作ることができる。

コラボレーションの際は、サービスのユーザ規模が一つの判断軸となる。スマートフォン展開を目指すサービスやメディアであれば、1000万人程度の媒体規模が求められることがあるだろう。しかし、10万人規模でも特定のクラスタの人たちに利用されているサービスや、ニッチな分野で一番のものであれば可能性はある。1万人規模でも、細かなセグメントによってユーザのプロフィールが推定されるものであればサービスとしての価値が高く、企画しやすい。ユーザイメージがクライアントに伝わるサービスは様々な可能性を持っている。

テクノロジーを活用することで可能性は広がる

新しいテクノロジーは、使い方によって様々な分野に応用できる。例えば、テクノロジーをカスタマイズして野外イベントで楽しんでもらったり、B2B領域でのマーケティング効率化を行うツールは強いニーズがある。カメラアプリやサービスは激戦地帯だが、プロモーション領域で活用されることも多く、使われることも多いだろう。

地方の企業と組む発想を持とう

電通は、全国にネットワークを持っている。様々な都市に支社、関係会社があり、様々な地方の有力企業と取引をしている。そのため、電通は地方のクライアントとスタートアップがコラボレーションする機会を見出すことができる。広告プロモーションやサービスのツールだけではなく、クライアントの業務効率化や最適化に向けたツールなども提供する余地が多くあると考えている。地方の企業と組むという発想を持つと、サービスの新しい展開を見出すチャンスがあると考えられる。

継続してユーザとコミュニケーションをする意識を持つ

電通は、多くのネットサービスのマーケティング支援を行ってきた。特にネットだけで認知拡大やユーザ獲得を行うだけではなく、マスとネットを合わせた統合的なコミュニケーションでビジネスをドライブさせる知見がたまってきている。そのため、お手伝いできることは様々ある。

広告的な面だけを見ると、瞬間的な盛り上がりを作ることが求められることがあるが、最近は運用やCRMや継続的なユーザとのコミュニケーションにも非常に注力している。

スマートフォンは開拓の余地がある

電通でも、近年はスマートフォンに力を入れている。電通はPCからスマートフォンへの荷重を転換している途中だ。そういう意味ではPCメインでのプランニングも多い。スマートフォンにおける広告のあり方は、まだ多くの事業者も模索している。伝えるだけではなく、資料請求や購入といったコンバージョンにどのように結びつけるか。そのための方法として、スマートフォンの開拓の余地はある。

目標を明確にしてコラボレーションの発想を持つこと

電通とビジネスをするということで信頼を得られることも多い。そういう意味では、電通は投資ではなくアライアンスによる、スタートアップのサービスやテクノロジーを広告代理店が売りやすいようにカスタマイズし、サービス開発やパッケージ化することで、応援することは可能である。また多くのナショナルクライアントとのつながりがあるため、案件を実施した時に思ったよりも世の中にインパクトを与える力がある。

スタートアップは、ナショナルクライアントと組んだ実績づくりといった、ゴールを明確化してうまく電通と付き合ってほしい。スタートアップが持つ技術やサービスと、クライアントが持つ課題をマッチングさせ、両者に取って有意義なコラボレーションをするお手伝いをするのが私たちが目指す目標であり、それによって意味のあるコラボレーションを生み出していきたい。

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