シンガポールのInstaremが1,300万米ドルを調達、銀行の送金事業に狙いを定める

by Tech in Asia Tech in Asia on 2017.7.13

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Image credit: Pixabay

昨年海外に送金された額は、合計5,750億米ドルというとてつもない数字になった。途上国からの移民労働者が母国に送金することや、企業が海外在住の社員に支払いをすることなどから、大部分は発展途上国宛ての送金となっている。

シンガポールの Instarem はこの分野に変革をもたらそうとしている。銀行が「FX スプレッド」を課すのに対して、同社は送金手数料を低く抑えている。(FX スプレッドとは、銀行間の卸の為替レートと、銀行や国際送金業者が個人に提示するレートの差のこと。)

2015年、手始めにオーストラリアでローンチして以来、Instarem は急成長を遂げている。同社はオーストラリアで送金ライセンスを初めて取得しており、以降、シンガポール、香港、カナダでも取得した。現在、これらの国から50か国への送金に対応している。

昨年3月、同社は Vertex Ventures がリードしたシリーズ A ラウンドで500万米ドルを調達した

Instarem によると、同社が扱う送金額は、昨年3月の資金調達以降8倍に増加したという。月間15万件の送金を処理しており、平均額は1,800米ドルとのことだ。マーケットにもよるが「通常の手数料と FX スプレッド」が合計1〜5%であるのに対し、同社の手数料は0.25〜0.5%となっている。

本日(7月4日)、同社はシリーズ B ラウンドで1,300万米ドルを調達したと発表した。今回のラウンドはシリコンバレーと北京に拠点を置く GSR Ventures がリードした。他にも、SBI-FMO Fund、Vertex Ventures、Fullerton Financial Holdings、Global Founders Capital(GFC)が参加した。

CEO で共同設立者の Prajit Nan u 氏は、今年末までにヨーロッパと米国への進出を目指すとしている。同氏はインド金融界の中心地であるムンバイの出身だ。従来より高速なユーロ送金を実現するシステムも構築中で、「34の対象国へ、現在の24時間からたったの10秒未満で送金可能」になるという。

Instarem が中国と米国でネットワークを拡大するのに際し、GSR Ventures が助けになるかもしれない。GSR Ventures は中国のユニコーン企業である Didi や Ofo への最初の機関投資家だ。SBI-FMO Fund を投資家として選んだことも、同じような目的に役立つだろう。

SBI-FMO Fund の投資マネージャーである Suramya Gupta 氏はこう述べる。

Instarem が、フィンテックや金融サービス企業のグローバルなエコシステムを構築できるよう期待しています。

SBI-FMO Fund は日本の金融サービスコングロマリットである SBI グループと、オランダの開発銀行である FMO によって合弁で設立された。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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