壮大なオンラインゲーム世界を現実のものにする「Improbable」がソフトバンクなどから5億200万ドルを調達

by Dean Takahashi Dean Takahashi on 2017.5.24

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Above: Herman Narula, CEO of Improbable. Image Credit: Improbable

Improbableにとってこの出来事はどのような意味があるのだろうか?

壮大なオンラインゲーム世界の実現を目指すImprobableは、2回目の投資ラウンドでソフトバンクなどから5億200万米ドルを調達した。Improbableは「SpatialOS」というオペレーティングシステムを開発している企業だ。このOSはクラウドコンピューティングと分散プラットフォームを一つにまとめたもので、中小のスタジオでも大規模な世界観を持つゲームを開発可能にしている。

ロンドンを拠点とする同社は、最近のゲームデベロッパーカンファレンス(GDC)にて、自社開発による複数のゲームを披露した。

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Above: Bossa Studios’ Worlds AdriftImage Credit: Bossa Studios

CEOのHerman Narula氏は筆者とのインタビューの中で、SpatialOSのオープンベータ版をローンチしたと語っている。

SpatialOSをベースとしてデベロッパーが開発しているゲームには、Worlds Adrift(Bossa Studios開発による発売予定のゲーム)、Chronicles of Elyria(Soulbound Studios開発、大規模オンラインロールプレイングゲーム、Unrealエンジン搭載)、Seed(Klang開発の共有が可能で永続性のある世界で地上を開拓するゲーム。前CCPであるEve Onlineのシニア社員を含むチームによる開発)、Lazarus(Spilt Milk Studiosによるマルチプレイのトップダウン2Dシューティング、領地をめぐる争いで閉じ込められた人工知能エイリアンの一派が居住する巨大な宇宙が舞台)、Vanishing Stars: Colony Wars(Ninpo Game Studioによる新しいタイプの大規模マルチプレイリアルタイム戦略ゲーム、それぞれが戦闘の舞台となる惑星を持つ何千という恒星系でプレイ)などがある。

ソフトバンクのDeep Nishar氏は今回の投資によりImprobableの役員となった。結果、ソフトバンクは同社の非支配株主となる。初期の投資家であるAndreessen Horowitzのほか、Horizons VenturesとTemasek Holdingsも投資に参加した。Improbableは2015年3月に実施した1回目の投資ラウンドでAndreessen Horowitzから2,000万米ドルを調達している。

Horizons Ventures設立者のSolina Chau氏は声明で次のように述べている。

「Improbableを初期の頃から支援してきましたが、同社テクノロジーの応用には巨大な可能性を引き続き感じています。それは、現実世界の問題を解決し、ゲーム業界の未来を変えるものです。Improbableはエキサイティングで将来性のある企業なので、この会社の一部に関われることを光栄に思います」。

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Above: Improbable enables big game worlds, and other applications too.Image Credit: Improbable

同社のコメントによると、今回の投資によりロンドンとサンフランシスコの両都市で事業を大きく拡大する機会が得られるという。同時にテクノロジーのさらなる開発やデベロッパーと顧客からなるエコシステムの発展にもつなげられる。投資を受けるとともにImprobableは、パートナーかつポートフォリオ企業であるソフトバンクとの互恵的な関係構築に向けた機会を模索していくことになるだろう。Narula氏は声明でこのように語っている。

「コンピューティングにおける次の大きなフェーズは、人としての経験を豊かにし、現実世界の理解を変えるような大規模なバーチャル世界の出現にあると思います。私たちはここ数年、Improbableにてこのビジョンに向けた基礎インフラの構築に取り組んできました」。

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Above: Improbable helps applications deal with massive amounts of data.Image Credit: Improbable

2012年に設立されたImprobableは最近Googleとの提携を発表し、Google Cloudでの「SpatialOSゲームイノベーションプログラム」を創設するとした。 これにより、デベロッパーは巨大で永続的なオンラインゲームを構築することができる。Narula氏は続けて次のように説明している。

「世界のゲーム市場はすでに巨大ですが、さらなる成長が可能だと思っています。SpatialOS対応ゲームの類(ゲームの世界やプレイヤー同士で意味のある関係を構築できるマルチプレイヤーゲーム)は、カテゴリーを定義して新たなオーディエンスを惹きつけるでしょう。今回の投資により、次世代ゲームの開発に向けた市場の潜在規模や重要性が示されましたが、最終的には大規模なバーチャル世界は社会の働きに欠かせない存在となるでしょう。ソフトバンクは同社のポートフォリオの中で多くの補完的な投資をしている完璧なパートナーです。今回の投資によって、当社のビジョンの完全なる実現に必要な大胆な取り組みが可能になります」。

Narula氏は3月、ゲーム以外のアプリケーションにもSpatialOSを活用できると発言していた。だからこそソフトバンクは同社に関心を持ったのだろう。彼はユーザが制作したゲームがImprobableのテクノロジーにとって理想的なアプリケーションになると述べた。Worlds Adriftにはすでにゲーム世界の空に浮かぶユーザが制作した島々が何千もある。ゲームの世界に関して彼は次のように語っている。

「状況が急速に変化しているのを見るとワクワクします。その積み重ねを1つのプラットフォームとして手にすることができたら、デベロッパーは巨大なゲームをより迅速に開発できるようになるでしょう」。

【原文】

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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