世界の乳児向けSNS「チュニモン」を開発する韓国Yea Studioが、Big Basin Capitalから資金調達

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韓国のモバイルスタートアップ Yea Studio が、Big Basin Capital から資金調達に成功したと、4月30日明らかにした。

Yea Studio が開発する「チュニモン(주니몽)」は、世界の子供が絵を描くことができるSNSだ。子供達は、チュニモンのプラットフォーム上で、国や年齢に関係なく絵を通じて意思を疎通することができる。時間と場所に制約なく、世界の子供が友達になれるのだ。一方、親たちは子供が描いた絵を通じて、子供の考えを理解し、絵という形で記録を残すことができる。

Yea Studio の代表を務めるチェ・ウォンマン(최원만)氏は、チュニモンに先だって、昨年9月に「遊んで習う色塗りアプリ(リンクは日本語版)」でチュニモンの可能性を確認した。これは、絵を描いて色と単語を学習できる乳児用の学習アプリで、20カ国語をサポート、170カ国から1日平均6,000人以上の子供が利用するなど話題となった。スマートデバイスを使い絵を描くのを見て、子供達が絵で意思疎通できることが確認できたのだ。

Yea Studio に出資した Big Basin Capital は、シリコンバレーに拠点を置くユン・ピルグ(윤필구)代表が、韓国とアメリカのアーリーステージのスタートアップに投資しようと設立した企業だ。同社にとっては、Yea Studio が動画サイト On Demand Korea に続く二番目の投資で、今後、韓国のスタートアップを発掘し、初期投資の後、海外からの投資を誘致する役割を果たす計画だ。投資を決めたユン・ピルグ氏は、次のようにコメントしている。

子供達が描く絵の世界には、国境や言葉の壁が無く、全世界へと拡大できる可能性が大きい。

また、Big Basin Capital の他、Daum の創業者でスタートアップ投資会社 Primer のイ・テクギョン(이택경)氏も、個人投資の形で今回のラウンドに出資参加した。

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Yea Studio 代表のチェ・ウォンマン氏(前列左側)と社員

Yea Studio のチェ氏は十年前に大企業を辞め、ネットカフェや牛乳の代理店流通を経験したことのある、ユニークな経歴を持っている。代理店の運営時は、配達のしくみや商品を考案して、全国の代理店上位10位に入りITビジネスに興味を持つことになった。現在のチームメンバーと牛乳配達のアプリ「HelloMilk」をローンチしたが、市場の限界のためサービスをシャットダウンした。

チュニモンの企画は、チェ氏の幼い頃の体験に端を発している。彼の両親は聴覚や言語に障害があったため、幼い頃から絵で意思疎通を図って来たのだ。チェ氏の5歳になる息子と祖父母も絵でコミュニケーションしているのを見て、抱負を次のように語っている。

チュニモン2.0が、世界中の子供達が絵を描く遊び場になってほしい。全世界の親や子供に愛されるサービスで、さまざまな分野に展開していきたい。

【原文】

【via BeSuccess】@beSUCCESSdotcom

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