シンガポール拠点の国際送金スタートアップNium、シリーズCラウンドで新たにVisaなどから資金調達

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シンガポールを拠点とするフィンテックプラットフォーム「Nium」は7日、新規投資家として Visa とインドネシアの国営銀行 BRI のベンチャー部門 BRI Ventures から金額非公開の資金調達を行ったことを発表した。なお、一部の既存の投資家も同ラウンドに参加している。

Photo credit: Nium

声明によると、同社は新たな資金を使って、消費者、企業、銀行、その他の金融機関などに提供する決済インフラをさらに発展させていく予定だという。新資金の大部分は、ヨーロッパ、インド、イギリス、アメリカなどの市場におけるプロダクト開発や買収にも使われることになる。

Nium の CEO 兼共同創業者である Prajit Nanu 氏は市場獲得戦略について、次のようにコメントを述べている。

私たちは、その地域の決済ネットワークなどに強いテックインフラ企業に興味を持っています。これは弊社の強みを補完し、現在注力している市場での出荷体制を向上させてくれるでしょう。

Nium のウェブサイトによると、同社はこれまでにいくつかの資金調達ラウンドで累計5,900万米ドル以上を調達している。その他の投資家には、Vertex Ventures、Vertex Growth、Fullerton Financial Holdings、Rocket Internet、Global Founders Capital、SBI Japan、MDI Ventures などがいる。

Nium は2015年に Instarem として創業された。消費者と企業の両方に向けてクロスボーダー決済と送金サービスを提供している。

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「Remittance(送金) as a Service」の性能が認められ、同社は現在、オーストラリア、カナダ、ヨーロッパ、香港、インド、インドネシア、日本、マレーシア、シンガポール、アメリカなど10か所で数百万人の顧客にサービスを提供しているという。

加えて同社によれば、同社のエンタープライズソリューションには、給与計算や経費管理などが含まれ、6大陸に展開している。つまり、同社は現在、90ヵ国以上で送金、支出、受金ビジネスを展開しているということだ。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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