クラウドファンディングのIndiegogoがICO案件の受付開始、最初のトークン募集案件はファンによるサッカーリーグ運営

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クラウドファンディング・プラットフォームのIndiegogo は、同社のウェブサイト上で、いくつかの案件においてICO(新規コイン公開)の募集を開始すると発表した。

ICO案件がIndiegogoにて公開されることになるのだが、ここでトークンを購入したい投資家はまず、First Democracy VCというポータルに投資する必要がある。First Democracy VCは、Indiegogoと株式型クラウドファンディングのMicroVenturesが共同して開発した、SEC(米国証券取引所)に認可登録されている株式型のクラウドファンディングサイトだ。Indiegogoは昨年にMicroVenturesと提携し、2012年に成立したJOBS法によって制定されている規制に準拠した株式型クラウドファンディングの運営を開始している。同社のブログ記事によると、First Democracy VCは最初の1年間で30社に対して753万ドルの調達に成功しているという。

First Democracy VCに上場することとなった最初のICOは、Fan-Controlled Football League(ファンによるサッカーリーグ。以下、FCFL)のプレセールとなる。名前が示す通り、ファンによって完全に意思決定されるプロスポーツリーグで、以前にFanchiseと呼ばれていた同社はIndiegogoのクラウドファンディング・キャンペーンを通じて6万3000ドル以上を調達した実績を持っている。

2015年に同社は10チームほどで構成されている室内フットボールリーグへの参加権を購入し、最初のチームとなるソルトレイクシティ・スクリーム・イーグルスを発表している。Fanchiseは、Indiegogoの支援者が最初のキャンペーンにどれくらいの寄付をしたかに基づいてチーム決定を下すことができる、というものだった。例えば300ドルを寄付した支援者はプレーを計画できたり、100ドルを寄付した人はエンドゾーンダンス(得点時の表現)を選ぶことができる、といった具合だ。

FCFLのホワイトペーパー(ICOの目論見書)によれば 、イーサリアムベースのブロックチェーンを活用し、「すべてのファンが実施する決定と報酬配分の透明性を維持する」としている。

FCFLの支援者は、First Democracy VCにアクセスして、シンプル・アグリー・フォー・トークン(SAFT)契約を締結することでこれを購入することができる。FCFLが発行する通貨は「FANトークン」になる。持っているFANトークンが多いほど、コーチへの投票からリアルタイムのプレイコールを導くことに至るまで、支援者が可能となる決定事項が多くなる。

FCFLはプレセール中に5万ドルから107万ドルを調達する予定で、基軸通貨となるビットコインとイーサリアムで受付をしている。

また、ICOしたい企業はFirst Democracy VCに今日から申請することもできる。Indiegogoのウェブサイトによると企業は、認定投資家と非公開の投資家の両方に証券とユーティリティトークンを提供することが可能で「Indiegogo, MicroVentures, leading securities, and cryptocurrency law firms」がホワイトペーパーを審査することになる。

【原文】

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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